概況

ヒロろんさん


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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
17904.48(+113.31)△0.64%

□ナスダック       
5055.55(+ 25.58)△0.51%

□S&P500      
2096.29(+ 11.86)△0.57%

□ダウ輸送株       
8348.22(- 27.64)▼0.33%

□半導体株(SOX)    
715.07(+  2.44)△0.34%

□NY原油先物(7月限)   
59.97(+ 0.45)

□NY 金先物(8月限) 
1180.90(- 4.90)

□バルチック海運指数    
681   (+ 25)

□為替      
(対ドル)123.35(前日比0.13円高)
        
(対ユーロ)138.71(前日比0.73円高)

□CME日経225先物 
20290(+ 60)※大阪先物比



 16日のNY株式市場は、持ち高を中立に戻す買い戻しが入り、3日ぶりに上昇しました。

 NY株は前日まで2日続けて下落していましたが、市場が警戒していた米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やイエレンFRB議長の記者会見で利上げを急がないことが改めて示され市場を安心させる内容になるとの期待を背景にこの日は買い戻しが優勢となりました。

 もう一つの不透明要因(手控え要因)となっているギリシャ問題に関しては最終的には何らかの解決に向かうとの期待があり、独DAX指数が上昇に転じたこともNY株の支援材料となりました。

 この日発表された5月の米住宅着工件数は前月比11.1%減で、予想以上の減少となりましたが、住宅着工の先行指標となる着工許可件数は11.8%増と、減少予想に反して増加し7年9カ月ぶりの高水準となったことが好感され、主要指数はそろって反発しました。

 S&P業種別指数は全10業種が上昇。生活必需品(日用品等)やエネルギーなどが上昇率上位となっています。

 個別銘柄では、医療保険のユナイテッドヘルスが続伸。ユナイテッドヘルスが同業のエトナに買収を提案していると報じられており、エトナも連日の上昇。日用品大手プロクター&ギャンブル(P&G)の美容品事業を取得したと伝わった香水大手のコティが大幅高。取得額は約1兆4800億円で、P&G株も
しっかり。M&A(企業の合併・買収)を通じて市場に資金が流入するとの期待も市場全体にプラスに寄与しました。

 アップルやマイクロソフト、グーグルなどの大型ハイテク株がしっかりで、業務系ソフトのオラクルやセールスフォース・ドットコムも上昇。この日は広範囲に買い戻しが入り、JPモルガンやビザ、ディズニーやウォルマート、エクソンモービルやシェブロンなど、指数採用の大型株の上昇が目立ちました。

 ダウ構成銘柄ではキャタピラーとファイザーを除く28銘柄が上昇。ユナイテッドヘルス、P&G、コカコーラ、ナイキなどが上昇率上位となっています。

 NY原油先物(WTI)は4日ぶりに上昇。原油在庫の減少傾向が続くとの見方や、精製施設の多いメキシコ湾岸で熱帯低気圧が発達中であることも買いを呼びました。一方、NY金先物は、FOMCの結果待ちで積極的な買いが入らず反落。バルチック海運指数(BDI)は連日の上昇です。




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【2】本日の注目点と話題                     **
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◆昨日の日経平均株価は前日比129円安。上海総合指数は大幅下落で約2週間ぶりの安値となっています。一方、独DAX指数は序盤の下落から上昇に転じており、NY株式市場の主要指数も揃って上昇しました。

 CME日経225先物(円建て)は2万0290円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万0257円と比べ30円ほど高い水準です。


◎日経平均株価と上下の節目
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 2万0473円 6月SQ値

 2万0296円 5日線

 2万0290円 CME日経先物

 2万0284円 一目転換線

 2万0266円 25日線

☆2万0257円 昨日終値

 2万0061円 一目基準線

 2万0016円 直近安値(6月10日)



◆本日の経済指標は、


◎5月の貿易統計速報(08:50発表)
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 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2カ月連続で赤字となる見通しです。


◎5月の訪日外国人客数(14:00発表)
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 4月は前年同月比53万3千人(43.3%)増の176万4千人で、単月としては3カ月連続で過去最高を更新しています。



 その他、今月15日時点の給油所のガソリン価格が発表されます。先週発表の8日時点のガソリン価格は前週比0.5円高の1リットル143.4円。値上がりは7週連続で、5カ月ぶりの高値を更新しています。

 なお、本日の注目イベントは米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果(声明)発表とイエレン議長の記者会見で、声明の発表は日本時間18日午前3時、イエレン議長の記者会見は同3時半に予定されています。



◎新規公開
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 マーケットエンタープライズ(東マ・3135)公開価格1,500円



◆その他のトピックは、上場企業の単独経常17兆円超・15年3月期、現在の為替水準で1兆円超の営業増益効果・主要輸出企業25社、中小の税制優遇基準「資本金1億円」見直し、病院と薬局の分業や理美容業の業際規制の緩和に着手・改革会議答申、次世代火力への移行促進・温暖化ガス削減で経産省、ゲーム見本市「E3」仮想現実競う、ソフトバンクが鴻海と組んでヒト型ロボ量産、トヨタ過去最長の3時間総会。

 ヤマトが家電リサイクルを代行、パイオニアがバックミラー型端末、ヤマダが有料会員制、良品計画がインド財閥と合弁で来春1号店、ゼンショーが小売事業の赤字解消、ツルハ前期純利益が過去最高・6期連続、アークランドの3~5月純利益17%減、東芝プラントが配当とりやめ、株信用買い残は4カ月半ぶり高水準、個人の待機資金は12兆円、主力株の売買細る・個人は中小型株に・・・等々。



◎明日以降の主な予定
 ※予定は変更になる場合があります。

 18日(木)
 日銀金融政策決定会合開始
       
 4月の毎月勤労統計確報
       
 5月の白物家電の国内出荷実績
       
 5月の中国主要都市の新築住宅価格動向
       
 ユーロ圏財務相会合
       
 5月の米消費者物価指数
       
 6月の米フィラデルフィア連銀景気指数
       
 5月の米景気先行指標総合指数


 19日(金)
 日銀金融政策決定会合の結果発表
       
 5月の全国百貨店売上高
       
 4月の景気動向指数改定値
       
 EU財務相理事会


◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 >
寄り安は買いなれど、上放れ高きは売り狙え

 <相場高低判断>
後場は前場より高し
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