映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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25日線を奪還できず

5月15日週末の日経平均は19732.92(+162.68)と木曜日の下げを取り戻したものの、19778の25日線は奪還できず、19746の基準線にも届かなかった。転換線は基準線を下抜けており、パラボリックは依然下向き。MACDは反発したがまだマイナス圏にある。週足は19590の転換線を回復したものの、パラボリックは下向き、MACDはなお下降している。上値を追うのは難しいのでは、という印象だ。注目すべきは月足で、9ヶ月のRSIは99.79と異常に高い数値になっており、サイコロジカルも83に達し、月単位で少なくとも一定の時間の休養が必要になっているように思われる。


ドル円は現在119.27だが、再び基準線、転換線、そして雲119.44の下にあり、長い上髭を引いていてMACDもマイナス、DMIもマイナスが強く、円高方向を示唆している。週足も転換線の下、MACDも下落しつつあり、DMIもマイナスが強くなっている。三角保ち合いが煮詰まってきつつあるが、ドル安円高方向に下抜ける可能性がある。


背景には、アメリカの4月の鉱工業生産指数がマイナス0.3%と予想を裏切って低下、ミシガン大学の消費者信頼感指数も88.6と予想を大きく下回り、昨年10月以来の低水準ということで、アメリカの経済の回復の減速が鮮明となってきたことがある。その結果利上げは遠のき、ドル安、円高への圧力が高まりつつあるようだ。


アベノミクスは結局、円安による輸出企業の利益の拡大への期待に支えられてきた。このドル安への動きはかなり辛い。経済の好調を維持している間に、安保法制から憲法改正といった本来のアベカラーの政策を実現してしまいたいというのが首相の本音だろう。だが、肝心の経済の方が揺らぎつつある。もっとも大阪都構想で橋本維新が勝てば、公明党を切り捨てて橋本維新と組んで憲法改正を押し進めるという動きに出るかもしれないが。これからの政治の季節の中、安倍政権の中で経済が置いてけぼりになる可能性も考えられる。



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