ヒロろんさんのブログ
本日の市況
昨年9月に御嶽山が噴火し、その後も様々な自然災害が発生しています。
最近でも南米チリのカルブコ火山が約50年ぶりに噴火し、直後にはネパールのヒマラヤ一帯で81年ぶりとなる大地震が発生。数日前にもガラパゴスのウルフ火山が33年ぶりに噴火。そして今日、鹿児島県屋久島町の口永良部島新岳で爆発的噴火が発生しました。
口永良部島の新岳は昨年8月に34年ぶりに噴火したばかりですが、今回はそれを上回る規模で、気象庁は口永良部島の噴火警戒レベルを3(入山規制)から5(避難)に引き上げて厳重な警戒を呼びかけ、屋久島町では口永良部島の島民約130人に対して島外への全島避難を指示、鹿児島県は自衛隊に災害派遣を要請しました。
尚、参考までに気象庁の噴火警戒レベルは下記のようになっています。
レベル1(活火山であることに留意)
火山活動は平穏。
レベル2(火口周辺規制)
火口やその周辺部で噴火の発生、あるいはその恐れ。
レベル3(入山規制)
噴火が発生し、居住地域近くにも及んだ、あるいはその恐れ。
レベル4(避難準備)
居住地域に重大な被害をもたらす噴火が発生すると予想され、その恐れが高まっている。
レベル5(避難)
居住地域に重大な被害をもたらす噴火が発生した、あるいはその恐れが高く切迫した状態にある。
今現在、諏訪之瀬島、三宅島、霧島山(新燃岳)、草津白根山、阿蘇山、吾妻山、箱根山が噴火警戒レベル2(火口周辺規制)、桜島と御嶽山が警戒レベル3(入山規制)となっています。
そして本日、口永良部島の警戒レベルが3から5に引き上げられました。レベル5への引き上げは、07年12月に噴火警戒レベルの運用が始まって以来初めてのことだそうです。気象庁では、今後も同規模の噴火が起こる恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。
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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
20563.15(+ 11.69)△0.06%
◎TOPIX
1673.65(+ 0.89)△0.05%
◎売買高概算 32億9190万株
◎売買代金概算 3兆6663億円
◎時価総額 599兆9400億円
◎値上り銘柄数 970
◎(年初来)新高値 171
◎値下り銘柄数 774
◎(年初来)新安値 9
◎変わらず 140
◎騰落レシオ(25日)
114.73%(前日比6.00%上昇)
◎サイコロ(日経平均)11勝1敗
●○○○○○○○○○○○ 91.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+2.95%
75日線比+6.19%
◎為替
(対 ド ル)123.90(前日比0.27円安)
(対ユーロ)135.57(前日比0.30円安)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
274.6円(+ 3.5円)58091万株
2.東電 <9501>
709円(+ 2円)13146万株
3.三菱UFJ<8306>
921.2円(+ 3.9円)11536万株
4.東芝 <6502>
435.7円(+ 20円)10825万株
5.ヤフー <4689>
556円(+ 58円) 8773万株
◎売買代金上位
1.みずほ <8411>
274.6円(+ 3.5円) 1587億円
2.日経レバE<1570>
18230円(+ 60円) 1281億円
3.三菱UFJ<8306>
921.2円(+ 3.9円) 1062億円
4.東電 <9501>
709円(+ 2円) 926億円
5.ソフトBK<9984>
7447円(+ 83円) 745億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1720万株 買い1780万株
月末、週末となった本日の東京マーケットは日経平均株価が11日連続高、前日比11円(0.06%)高の2万0563円で取引終了です。11日連続高は1988年2月27日まで13日連続高して以来、ほぼ27年ぶりとなります。11日間の上げ幅は993円、率にして5.07%の上げとなります。
昨晩のNYダウは36ドル安となりましたが、円相場が1ドル=123円台の円安水準で推移しており、日本企業の業績拡大に対する期待感からほぼ終日買いが優勢。連日の上昇で警戒感が意識され、週末要因もあって積極的に上値を買う動きは限定的ですが、それでも下値での押し目買い意欲は旺盛であり、ほぼ終日プラスでの値動きで推移しています。売買代金は概算3兆6663億円、上海総合指数は8ポイントの小幅安で4611です。
業種別では、非鉄、鉄鋼、空運、情報通信などが高く、医薬品、証券、保険、陸運、不動産などが下げています。
個別銘柄では、鹿児島県・口永良部島の新岳で午前9時59分に爆発的噴火が発生したことを受け、防じんマスク製造大手の興研が31円高の1638円、防毒マスクの重松製作が28円高の769円、不織布国内最大手の日本バイリーンが21円高の825円、火山観測の応用地質が15円高の1682円、火山観測装置の明星電気が3円高の143円、火山砂防計画のアジア航測が7円高の410円と値を上げています。
真珠トップのTASAKIが277円高の3195円と大幅高で昨年来高値更新。投資会社MBKパートナーズによるTASAKI株の売却に、香港の宝飾品販売の最大手である周大福珠宝集団など数社が関心を持っていると報じられ、大手の出資が実現すれば販売拡大に繋がるとの思惑から買いが入っています。
