大幅下落の割には出来高が少ない

優利加さん
優利加さん

昨日の米国株式相場は大きく下げた(DJIA -114.98 @16,528.03, NASDAQ -51.82 @4,776.51)。ドル円為替レートは120
円台半ばの円高方向へ動いた。午前10時に発表された中国のPMIが49.7と50を割り込んだ(今年2月以来半年ぶり)が、事前の予想通りだったので、日本株全般はその直後の市場の反応は織り込み済みのように限定的だった。しかし、先物主導と思われるが、後場になると下げを加速して、大きく下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が僅か47に対して、下落銘柄数は1,837となり全面安となった。騰落レシオは86.38%へ下げた。東証1部の売買代金は2兆7709億円。

米国株の大幅安と中国PMIの50割れを受けて、TOPIXも日経平均も大きく続落した。しかし、株価の変化と出来高及び売買代金の変化に注目したい。大幅安となった割には8月25日、26日と比べると出来高も金額も小さい。この下げが確信犯的に売り崩そうとしているか恐怖に負けて全力で逃げようとする「本物の下げ」なら前回並みにもっと出来高を伴っているはずである。明日以降の値動きと出来高の変化に注目したい。このまま8月25日安値を割り込まず、出来高が減少していけば2点底のフォーメーションを形成中と解釈できる。後はある程度の日柄をこなしながら底値圏レンジで往来を続け、何かのきっかけで再び反発し始める、というシナリオがよくあるパターンだ。但し、8月19日以来10日移動平均線を割り込んだままなので、時の利は売りが継続中である。

TOPIX
-59 @1,478 
日経平均 -725
@18,166

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位、珍しいな~)、精密機器(2位)、電気・ガス(3位)、ゴム製品(4位)、その他金融(5位)となった。


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