郵政上場物語(エピローグ)

yuhsanさん
yuhsanさん

「どうですか、見事な株価操縦でしょう。これでエブリボディーハッピーで、逮捕者は出ません……」


「ちょっと待ってよ! ちょっと!」


「あんたはいつも、株はギャンブルだから、儲かった人がいれば、損をした人が必ずいるっていってたじゃないの。誰が損をしたのよ」


「損をしたのは、20,000円を買い、株価が下落した後に売り上がったヘッジファンドと、それに追随した個人かな、最近では、熟練者ほど相場について行けなくなって、落後している人も多いって聞いているよ……」


「年金基金や、政府系金融機関は、暴落時は評価損が出たかもしれないけど、その後の値上がりで、ほぼ相殺しているよ……」


「政府は、次の放出に自信をつけたし、証券会社は手数料で潤い、割り当てた個人客からは、絶大の信頼を勝ちえたしね……」


「抽選に当たった個人は、大喜びでしょうね。でも、すぐ売ってしまった人は、ちょっとだけの喜びで終わってしまったんじゃないかな。当たった株を種にして、郵政株を増やしていった人が最後の幸運を手にすることになるのにね」


「ストーリーを考えた人は、随分儲かったでしょう」


「それがね……」


 この物語りは、最近の株価の動きをヒントにした私の創作です。株価は操作されていることにご留意の上、投資に当たっては個人の責任でお願いいたします。




6件のコメントがあります
1~6件 / 全6件
yuhsanさん

ノーウインカーさん

おはようございます


面白く読んでいただき感謝します。




こんにちは、はじめまして。

ブログの内容が大変面白く、フォローさせていただきました。

よろしくお願いいたします。
yuhsanさん

にゃん7さん

こんにちは


事実をできるだけ面白くしたいと願っていますが……。

これからも頑張ります。

ご愛読ください。


郵政上場物語、面白かったですヾ(*´∀`*)ノ


一気に読みました!!



yuhsanさん

RODEMU2015さん

おはようございます


温かいコメントありがとうございます。

私も人生いろいろやってきましたが、個人の力で動かせるものは、そうないことを知りました。

いくら努力しても、ダメな時はだめなんですよね。

特に株の世界では、長いものには巻かれないと儲かりません。

波を漂う小舟でいいから、目的地にに近づければと思うようになりました。

RODEMU2015さんのご活躍願っています。

おはようございます。楽しく読ませていただきました。
映画が1本作れそうな、シナリオでしたね。
株式市場は、決して偶然と自然にまかせて動いているのではないと
常々思っておりました。
常に、誰かの思惑で操作し合われて、思惑と思惑のぶつかり合いで
勝った方の方向に動いているのだろうと。
特に、今回の郵政のような国策にも値するものは、多かれ少なかれ
この物語のような力は、働いていた(今も働いている)と思ってます。
個人は、そのような駆け引きがなされている波に漂う小舟だと思って
ますので、漁師のように空を読み、波を読み、鳥の群れを見て、現状に
対応する力が大事なんだろうと思っております。
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