昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +93.33 @17,776.91, NASDAQ +5.52
@4,997.46)。決め手となる解決策が出てこない中、ずるずると交渉だけが長引くギリシャ債務問題と中国株の下げ止まらない崩落を前に、強気一辺倒だった日本株がようやく顕在化しているリスクに気づいたようだ。東証1部では、上昇銘柄数が43に対して、下落銘柄数は1,835となった。騰落レシオは87.03%へ下げた。東証1部の売買代金は3兆3946億円と急増した。恐怖のあまり投げ売りが始まったようだ。
交渉が行き詰っているギリシャ債務問題と中国株の崩壊のような急落ぶりを受けて、TOPIXも日経平均も急落した。やっとチャイナリスクを相場に取り込み始めたようだ。それにしても日本人全般はリスクに対して鈍感だと思う。個人中心の上海株式市場はフェアバリューなどという意識や知識もほとんどなく、欲に目がくらんで信用枠を目一杯使って博打のように買っていた個人投資家は少なからずいたと想像できる。もともと景気が失速気味だったところを無理に買い上げたわけだから、下げきるところまで下げるのではないか?
TOPIX
-55 @1,582
日経平均 -639円
@19,738円
33業種すべてが下落した。下落率トップ5は、その他金融(1位)、保険(2位)、鉄鋼(3位)、銀行(4位)、卸売(5位)となった。