ギリシャの債務問題が解決へ向けて進展するとの期待から先週金曜日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +211.79 @17,760.41, NASDAQ
+75.30
@4,997.70)。上海総合指数も上げた。これらを好感して、本日の日本株全般は上昇した。東証1部では、上昇銘柄数が1,706に対して、下落銘柄数は143となった。騰落レシオは88.92%。東証1部の売買代金は2兆3067億円。
ギリシャの債務問題がひとまず進展し、中国j株の急落も反発へ動いたことで、TOPIXも日経平均も大きく上げた。だが、これで視界良好となったわけではない。国民の反発を考慮するとギリシャがEUと合意した緊縮財政政策を本当に実行できるとは思えず、上海総合指数も約半数の銘柄が売買停止となっている現実を考えると本当に下げ止まったとは思えない。さらに、早ければ9月にも米国の利上げが待っている。それでも日本株全般は良好な企業業績見通しを背景に上に行きたがっているようだ。視界不良の中でも細かく稼いでいくか(スウィング・トレード)か、急落を待って根の玉を仕込むか(ポジション・トレード)か?
TOPIX
+30 @1,614
日経平均 +310円
@20,090円
33業種中32業種が上昇した。上昇率トップ5は、空運(1位)、電気・ガス(2位)、陸運(3位)、水産・農林(4位)、小売(5位)となった。原油安の恩恵を特に受ける3業種がトップ3に入っている。