うららかな春の陽気を感じるこの頃いかがお過ごしでしょうか。
さて、強力な上昇相場を形成している株式マーケット。
(1)年金買い
(2)日銀のETF(上場投資信託)買い
(3)外国人買い
(4)自社株買い
加えて来週は26日(木)が権利付き最終売買日となることから対象銘柄には
(5)配当取りの買い
・・・等々、こうした買い需要が期待でき、引き続き上値指向の好調な展開が想定されます。早いうちに「日経平均株価2万円乗せ」、こうした声が聞こえてきそうです。
ところで、今年は団塊の世代が65歳以上となりますが、10年後の2025年にはその団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となります。その数2200万人、5人に1人が75歳以上という超高齢社会の到来です。
2025年問題とも言われていますが、1947~49年(広義では51年まで)の第一次ベビーブームに生まれた世代は団塊の世代と呼ばれ、約700万人(広義では1000万人超)と人口が突出しています。
医療の発達や栄養の質の向上などで平均寿命が伸びていますが、唐の時代の詩人杜甫の詩「曲江」(きょっこう)の一節には「人生七十古来稀なり」とあり、「古希」の語源とされ、人の一生は短いもので70歳まで生きる者は少ないと言っていました。古希は数えの70歳(満69歳)で長寿の祝いとされています。お祝いの色は、喜寿(77歳)祝いと同じ紫色です。
70と申しますと、今年は終戦から70年目という大きな節目の年でもあります。戦火を知らない世代が70年続いたのはまさに「稀」なことであり、安倍首相の「戦後70年談話」に世界の注目が集まっています。
孔子の「論語」の中には『三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従えども矩(のり)をこえず』とあります。
『30歳で自己の見識を確立して自立し、40歳になって道理が明らかになって自分の生き方に迷わず、50歳になってはじめて自分の人生の天命・使命を自覚し、60歳で他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾けられるようになり、70歳になって欲望のままに行動しても人の道に外れることがない』と言っています。
もっとも、生身の人間が孔子の70歳の境地に到達するのは至難の業です。多くの人は江戸時代の都々逸(どどいつ)「割って見せたや私の心、割れば色気と欲ばかり」に共感を覚えるのではないでしょうか。
頭でお金を稼ぐ知能スポーツ的な側面のある株式投資はボケ防止、痴呆症予防に効果があるそうです。確かに、私の知る株好きのご高齢者は80~90歳でも頭は冴えわたっています。健康寿命を延ばすには、欲も絡む株式投資が何よりなのかもしれません。