su-postgresさんのブログ
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順張りと逆張り
順張りと逆張り。
みん株のプロフィール欄の投資スタンス項目にもあったし、投資ではよく聞く言葉である。
一言で順張り、逆張りといってもさまざまなアプローチがあり、株の値動きやチャートのみで投資判断している人はほとんどいないと思う。
と断っておいた上で、とにかく単純に考えると、順張りとは株価が上昇しているときにその流れにのるということであり、逆張りは下落したときにリバウンドをねらうということである。(買い方の場合)。
いずれも共通なのは、過去の株価の動きを近い将来の株価の予測に利用するということである。
そこで、過去の株価の動きが将来の株価の動きに影響を与えているかダウとTOPIXの過去のデータを使ってシミュレーションをしてみた。
調査方法は以下のとおり
1.当日の引け値が前日の引け値より1%以上値上がりした日を抽出
2.上条件に合致した場合、翌営業日の寄りで買い、翌々営業日の寄りで売る。ただし、上記1.の条件が連続して合致した場合は、売りと買いを同時にはやらず、持ち越してさらにその翌営業日(1.の条件が合致しない最初の日)に売ることとする
ダウの結果:
2004-2007/5の839営業日でシミュレーションした
・上記条件に合致する取引機会は50回あった
・うち、プラスのリターンがあったのは28回
(取引機会の約56%)
・マイナスに終わったのは22回(同44%)
・50回の取引機会の1回の平均リターンは$11.2
(だいたい、0.1%程度)
ちなみに、この間、ダウは
$10,409.85->13,309.07に上昇しており、シミュレーション期間の839営業日中、前日引け値から値上がりしたのは459回(営業日ベースで54.7%)であった。
1回平均0.1%程度だと、取引コストは流石にまかなえない・・
上条件で抽出しても無作為でやっても値上がりするかしないかの確率はほとんど一緒であり、前営業日の株価は当営業日の株価に影響を与えていないようにみえる。
そうなると、前々営業日の株価をみたって同じような気がする。ゴールデンクロスとか、ナントカ三尊とか・・。
ホントに純粋なチャーティストっているのかな?
同じことを2000年から2006年のTOPIXの1700営業日強のデータを使ってシミュレーションしてみたが、ダウとほぼ同じ結果におわったのでTOPIXの結果掲載は割愛する。
こんな簡単なことで儲かるとは思っていなかったが、ここまで差が無いとも思わなかった。
やっぱり板情報を利用したシューティングゲームみたいな忙しい方法でしか勝てないのかな?
短期投資への挑戦はつづく。。。
>ここまで差が無いとも思わなかった。
は、訂正する。
確かに勝率に差はないが、1回の平均リターン$11.2は、以外とすごいことに気づいた。
全シミュレーション期間839営業日で平均リターンが$11.2だとすると、ダウは$9000以上あがったことになるが、実際には$2900程度しかあがっておらず、無作為投資と前述の順張り投資とはリターンに十分差があったということだ。
TOPIXの結果をみても、同じであった。
結果を羅列すると、、
シミュレーション期間:2000/1/5~2006/12/29
(この7年間!1722営業日で1,651.84pから1,681.07pとリターンはほとんど無し)
値上がりした日:873営業日/1722営業日中
値下がりした日:849営業日/1722営業日中
この間の取引機会:259回
リターンプラスの取引:129回/259回
リターンマイナスの取引:130回/259回
全259取引機会の平均リターン:+2.65p
(1722営業日の平均リターンが+2.65pあったらTOPIXは4570p上昇していたことになる!)
結論:
DOWでのシミュレーション同様、勝率はさほどよくならない、どころか悪くなっているが、平均リターンは無作為で投資した場合をかなり大きく上回る。
ただし、わずか1営業日の保有では残念ながら取引コストを賄うに十分な十分なリターンは得られそうにない。
一方、これだけリターンに差が出るということは、ここからさらに厳選する条件や売買ルールを考え出せばよい順張り方法が見つかるかもしれない期待を抱いた。
がんばってますね。データいじこじこね回すのぼくも好きです。