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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17959.03(-117.16)▼0.65%
□ナスダック
4992.38(+ 9.55)△0.19%
□S&P500
2089.27(- 10.23)▼0.49%
□ダウ輸送株
9118.86(- 0.09)▼0.00%
□半導体株(SOX)
720.20(+ 1.72)△0.24%
□NY原油先物(4月限)
43.96(- 0.70)
□NY 金先物(4月限)
1169.00(+17.70)
□バルチック海運指数
584 (+13)
□為替
(対ドル)120.79(前日比0.18円安)
(対ユーロ)128.68(前日比0.48円高)
□CME日経225先物
19385(- 55)※大阪先物比
19日のNY株式市場は、前日の大幅高の反動でダウやS&P500が反落。原油安やドル高も重石となりました。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が予想以上にハト派的な内容で、緩和的な金融政策が長期化するとの見方から前日の相場は大幅高となりましたが、この日は目先の利益を確保する売りが優勢となりました。
原油相場が一時43ドルを割り込み、前日の上昇分の大半を吐き出す場面があったことや、FOMC後のドル全面安の状況が一巡しその揺り戻しでドルが上昇したことも市場心理を冷やしました。
この日発表された週間の新規失業保険申請件数や2月の米コンファレンスボード景気先行総合指数はほぼ予想どおりの内容で、3月の米フィラデルフィア連銀景気指数は市場予想を下回りましたが、全体として相場への影響は限定的でした。
ダウとS&P500は前日の大幅高の反動から利益確定の売りが優勢となり終日軟調に推移。一方、構成銘柄のバイオ医薬品株などの上昇でナスダック指数は4日連続高となっています。
S&P業種別指数は、ヘルスケア(医薬品等)を除く9業種が下落。素材やエネルギーの下落が目立ちました。
個別銘柄では、原油相場の下落を受けてエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー株が軒並み安となり指数を圧迫。一方、燃料費の下落が収益改善につながるデルタ航空やアメリカン航空などが上昇。ナスダック上場のセルジーンやギリアド・サイエンシズ、アムジェンといったバイオ医薬品株への物色が続いています。
コーヒーチェーンのスターバックが上昇。ニューヨークとシカゴでコーヒーの配達サービスを開始するとの報道が材料視されました。ツイッターやフェイスブック、ジンガなどのSNS関連も買いが優勢でした。中国市場から撤退する準備を開始したと報じられたヤフーは財務体質改善期待で堅調に推移しました。この日からダウの構成銘柄に組み入れられたアップルは小幅安で取引終了です。
ダウ構成銘柄では、メルク、ナイキ、ユナイテッドヘルス、シスコシステムズ、ジョンソン&ジョンソンの5銘柄が上昇。IBMは前日比変わらず。デュポン、エクソンモービル、シェブロン、キャタピラー、コカコーラなどが下落しました。
NY原油先物(WTI)は供給過剰感が相場を圧迫し反落。金先物は続伸。前日FOMCの結果を受けて緩和的な金融政策が当面続くとの見方が強まり、資金流入期待が金相場を押し上げました。バルチック海運指数(BDI)は5日連続上昇です。
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【2】本日の注目点と話題 **
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NYダウは利益確定の売りで反落。独DAX指数は3日連続安で軟調な展開となっていますが、英FT指数は4日連続上昇で過去最高値を更新しています。
CME日経225先物(円建て)は1万9385円で昨日の東京市場の日経平均終値1万9476円と比べ90円ほど安い水準です。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万9500円 心理的節目
1万9476円 昨日終値
1万9391円 5日線
1万9385円 CME日経先物
1万9349円 窓下限(3月16日高値)
1万9225円 3月SQ値
昨日の東京株式市場は円高が重石となり軟調な展開となりましたが、先高期待が根強く下値は限定的でした。主要指数は小幅ながら3日ぶり反落です。
個別銘柄では、日本駐車場開発(2353)が子会社の上場承認が材料視され商いを伴って急伸。SMO(医療機関向け治験支援)のアイロムHD(2372)は中国での事業拡大が期待され一段高。スマホ向けに新作ゲームの配信を再開すると報じられたカプコン(9697)が物色され、飲食店情報提供の「ぐるなび」(2440)は大幅高で6連騰です。
「白銅」が、偶然のタイミングながら急騰しています。前日に業績見通しの上方修正と配当金の積み増しを発表したことが好感され買いが膨らみました。
なお、本日は日銀金融政策決定会合議事要旨(2月17~18日開催分)、2月の食品スーパー売上高、2月のコンビニ売上高などの発表が予定されています。
◎市場変更
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アルビス(7475)東証2部→東証1部
内外トランスライン(9384)東証2部→東証1部
その他のトピックとしては、月例報告の景気判断8カ月ぶり上げ、百貨店売上高が11カ月ぶりプラス、新車販売4年ぶり500万台割れへ、海外勢が約3カ月ぶりの大幅買い越し、日経500種平均15銘柄入れ替え、楽天が電子書籍配信サービスの米社を完全子会社化、ヤマダ電が新橋駅近くに免税専門店、パナのテレビ事業部が復活、4~6月の原料炭価格6%下落見通し。
ミクシィがチケット再販サイト買収、クスリのアオキは3Q経常が22%増、日立金が業績見通しの上方修正と増配、Drシーラボが特別優待、小林製薬が優待制度を拡充、日水が3年ぶり復配、ヤフー前期比2倍に増配、三菱電は増配、日金銭が記念配、新明和が特別配、東邦鉛下方修正、シーズメントが赤字に下方修正、西松屋チェも減益に、藍沢株が26日付で1部に市場変更、東海
運が自社株取得枠・・・等々。
◆今日の高島暦
< 相場の波動 > 初高後安の日 吹き値売り方針良し
<相場高低判断> 相場片ずむことあり
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【3】心に残る名言 **
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千仭(ちひろ)の海は測るとも、
量りがたきは世の人の心の底なり
滝沢 馬琴 (戯作者 南総里見八犬伝作者)