雑談

ヒロろんさん


    = 「半値押し」と「半値8掛け2割引き」 =


 ところで、株式マーケットに接していますと『半値押し』という言葉を耳にする機会が多いと思います。


 順調に上がっていた株式が一転して下がり始めますと、その株を持つ人は不安になるし、一方で買い場を狙う人も出てきます。どこまで下がるか。その目安にする水準の一つが『半値押し』です。「押し」は株価の下げを表す相場用語です。


 例えば、500円だった株価が700円に上昇した後、下げに転じたとします。上げ幅200円の半分に当たる100円分下げた600円がちょうど「半値押し」水準となります。この水準になれば下げ止まってくるのではと考えるタイミングです。ただ、そこでも止まらなければ相場は弱いとの見方に変わります。株価が500円まで逆戻りするのが「全値押し」です。


 もう底値に近いだろうと経験的に使われてきた相場格言に「半値8掛け2割引き」もあります。0.5(半値)×0.8(8掛け)×0.8(2割引き)=0.32が計算式です。つまり高値の約3分の1にまで下がれば、さすがに買っていいのではないかと判断します。その株の高値が500円だった場合、500×0.32で160円です。


 また、半値押しとは反対に、下がっていた株価が下落分の半分を取り戻してくる「半値戻し」という目安もあります。そして、「半値戻しは全値戻し」と言い、半値まで戻せば相場は強く、全値を戻してくる可能性があるとの見方に繋がってきます。



ヒロろんさんのブログ一覧