中国政府が突然人民元の基準値を約2%切り下げたことで、ドル高が進みアメリカ輸出型企業の減益や中国の景気減速によって悪影響を受け易い石油会社、アップル、キャタピラーなどへの売りが殺到した。その結果、昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA
-212.33 @17,402.84, NASDAQ -65.01
@5,036.79)。ドル円為替レートは125円台に迫る円安方向へ動いた。昨日に続き、本日も人民元の基準値がさらに1.6%切り下げられたことを嫌気して、本日の日本株全般は大幅続落した。東証1部では、上昇銘柄数が289に対して、下落銘柄数は1,533となった。騰落レシオは103.60%へ急落した。東証1部の売買代金は3兆373億円。
アメリカ株の大幅下落に加えて、昨日の人民元の基準値2%切り下げに続き、本日も中国政府がさらに1.6%切り下げたことを嫌気して、TOPIXも日経平均も大幅続落した。中国経済はなりふり構わず2日連続で通貨を切り下げてでも、「通貨戦争」も厭わず、輸出ドライブをかけて内需の縮小を補いたいようだ。それほどに悪いということだろう。
TOPIX
-22 @1,666
日経平均 -328円
@20,393円
33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、鉱業(2位)、非鉄金属(3位)、化学(4位)、電気機器(5位)となった。下落率トップ4位までは素材系のシクリカル業種の典型だった。明らかに中国景気の減速及びそれが日本経済にも及ぼす影響に反応した動きだ。