終値、売り出し価格上回る 郵政3社上場
日本テレビ系(NNN) 11月4日(水)20時25分配信
日本郵政は4日、子会社のゆうちょ銀行、かんぽ生命と3社同時に東京証券取引所に上場した。郵政民営化の総仕上げとも言われる大型の株式上場。取引が始まってついた初値が3社とも売り出し価格を大きく上回った。
上場した日本郵政グループ3社の初値は、日本郵政1631円、ゆうちょ銀行1680円、かんぽ生命2929円で売り出し価格を2割弱から3割上回る順調な滑り出しだった。
その後、かんぽ生命は売り出し価格から5割以上高い、3430円をつけ、値が大きく上がったために一端取引が中止される「ストップ高」となった。投資家などの期待は大きく、証券会社のコールセンターでも問い合わせは、普段の倍以上あったという。
大和証券東京コンタクトセンター部・大谷一男副部長「非常に(郵政3社への)関心は高いです。普段お問い合わせいただかないお客様もお問い合わせが入っている状態です」
気になるのは、今後の業績。持ち株会社である日本郵政の2016年3月期の純利益は、前の期に比べて23%減る見通し。
日本郵政・西室泰三社長「私どもは後ろに戻ることは絶対にありえません。さらに高い企業価値の向上ということを目指して、グループ役員、従業員一同、真剣に取り組んでいきたい」
4日の終値は、日本郵政が1760円、ゆうちょ銀行が1671円、かんぽ生命が3430円だった。
今後、日本郵政グループは株主や市場の評価と向き合い、業績を伸ばす具体的なシナリオを示すことが求められる