6月29日(月)の陰線の実体部分をやっと切り返した

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +23.16 @17,619.51, NASDAQ +28.40
@4,986.87)。日銀短観で製造業と非製造業の景況感が市場予想を上回った。本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,218に対して、下落銘柄数は560となった。 騰落レシオは97.31%となった。東証1部の売買代金は2兆2303億円。

米国株が下げ止まり、日銀短観も良好だったことを受けて、TOPIXも日経平均も小幅続伸した。しかし、この2日で6月29日(月)の陰線の実体部分をやっと切り返したに過ぎない。ギリシャは事実上のデフォルト状態に陥ったが、EU側が要求している財政緊縮策を受け入れるどうかは7月5日の国民投票に委ねられた。前回のギリシャ債務危機とは異なり、今回は対ギリシャ債権額の約8割は公的機関となったこともあり、世界市場への波及効果は小さいと見られているため、日本の株式市場への悪影響は限定的だという見方が支配的だろう。しかし、市場はよく間違える。リーマン・ブラザーズが倒産したときもその悪影響を過小評価し過ぎたために、その後は世界中の中央銀行が超金融緩和をせざるを得なくなり、その影響は未だに継続している。さらに中国の景気減速と株式相場の失速が気になる。相場では決め打ちは危うい。

TOPIX
+6 @1,636
日経平均 +94円
@20,329円

33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、小売(2位)、その他金融(3位)、その他製品(4位)、建設(5位)となった。


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