陰の極からの戻りで「二空踏み上げ」

優利加さん
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米国GDP改定値が速報値の季節調整済み前期比年率換算+2.3から+3.7%(市場の事前予想は+3.1%)へ上方修正された。これを受けて昨日の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA
+369.26 @16,654.77, NASDAQ
+115.17 @4,812.71)。ドル円為替レートは121円台前半までの円安方向へ戻ってきた。上海総合指数も4.82%上昇して3,232ポイントへ回復してきた。このような外部環境を受けて、本日の日本株全般も続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,822に対して、下落銘柄数は61となり、全面高となった。騰落レシオは86.61%。東証1部の売買代金は3兆941億円と高水準が続いている。

米国株の大幅続伸と円安を好感して、TOPIXも日経平均も2日連続で窓を空けて大幅続伸した。もし、月曜日も窓を空けて反発するようなら「三空踏み上げ」となるため、目先は上値が重くなると見ている。「証券分析」の共著者であるシドニー・コトル流に言えば、株価はファンダメンタルズ価値のレンジを大きく上昇乖離するか、反対に大きく下方乖離する場合が多い。今は、大きく下方乖離した陰の極からファンダメンタルズ価値のレンジ内へ戻ろうという動きである。したがって、今週前半で買った株はどの銘柄も殆ど利益となっているはずだ。会社の事業内容も知らず私に言われるままに株を買った私の妻でさえ短期間で予想外の含み益に大喜びしている。しかし、ここからは銘柄間の実力差と事業環境差に応じた格差が開いていくだろう。

TOPIX
+49 @1,550
日経平均 +562円
@19,136円

空運を除く33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、鉄鋼(2位)、鉱業(3位)、卸売(4位)、石油・石炭(5位)となった。これら全ての共通項は資源関連業種であるということだ。原油相場が下げ止まった兆候を好感したようだ。資源株のリターンリバーサルの賞味期限はいつまで続くか?


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