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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
18770.51(+1343.43)△7.71%
◎TOPIX
1507.37(+ 90.66)△6.40%
◎売買高概算 27億9600万株
◎売買代金概算 3兆1483億円
◎時価総額 543兆2468億円
◎値上り銘柄数 1877
◎(年初来)新高値 3
◎値下り銘柄数 14
◎(年初来)新安値 9
◎変わらず 6
◎騰落レシオ(25日)
72.24%(前日比4.76%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗
●○○○●●●○●○●○ 60.0%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-2.83%
75日線比-6.35%
◎為替
(対 ド ル)120.54(前日比0.39円安)
(対ユーロ)134.44(前日比0.12円安)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
248.8円(+ 18.4円)29765万株
2.東芝 <6502>
340.6円(+ 3.4円) 8839万株
3.三菱UFJ<8306>
782.7円(+ 54.1円) 8616万株
4.新日鉄住金<5401>
253.0円(+ 6.5円) 6272万株
5.東電 <9501>
795円(+ 44円) 6244万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
14650円(+ 1830円) 3266億円
2.トヨタ自 <7203>
7491円(+ 441円) 1267億円
3.みずほ <8411>
244.8円(+ 18.4円) 709億円
4.三菱UFJ<8306>
782.7円(+ 54.1円) 660億円
5.ファストリ<9983>
49725円(+ 4555円) 639億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1110万株 買い1810万株
本日の東京マーケットは大幅高、日経平均株価が前日比1343円(7.71%)高の1万8770円で取引終了です。上げ幅は1994年1月31日の1471円高以来21年7ヶ月ぶりの大きさとなり、歴代では6番目の大きさです。
昨晩のNYダウが390ドルの大幅高となったこと、中国財政省の昨日の声明で積極的な財政出動への期待が高まったことを受けて昨日の東証引け後直後から上海株が大きく上昇していることを好感し、東京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行。円相場が1ドル=120.50円近辺まで円安に進行したことも買いを誘い、引けにかけて徐々に上げ幅を拡大しています。
昨日に騰落レシオが67%で底値暗示するなどテクニカル的な面から先高を期待した買いも相場を押し上げています。売買代金は概算で3兆1483億円、上海総合指数は72ポイント(2.2%)高の3243です。尚、明日はメジャーSQです。
業種別では33業種全て上昇。特に、医薬品、保険、証券、銀行、非鉄、精密、不動産、電機などは6%を超える上げとなっています。
個別銘柄では、スポーツウエア中堅でアウトドアは「ザ・ノース・フェイス」が絶好調のゴールドウインがストップ高、150円高の912円となっています。昨日に人工のクモの糸繊維「クモノス」を開発したスナイパーに30億円出資すると発表し、将来の収益貢献を期待した買いが入っています。クモノスは鉄の4倍以上の衝撃吸収性を持つ繊維です。
欧米株高などに伴う投資家心理の改善を受けて指数採用の主力銘柄に買いが入っており、ファーストリテイリングが4555円高の4万9725円で日経平均を178円押し上げ、ファナックも1600円高の2万0570円で同62円、ソフトバンクも342円高の6615円で同40円。
京セラは476円高の6151円で同37円、日東電工も798円高の7938円で同31円とこの5銘柄で350円近く日経平均を押し上げています。
横浜銀行が42.7円高の758.7円と値を上げています。昨日の引け後に東日銀と来年4月の経営統合で最終合意したと発表。統合時に横浜銀1株に対して持ち株会社の1株、東日本銀の1株に対しては持ち株会社の0.541株を割り当て、2020年度に業務粗利益2900億円以上を目指す方針です。発行済み株式数の1.59%の2000万株を上限とする自己株式取得も発表しており、事業拡大と株式価値向上を期待した買いが入っています。
村田製作が1385円高の1万6660円と大幅高。製品を供給している米アップルが9日にサンフランシスコで毎年恒例の新製品発表会を開催。「iPhone」や「ipad」の新型を発表する見込みであり、受注増を期待した買いが入っています。同じくアップルへ製品を供給するTDKも590円高の7540円と値を上げています。
その他、SKジャパンがストップ高で80円高の392円。コマンドエヌが同社の株式の約17%を取得したことが判明し、材料視した買いが集まっています。サーボモーターや通信機器用冷却ファンの山洋電気が98円高の765円、フォークリフトのニチユ三菱が53円高の495円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、パイオニア、コロンビア、コナミ・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