ボーイング関連のナブテスコが3日連続高で150円高の3210円と値を飛ばしています。発行済み株式数の3%に相当する自社株買いを実施すると発表。取得した株は消却するとしており、株式需給の引き締まりや株主還元の強化を好感した買いが入っています。同社は1株当たり利益の拡大を中期経営目標に掲げています。
スズキが5日連続高、25円高の4334.5円となっています。他の自動車株全般が軟調な中、逆行高となっています。同社はインド四輪車市場で首位であり、景気拡大が続くインドでの自動車販売が増えるとの期待感から継続的な買いが入っています。
ヤフーが58円高の556円と11%を超える大幅高で年初来高値を更新。中国の電子商取引(EC)最大手のアリババ集団と連携すると発表し、事業基盤の拡大を期待する買いが入っています。
その他、1→2の株式分割を実施するNTTが174円高の8669円、ファナックが520円高の2万7540円、海上土木首位の五洋建設が29円高の510円と昨年来高値更新、好業績見通しのクラボウが12円高の262円と5%近い上げとなっています。
本日の新高値銘柄は、サカタのタネ、コムシス、清水建、前田道、五洋建、積水ハ、富士フイルム、ヤフー、ブリヂストン、クボタ、アルパイン、三菱UFJ、ファーストリテイ・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(7259)アイシン精機 5,200→ 6,500円
[メリルリンチ証券]
据置き A
(9086)日立物流 2,130→ 2,400円
[クレディS証券]
据置き A
(5726)大阪チタニウム 3,000→ 4,000円
据置き A
(5727)東邦チタニウム 930→ 1,500円
[UBS証券]
据置き A
(3086)Jフロント 2,000→ 2,400円
据置き A
(6479)ミネベア 2,150→ 2,700円
据置き A
(7453)良品計画 19,000→24,000円
引下げ A→B
(3659)ネクソン 1,400→ 1,850円
[野村証券]
引上げ B→A
(1893)五洋建設 476→ 583円
据置き A
(7701)島津製作所 1,900→ 2,000円
据置き A
(8282)ケーズ 3,400→ 5,200円
[SMBC日興証券]
据置き A
(6367)ダイキン 8,600→11,000円
据置き A
(6471)日本精工 1,800→ 2,300円
据置き A
(7003)三井造船 280→ 300円
据置き A
(7011)三菱重工 920→ 1,000円
[三菱UFJMS証券]
引上げ B→A
(6140)旭ダイヤモンド 1,500→ 1,700円
据置き A
(9201)日本航空 4,080→ 5,180円
引下げ B→C
(4307)野村総研 3,860→ 3,970円
引下げ B→C
(9409)テレビ朝日 1,700→ 1,800円
据置き C
(9202)ANA 252→ 282円
引下げ B→C
(9706)日本空港ビルデング 3,760→ 4,020円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】零和有限確定 **
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一定のルールの下で勝敗を競う「ゲーム」にはいくつかの分類の仕方がありますが、その中に「二人零和有限確定完全情報ゲーム」というのがあります。
二人零和有限確定完全情報ゲームとは、プレーヤーは二人で、相手の損はそのまま自分にとっての得になり、偶然の要素が入り込まず、全ての情報が与えられ(お互いに手の内がオープン)、必ず終了があるというものです。
なにやら難しそうですが、オセロ、五目並べ、三目並べ、はさみ将棋などが二人零和有限確定完全情報ゲームに分類されます。
これらのゲームの特徴は、理論上は完全な先読みが可能であり、双方のプレーヤーが最善の手を選択すれば必ず先手必勝か後手必勝か引き分けかが決まるという点にあります。
完全な先読みと相互に最善の手を打つと仮定すれば、オセロや五目並べは先手必勝、三目並べは引き分け、はさみ将棋は後手必勝になることが知られています。
ただ、人間があらゆる手の可能性を考慮しつつ完全に先読みすことは困難であり、ミスを完全に排除することも難しいためゲームとして成り立ちます。
株式投資は多くの点でこれらのゲームとは異なりますが、市場のムードが強気から弱気へ、そしてまた強気へと繰り返し変化していく様はオセロのようでもあります。
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【4】本日の経済指標等の結果 **
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◎4月の全国消費者物価指数
前年同月比0.3%上昇 23カ月連続上昇
※市場予想は0.2%上昇
◎4月の消費支出
前年同月比1.3%減 13カ月連続減
※市場予想は3.0%増
◎4月の鉱工業生産速報値
前月比で1.0%上昇 3カ月ぶり上昇
※市場予想0.8%上昇
その他、4月の完全失業率は前月に比べ0.1ポイント低下の3.3%で、1997年4月以来18年ぶりの低水準となっています。
4月の有効求人倍率は前月に比べ0.02%上昇の1.17倍で、こちらは1992年3月以来23年1カ月ぶりの高い水準です。
日経平均は今日の上昇で11連騰。何度も言うようですが、1988年2月に記録した13連騰以来、27年ぶりの長期上昇記録で、投資歴27年未満の方は未経験の上昇相場となっています。ちなみに、2000年4月につけたITバブル時の高値(2万0833円)まであとわずか270円です。