先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -56.12 @17,849.46, NASDAQ +9.33
@5,068.46)。ドル円為替レートは125円台半ばの円安方向へ動いた。前場寄り付き前に発表された1-3月期GDP改定値は上方修正されて年率換算3.9%(速報値2.4%)となった。本日の日本株全般は高く始まったが、徐々に下げて高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が856に対して、下落銘柄数は875となった。東証1部の売買代金は2兆2881億円。
GDPの上方修正と円安の追い風があっても、TOPIXも日経平均もわずかに続落した。おそらく、背景には米国の早期利上げに対する警戒感とギリシャの債務問題があり、それらが売り圧力となっていると見ている。今期の業績見通しは1割増が見込まれているが、それはまだ完全には株価には織り込まれていない。株価の軌道は中長期的には業績見通しが決定するが、短期的には大小様々なノイズが湧き出してきて、株価の動きはその基軸軌道から逸れる。基軸軌道から大きく逸れた時が、儲けの大きなチャンスとなるが、それは年に1度か2度しか来ない。その時に勇気と自信をもって仕込めるかどうかがその年のパフォーマンスを大きく左右する。企業の稼ぐ力の評価とその持続性をどのように判断するかが鍵となる。そしてこの技は磨けば磨くほど知的にも面白い。
TOPIX
-5 @1,662
日経平均 -4円
@20,457円
33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、空運(2位)、サービス(3位)、精密機器(4位)、鉄鋼(5位)となった。