早すぎる利上げよりも遅すぎる利上げのほうがリカバリー容易
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NZE0XK6S972M01.html
ジャンク債の急落、、ジャンク債ファンドの償還凍結
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NZDGR46KLVRL01.html
、、、低金利で盛り上がっていたジャンク債市場が米国利上げを前に急落。
これはリーマンショックと類似事象だろうか?
否
リーマンショックでは証券化商品などデリバテイブ市場が巨大バブルだったうえ、行き過ぎた証券化により投資対象のリスクが見えなくなっていたがゆえのパニック連鎖。
今回のジャンク債市場はリーマンショック時のような巨大バブルにはなっておらず、ごく狭いジャンク債市場におけるバブルに過ぎない。
また、証券化商品でないので、リスクもクリアである。
ジャンク債市場の急落は利上げに伴う投資資金のシフトで起きている健全な動き。
パニックの連鎖により、金融市場全体で怒涛のキャッシュアウトが起きたリーマンショックとは全く異なる。
利上げペースの緩慢さが認識されれば、ジャンク債市場の急落に揺り戻しも起きるだろう。
ジャンク債市場と似たような動きは新興国市場でも起きうるが、こちらも利上げペースが緩慢ならば大きな問題になりえない。
新興国への(先進国企業の)生産拠点シフトが進み、米国利上げが(新興国通貨安を通じ)新興国景気の上昇につながる昨今では尚更である。
最近の売り煽り論説では、ファンドの償還凍結という共通点だけを強調し、リーマンショック前兆のパリバショックと類似と論じるが、その背景はあの時と今では全く異なる。
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どの程度の利上げペースならば十分緩慢か、今は利上げ初動タイミングとして適切か、、については様々な意見がある。
日欧の金融緩和が不足気味なうえ、中国の緩和策で先進各国へのデフレ圧が強まってるタイミングでの利上げは適切だろうか?
米国は非製造業の好調で隠されてるが、製造業は最近落ち込みが急である。
利上げが時期尚早となる確率66%程度か?