引上げ B→A
(7205)日野自動車 1,850→ 1,600円
[クレディS証券]
据置き A
(5406)神戸製鋼 290→ 220円
引下げ A→B
(5401)新日鉄住金 340→ 240円
引下げ A→B
(5411)JFE 3,100→ 1,900円
据置き C
(3863)日本製紙 1,900→ 1,840円
[UBS証券]
据置き A
(2685)アダストリア 6,900→ 8,000円
引下げ A→B
(2400)メッセージ 4,400→ 3,200円
[JPモルガン証券]
新 規 A
(9501)東京電力 1,000円
[野村証券]
据置き B
(6104)東芝機械 550→ 430円
[みずほ証券]
据置き A
(4587)ペブチドリーム 5,010→ 5,070円
据置き A
(6395)タダノ 2,300→ 1,900円
[大和証券]
据置き 1
(8591)オリックス 1,800→ 1,900円
据置き 2
(3861)王子HD 560→ 620円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【3】本日の経済指標等の結果 **
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◎マネーストック
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代表的な指標の「M3(現金、銀行などの預金)」の8月の月中平均残高は前年比3.4%増の1229兆3000億円で過去最高を更新しています。
◎消費動向調査
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消費者心理を示す8月の消費者態度指数が前月比1.4ポイントの上昇。
上昇は2カ月ぶりで、項目別では「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の4項目すべてが前月比で上昇しています。
◎ガソリン価格
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9月7日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は9週連続の値下がり。1リットル135.1円で、前週に比べ0.6円下落しました。
ちなみに7日時点のハイオクの店頭価格は1リットル145.9円で前週比0.7円下落、軽油は1リットル114.0円で前週比0.8円の下落となっています。
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【4】業種別分類の見直し **
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東京証券取引所が発表している業種別株価指数は、東証1部上場の全銘柄を33の業種に分け、時価総額を基準に指数化したものですが、実際の業種分類の基準は全国の証券取引所などで組織する「証券コード協議会」が定めており、それに基づいて東証が指数算出を行っています。
証券コード協議会では、最近2―3年間の実績や計画をもとに、売上高が最も多い事業で判断し業種分けを行っており、事業規模だけで決定できない場合は利益計画や設備の状況なども勘案されます。
見直しの基準は、現業種分類に属する事業の売上高に比べて他の事業分野の売上高がの2倍以上になった場合などで、定期的に所属業種の見直しが行われています。また、下記の日清紡のように、結果として社名と所属業種が合致しないケースも出てきます。
尚、今回は下記銘柄の所属業種が変更になります。
コード 社名
現所属業種 新所属業種
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2337 いちごグループ
サービス業 → 不動産業
3010 価値開発
不動産業 → サービス業
3105 日清紡HD
繊維製品 → 電気機器
5856 東理HD
非鉄金属 → 小売業
6993 AGCap
電気機器 → 小売業
7551 ウェッズ
卸売業 → 輸送用機器
9308 乾汽船
倉庫・運輸関連 → 海運業
9816 スシトライダーズ
卸売業 → 不動産業
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変更日:2015年10月1日
ちなみに、日清紡は日本無線と長野日本無線を子会社したことにより、船舶無線や防災システムなどを扱うエレクトロニクス事業が売上全体の約4割を占めるコア事業となっており、欧州の摩耗材大手を傘下に収めたため、ブレーキ事業が全体の約3割を占めるようになっています。また、祖業である繊維事業の売上全体に占める割合は1割を下回っています。
日経平均株価は本日の急上昇で、8月中旬から昨日まで相場の上値を抑えていた下向きのトレンドラインを明確に上抜いています。ちなみに、一昨日の本誌朝刊にて、空売り比率についてコメントした際に「相場が急上昇する可能性」を指摘しましたが、今日がまさにその日でした。また、本日の朝刊では昨日の相場の水準がテクニカル的に底値圏にあるということも指摘しています。