円安のはずが円高になり輸出株が総崩れ

優利加さん
優利加さん

下げ止まらない原油相場でまた不安が高まり、先週金曜日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -367.29 @17,128.55, NASDAQ -79.47
@4,923.08)。米国の利上げが決まったのに、市場の思惑とは反対にドル円為替は121円台前半の円高方向へ動いた。これを受けて、本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が438に対して、下落銘柄数は1,400となった。騰落レシオは84.75%。東証1部の売買代金は2兆5382億円。

米国株の大幅続落と円高を嫌気して、TOPIXも日経平均も長い下ひげを引いた短陽線で終えた。先週金曜日は非常に長い上ひげを引き、本日は長い下ひげを引いた。日経平均のこの2日間の高値と安値の開きは1,218円もあった。殆どの市場参加者は米国利上げでドル高円安になると見ていたはずだ。しかし、現実は反対に動き、121円台前半の円高となり、電気機器や自動車など輸出株は円安を期待していたので総崩れとなった。先週金曜日から250日移動平均線を再び割り込んでいることが気になるが、同平均線はまだ上向きなので、まだ買い狙いが有効だと考える。但し、為替相場や原油相場に振り回される銘柄は避けたい。さらに、米国利上げにより新興国から資金が流出し、自国通貨安を防衛するために自国金利を引き上げて景気を冷やし、さらに原油安による歳入の減少という悪夢のシナリオが消えたわけではない。9月の時と同様、もし、狙っている銘柄が連れ安して突っ込んだら静かに拾っておき、4月末までに目標リターンに達したら手仕舞いするという戦術はどうだろうか?

TOPIX
-6 @1,531
日経平均 -71円
@18,916円

33業種中21業種が下げた。下落率トップ5は、証券(1位)、金属製品(2位)、精密機器(3位)、電気機器(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。


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