金木犀の香りが漂ってまいりました。
さて、いい相場展開となってきた株式マーケット。『稼ぎ時は弱気相場にあり!』、そして『ショック安こそ最大の買い場』と言われますが、その通りの展開となってきました。
どれくらい上げてきているのかと申し上げますと、日経平均株価が安値を付けたのは9月29日で1万6901円。週末(10月9日)の終値は1万8438円となっており、従いましてここまで値幅にして1537円という上げ幅となっています。
1500円の上げ幅と申しましても、まだまだ相場は動き始めたところです。8月11日の高値2万0946円からその安値1万6901円までの下げ幅は4045円と4000円を超えており、ここからが本番となります。
昨年も10月17日に底打ちして上昇に転じた経緯があり、この度もほぼ同様な足取りを辿っています。
実は、昨年も一昨年もその前の年も、そしてその前の前の年も秋口に底打ちして上昇に転じており、これを「アノマリー」、或いは「理外の理」と申します。従いまして、『相場が下がった秋に買う』、当然のことながらこれが最も投資成果が向上するパターンとなる訳です。
コインの裏と表が隣り合わせでありますように、ピンチとチャンスも常に隣り合わせの関係にあります。「ショック安こそ、最大の買い場」と言われますが、いずれのケースも結果としてそうなっています。
過去を振り返りますと、「ギリシャ・ショック」、「エジプト・ショック」、「タイの大洪水」、「東日本大震災」、「サブプライム・ショック」、「リーマン・ショック」・・・等々、他にもありますが、いずれもそうなっています。
『最大の稼ぎ時は下落相場の中にあり!』
あの株式投資で巨額の財を築いた「ウォーレン・バフェット」は、相場が下がった時が大好きであり、そうした場面でここぞとばかりに積極投資をします。彼は次のように言っています。
「弱気派の人たちが投げ売りをしている時に株を買うのが大好き」、「買いを入れるのは、他の投資家がレミングのごとく一斉に売りに傾くときです」、「株式を買う理由のうち最もばかげているのは、値上がりしているから買うというやつです」・・・。
また、彼は「情熱を持つこと、そして辛抱強さや冷静さは知能指数より重要」、「アイデアが出ないとき、格言はなにかと便利です」とも言っていますが、彼の言葉をそのまま格言として使うのは極めて有効です。
富豪らしからぬ質素な生活をマイペースで楽しむ彼の哲、そして投資手法を真似すれば、たとえ彼のようにはなれなくても少しは近づけるはずです。
そしてもう一つ。目先の動きに一喜一憂してデイトレードにのめり込んでいますと、大方ろくなことはありません。やはり株式投資で巨額の財を成すには、余裕を持った中長期投資、これが大切です。