ヒロろんさんのブログ
本日の市況
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【1】今日の相場 **
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◎日経平均 17427.08(-433.39)▼2.43%
◎TOPIX 1416.71(- 28.94)▼2.00%
◎売買高概算 22億3477万株
◎売買代金概算 2兆2741億円
◎時価総額 510兆9403億円
◎値上り銘柄数 246
◎(年初来)新高値 3
◎値下り銘柄数 1582
◎(年初来)新安値 125
◎変わらず 69
◎騰落レシオ(25日)
67.48%(前日比4.18%低下)
◎サイコロ(日経平均) 5勝7敗
●●○○○●●●○●○● 41.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-10.12%
75日線比-13.15%
◎為替
(対 ド ル)119.92(前日比0.63円安)
(対ユーロ)134.08(前日比1.00円安)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
226.4円(- 4.2円)18401万株
2.新日鉄住金<5401>
246.5円(+ 7.4円) 6262万株
3.東芝 <6502>
337.2円(- 15.5円) 5655万株
4.神戸製鋼 <5406>
157円(+ 5円) 5457万株
5.三菱UFJ<8306>
728.6円(- 11.0円) 4659万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
12820円(- 650円) 2574億円
2.トヨタ自 <7203>
7050円(- 39円) 786億円
3.ソフトBK<9984>
6273円(- 51円) 457億円
4.日経Wイン<1357>
3460円(+ 150円) 446億円
5.みずほ <8411>
226.4円(- 4.2円) 419億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り750万株 買い880万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅安、433円(2.43%)安の1万7427円で取引終了です。本日の終値は昨年末大納会の終値1万7450円を下回り、年初からの上昇分を打ち消した形となっています。
昨晩のNY市場はレーバーデーの休場で材料難の中、寄付きは小幅高でのスタート。ただ、11日(金)にメジャーSQ算出を控えて手控え気分が強く、上値を買い上がる動きは見られず、買い一巡後は直ぐに上げ幅縮小からマイナスに転じています。日本時間10:30スタートの上海市場が軟調な動きとなっていることを横目に、加えて信用取引の追証(追加証拠金)発生回避に伴う売りも見られ、引けにかけて下げ幅を拡大しています。売買代金は概算2兆2741億円です。
尚、日本時間15時前後から上海市場はプラスに転じており、引けは90ポイント(2.9%)の大幅高で3170となっています。
業種別では、相場全般大幅安の中にあって、鉄鋼、紙パ、非鉄、石油がプラスを維持してしっかり。一方、医薬品が5%超、食品、小売、保険が3%超、精密、建設、電機が2%超の下げとなっています。
個別銘柄では、相場全般安の中にあってパイオニアが19円高の245円と上昇し、一時は256円となって8月19日に付けた年初来高値257円に迫る場面がありました。昨日の引け後に独ヒアと自動運転車などで使う高精度地図などで協力することで基本合意したと発表。将来的に実用化が見込まれる自動運転車への活用に対する期待感が高まり、買いが膨らんでいます。
相場全般安の中にあって新日鉄住金が7.4円高の246.5円、JFEが34円高の1790円、神戸製鋼が5円高の157円となるなど大手鉄鋼株が軒並み上昇。業種別東証株価指数(TOPIX)の鉄鋼セクターは33業種中で上昇率2.0%と最大の値上がりとなっています。
PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、配当利回りで割安感が目立ってきており、下値は堅いと見た投資家の買いが入っています。新日鉄のPERは8倍台、PBRは0.7倍台、加えて3%近い配当利回りが予想されます。
ネット広告専業代理店のオプトHDが22円高の594円と上昇。中国でネット通販事業に参入すると報じられ、材料視した買いが入っています。中国のネット通販市場で約2割のシェアをもつ京東集団と連携。京東集団のサイト内に通販モールを開設し、日本の中小企業に出店を促します。中国への商品の発送や決済業務などを担い、商品の販売価格に上乗せされた手数料とモールの運営費用を商品の出品企業から受け取る模様です。
その他、オフィス家具大手のイトーキが64円高の936円と昨年来高値更新、第2四半期累計の連結営業益が黒字転換のコロンビアが7円高の441円と年初来高値更新、伊藤忠筆頭株主で酸化鉄の戸田工業が19円高の273円、スチール缶用ブリキ製造が柱の東洋鋼鈑が22円高の436円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、コロンビア、イトーキ・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(6902)デンソー 7,100→ 6,200円
据置き B
(6201)豊田織機 8,000→ 6,900円
引下げ A→B
(7259)アイシン精機 6,500→ 4,800円
[JPモルガン証券]
新 規 A
(7011)三菱重工 820円
引下げ A→B
(6471)日本精工 2,400→ 1,800円
引下げ A→B
