ヒロろんさんのブログ

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雑談


 今から103年前の1912年(大正元年)の本日4月14日、豪華巨船「タイタニック号」が氷山に衝突。多くの乗員乗客が脱出できないまま、海底に沈没しました。

 沈没後、数艘ある救命ボートのうちたった1艘しか救助に向かわなかったそうですが、行けば遭難者の皆がしがみつき、一気に全員死ぬかもしれないと乗船員が考えたためでした。


 それに関連しまして、『カルネアデスの板』という刑法に関する有名な話があります。 

 「洋上で船が難破しました。ふと見ると、板が1枚浮かんでいます。でも、その板には漂流者がつかまっています。そして、その板はあいにく1人しかつかまれません。このとき、自分が助かるために、その板を奪い取ることは許されるか?」

 古代ギリシャの哲学者カルネアデスはそんな問題を提起しました。

 法学者によりますと、現行の日本の刑法では、このような行為は「緊急避難」として許されているそうです。また逆に、先に板につかまっている者が、それを奪おうとする者を殺すことも「正当防衛」として許されているようです。これは、法律というものが自分の生命を守ることを前提にしているため、そういう解釈になるとのことです。

 ただ、宗教学的にはこれは許されてはならない行為となるようですが、この問題提起、皆様はどうお考えになるでしょうか。
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