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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
18991.11(+267.59)△1.43%
◎TOPIX
1546.63(+ 20.96)△1.37%
◎売買高概算 21億8449万株
◎売買代金概算 2兆5226億円
◎時価総額 556兆5853億円
◎値上り銘柄数 1443
◎(昨年来)新高値 221
◎値下り銘柄数 295
◎(昨年来)新安値 0
◎変わらず 127
◎騰落レシオ(25日)
130.24%(前日比0.84%低下)
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗
●○○○●●○○●●○○ 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+3.29%
75日線比+7.07%
◎為替
(対 ド ル)121.24 (前日比0.02円高)
(対ユーロ)128.11 (前日比1.42円高)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
220.8円(+ 3.3円)19112万株
2.三菱UFJ<8306>
773.4円(+ 24.3円) 7733万株
3.双日 <2768>
192円(± 0円) 6192万株
4.ユニチカ <3103>
55円(± 0円) 5775万株
5.三住トラス<8309>
502.0円(+ 18.5円) 3806万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
15480円(+ 450円) 1795億円
2.トヨタ自 <7203>
8258円(+ 100円) 765億円
3.ソフトBK<9984>
7000円(+ 82円) 662億円
4.三菱UFJ<8306>
773.4円(+ 24.3円) 593億円
5.みずほ <8411>
220.8円(+ 3.3円) 420億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1110万株 買い1020万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比267円(1.43%)高の1万8991円と昨年来高値を更新して取引終了、13:01には1万9008円と1万9000円台に乗せる場面がありました。
昨晩のNYダウは27ドル安でしたが、欧州の代表的株価指数のドイツDAX指数が大幅高で史上最高値を更新。世界的株高の動きが継続していることから東京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行。買い一巡後も先高期待から下値での買い意欲が旺盛なことから下値はしっかり。外国人と見られる大口の買いが主力株に入り、終日高い水準での値動きとなっています。尚、明日はメジャーSQです。売買代金は概算2兆5226億円、上海総合指数は58ポイント(1.7%)の大幅高で3349です。
業種別では、空運、不動産、海運、銀行、医薬品、陸運などの上げが顕著です。
個別銘柄では、JALが3日連続高で165円高の3965円、ANAが4.8円高の331.5円、宝船の川崎汽船が12円高の359円、郵船が10円高の366円、商船三井も10円高の440円となるなど業種別では空運や海運の値上がり率が大きくなっています。
原油価格がWTIで1バレル=48ドル台まで下落しており、燃料コストの削減が業績に大きく寄与するとの期待感から買いが入っています。
筆頭株主がクミアイ化学で農薬や化成品の事業を手掛けるイハラケミカルが196円高の1508円と大幅高。中間期業績計画を売上高210億円→220億円、営業利益22億円→28億円へ上方修正し、加えて株主優待制度の導入を好感した買いが集まっています。
トヨタ自が100円高の8258円、TDKが200円高の8750円、ファナックが540円高の2万3735円といずれも昨年来高値更新、アステラス薬が45円高の2009円、京セラも82円高の6047円となるなど主力株が軒並み高。外国人と見られる大口の買いが入っています。
セブン&アイが153円高の4809.5円と値を上げて昨年来高値更新。トヨタが過去最高水準のベアに踏み切る方針を固め、損保や地銀も約20年ぶりにベアを実施する見通しとなっており、賃上げによる実質賃金の改善で個人消費が増えるとの期待から消費関連の代表として物色の矛先が向かっています。
その他、北陸富山に本社を置くジェネリックの日医工が74円高の2751円と連日で昨年来高値更新、炊飯ジャーの象印マホービンが27円高の949円、北陸新幹線関連で軽井沢などプリンスホテルを有する西武HDが75円高の3190円、衛星放送のWOWOWも60円高の6690円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、森永菓、明治HD、味の素、セブン&アイ、日本触媒、科研薬、日医工、日ペ、関ペ、ドクターシーラボ、クボタ、TDK、シスメックス、ファナック、村田製作、トヨタ、京浜急行、JR東日本、JR東海、郵船、日本空港ビル・・・等々です。
それにしても強い相場が続いています。
ジェネリックの日医工が既に上昇率50%超、藤田観光が30%超、新明和工業が20%超、西武HDが30%超、三越伊勢丹が25%超、アステラス薬が20%超、WOWOWが35%超・・・といった具合です。
尚、東証が本日発表した3月第1週(2~6日)の投資家別売買動向を見ますと、外国人投資家は4週連続で買い越し、買越額は2100億円となっています。個人投資家は7週連続で売り越しとなっており、売越額は1167億円です。
外国人が個人投資家の売りを全て吸収する構図、すなわち相場上昇の方程式が継続している点は要注目となります。
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【2】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
据置き A
(4217)日立化成 2,250→ 3,200円
[UBS証券]
据置き A
(3086)Jフロント 1,680→ 2,000円
据置き A
(3407)旭化成 1,350→ 1,400円
据置き A
(4689)ヤフー 730→ 620円
[モルガンSMUFJ証券]
新 規 A
(2229)カルビー 5,600円
[ゴールドマンS証券]
据置き A
(6146)ディスコ 11,500→12,600円
[野村証券]
据置き A
(6471)日本精工 1,900→ 2,150円
据置き B
(6448)ブラザー工業 2,209→ 1,925円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(2587)サントリーBF 4,600→ 5,400円
据置き B
(3861)王子HD 440→ 480円
据置き C
(3863)日本製紙 1,500→ 1,600円
[みずほ証券]
据置き A
(7532)ドンキホーテ 9,400→11,000円
[大和証券]
新 規 2
(6082)ライドオンEX 3,700円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】風説の流布 **
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80年代に仕手筋として名を馳せ、「兜町の風雲児」との異名をとった加藤某率いるグループ「般若の会」の関係先が強制捜査を受けました。インターネットで根拠のない情報を流したとの容疑で、いわゆる「風説の流布(ふうせつのるふ)」です。
金融商品取引法で禁じられている「風説の流布」とは、株券等の相場の変動を図る目的をもって、虚偽の情報等(風説)を流布することであり、そうした情報等を信頼して投資判断を行った投資家に損害を被らせ、市場の信頼性・健全性を阻害するものです。
手持ちの銘柄の株価を上げるため、いかにも真実らしい(虚偽の)情報を提示版等に記載し、真に受けた投資家の買いを煽り、株価を吊り上げ、高値で売り抜けるような場合、これを「風説の流布」と言います。
今回のケースでも、容疑者は虚偽の情報で買いを煽り、急騰した銘柄を高値で売り抜けることを繰り返し、50億円以上の利益を上げたとも言われます。もちろんその裏側には高値で買い付けた善良な投資家がたくさんいます。
そもそも「秘してこそ花」であるはずの仕手筋の、その御本尊がコメントを寄せて(手の内を明かして)相場を煽るということ自体がおかしな話です。
株式投資に「濡れ手に粟」を期待する人もいるかもしれませんが、上記のような話で被害に遭うのはそういう人達です。株式投資で成功するには「フリーランチ(ただ飯=おいしい話)などない」と肝に銘じる必要があります。
東証が発表した3月第1週(3月2~6日)の投資部門別株式売買状況を見ますと、外国人は4週連続の買い越しで買越額は2100億円。個人は7週連続の売り越しで売越額は465円となっています。また、信託銀行は12月第5週以来、9週ぶりの売り越しに転じ、売越額は33億円となっています。