昨日の米国株式相場はまたも大幅続落した(DJIA -204.91 @15,666.44, NADAQ -19.76
@4,506.49)。ドル円為替レートは119円台後半の円安方向へ動いた。本日の日本株全般は前場では様子見的な動きだったが、後場から大きく反発し始めた。東証1部では、上昇銘柄数が1,792に対して、下落銘柄数は92となり、全面高となった。東証1部の売買代金は3兆8000億円へ低下した。
米国株は大幅続落したが、上海総合指数が下げ渋りから反発する動きを見せたことを好感して、TOPIXも日経平均も後場から力強く反発し、前日の陰線に陽線でたすきを掛けるように「たすき線」で大幅反発した。安値の更新が止まり、出来高が減少し始めた。これにより当面の底値を確認し、値幅調整は9合目は過ぎたと言えるだろう。しかし、まだ安心はできない。日柄調整が不十分である。多くの場合、大きな調整のあとは余震のように揺り戻しがやって来る。セリングクライマックスの後はある程度は反発するが、まだ疑心暗鬼なのであまり長続きはせずもう一度売りが優勢になり、先に確認した底値の硬さを試す動きが続く。それでも先の底値が破られなければ、ダブルボトム或いは2点底を形成して時間をかけて徐々に上げていくというのがよくあるパターンだ。しばらくはリターンリバーサルで買い優勢となると見ている。しかし、米国の金融政策引き締めがもはや時間の問題となり、中国経済の減速がさらに進行しそうな現況を考えると、日経平均が今年中に年初来高値を更新するとは期待しない方が賢明だろう。半値戻しか精々2/3戻しを想定しておきたい。
TOPIX
+46 @1,479
日経平均 +570円
@18,377円
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、保険(2位)、その他製品(3位)、その他金融(4位)、電気機器(5位)となった。