(6472)NTN 1,000→ 780円
[バークレイズ証券]
引下げ B→C
(8604)野村HD 850→ 600円
[野村証券]
新 規 A
(5453)東洋鋼鈑 650円
新 規 B
(6502)東芝 380円
[SMBC日興証券]
引上げ B→A
(1801)大成建設 780→ 970円
[大和証券]
引下げ 1→2
(5233)太平洋セメント 490→ 460円
据置き 3
(5232)住友大阪セメント 390→ 510円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【3】本日の経済指標等の結果 **
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◎GDP
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4~6月期の改定値は年率換算1.2%減で、速報値の1.6%減からは上方改定となっており、速報値と同水準を見込んでいた市場予想を上回りました。項目別では個人消費が上方修正となった一方、設備投資が下方修正されました。
◎国際収支
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7月の経常収支は1兆8086億円の黒字でした。黒字は13カ月連続です。
尚、サービス収支のうち、訪日外国人が国内で使う金額から、日本人が海外で支払う金額を差し引いた「旅行収支」は1295億円の黒字で、平成8年以降7月としては過去最大の黒字額となり、単月としても過去2番目の高水準となっています。
ちなみに7月の訪日外国人旅行者数は191万8400人で、単月としては過去最高を記録しています。
◎貿易統計
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8月上中旬(1~20日)の速報によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は7149億円の赤字となっています。上中旬ベースの赤字は2カ月ぶりです。
※国際収支が、諸外国との取引で売買契約が成立し所有権が移転した時点で計上されるのに対し、貿易統計に計上されるのは関税境界を通過した貨物です。
◎対内証券売買契約等の状況
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8月の海外投資家による日本株投資は1兆4203億円の売り越し。売り越しは3カ月連続で、額は2011年8月以来、4年ぶりの大きさです。
8月は中国株の上下動が激しかった影響で日本株も乱高下。その影響で8月の海外投資家による日本株の取得額と売却額はともに50兆円を超え、最高を記録しています。
◎景気ウォッチャー調査
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街角の景気実感を示す8月の現状判断指数は49.3で、2カ月ぶりに悪化。好不況の目安となる50を下回るのは7カ月ぶりです。また、2~3カ月後を占う先行き判断指数は48.2と、こちらは3カ月連続の悪化で、8カ月ぶりに50を下回りました。
◎中国の貿易統計
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8月の中国の輸出(米ドルベース)は前年同月比5.5%減と、2カ月連続のマイナス。輸出は13.8%減の大幅マイナスで、10カ月連続の前年割れとなりました。
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【4】信用取引と信用残 その3 **
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取組みの良し悪しを判断するには、信用残における買い残と売り残の比率を示す「貸借倍率」を見ます。
大まかに言って、貸借倍率が2倍以下であれば取組みが接近した状態であり、貸借倍率が1倍以下(買い残よりも売り残のほうが多い状態)であれば、好取組を材料に株価が上昇するケースもあります。
スケールの大きな相場になりますと、上昇過程で大きな押し目を入れ、その動きに慌てた買い方が売り返済を急ぐことで買い残が減少、なおかつ新規の売り建て玉が増えることで結果的に再度取組み妙味が増し、そこから次ぎの上昇ステージに突入するようなケースがあります。昔から大きな仕手戦というのは信用取引の仕組みを利用して繰り広げられてきました。
ちなみに、押し目(上昇過程で一旦下落する動き)における上記のような信用残の変化と株価の動きを「振るい落とし」と言い、天井をつけたかのように見えることでカラ売りが増加し、(売り方の買い戻しとそれを期待する強気の買いで)その後の上昇に弾みがつけば、そのカラ売り増加を「カラ売りをくわえ込む」などと表現します。
にぎわっている時に買いついたものの、期日までに利喰いのチャンスがなかった、あるいは欲張ってチャンスを逃した、または機敏な損切りができずに期日まで持たされたなどの場合には注意が必要で、皆が投げ売りしている安いところを皆と同じように売らざるをえなくなったりしがちです。
相場である限り、大なり小なりどこかで反対の動きが生じることは必然であり、特に信用取引の場合は深追いは禁物です。極端な例では、売り残が多かった銘柄が、売り方の買い戻しで連日のストップ高を演じ、その直後に破たんしたというケースもあります。
買い残と売り残の増減にはその時々の特殊な事情による場合もあり、数式のように「1+1=2」とならないことのほうが多い、それが相場です。画一的な見方ばかりではなく、広い視野で相場を捉える必要があります。
日経平均株価は本日の下落で昨年12月末の大納会の終値を下回りました。今年の上昇分を全て吐き出した恰好で、年初来のパフォーマンスが再びマイナスに転じています。