雑談

ヒロろんさん

 春節の大型連休期間中、日本の観光地の多くが中国人観光客で大変な賑わいを見せていました。その中国ですが、本日からビッグイベント「全国人民代表大会」(全人代)が始まります。

 全人代は中国共産党の指導下にありますが、憲法上は国会に相当する国家の最高権力機関との位置付けになっています。本日は李克強首相が施政方針演説にあたる「政府活動報告」を読み上げ、今年の国内総生産(GDP)成長率などの政府目標を明らかにします。

 景気減速への懸念がくすぶっていますが、構造改革に力を入れる政府は成長鈍化を「新常態」(ニューノーマル)として容認する構えであり、成長目標も前年の7.5%から今年は7%前後に引き下げられる見通しです。

 インフレなどについても目標値を打ち出す見通しであり、昨年は3.5%だった消費者物価指数(CPI)上昇率の抑制目標は3.0%前後に引き下げられる見通しです。

 尚、深刻化する中国の大気汚染問題について何らかの施策が打ち出されるとの思惑から、香港市場などでは環境関連銘柄の一角が買われています。そろそろ日本にも健康への影響が懸念されるPM2.5(微小粒子状物質)などが飛来する時期となり、内容次第では東京市場でも環境関連銘柄が動意付くことが想定されます。
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