昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -158.67 @17,729.68, NASDAQ -33.08
@5,123.22)。ドル円為替レートは123.40円まで円安方向へ動き、米国株式相場の下落をいくらか相殺した。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が785に対して、下落銘柄数は974となった。騰落レシオは123.09%。東証1部の売買代金は2兆1139億円。
TOPIXも日経平均も僅かに上げたが、重要イベントを控えて実質的には横ばいだった。今週は好材料、悪材料の両方が出てきて、上下どちらにも動きにくい。ECBの追加金融緩和がリスクマネーを増加させ、それが日本株に流入して日本株相場を支えると期待される。しかし、FRBイエレン議長の発言からほぼ確実となった米国の利上げが新興国からのマネーの流出を促し、それが新興国経済に悪影響を与えて、巡り巡って日本株を下押しする可能性もある。今週は4日にまだ米国雇用統計の発表が控えている。公になっている株価材料はできるだけ適切に、しかし、できるだけ労力をかけずに分析解釈すべきだが、どんなに緻密に分析しても結果としての精度には限界がある。結局、相場は見方・予測よりもむしろ、相場のやり方(建玉法)で見方(観測法)の誤差を調整し続けるしかない。
TOPIX
+1 @1,603
日経平均 +2円
@19,940円
33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、鉱業(2位)、保険(3位)、金属製品(4位)、水産・農林(5位)となった。