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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
18815.16(- 11.72)▼0.06%
◎TOPIX
1526.83(+ 1.86)△0.12%
◎売買高概算 23億1592万株
◎売買代金概算 2兆4180億円
◎時価総額 549兆5661億円
◎値上り銘柄数 672
◎(昨年来)新高値 166
◎値下り銘柄数 1058
◎(昨年来)新安値 2
◎変わらず 130
◎騰落レシオ(25日)
131.49% (前日比3.77%低下)
◎サイコロ(日経平均) 9勝3敗
○●○○○○○●○○○● 75.0%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+4.18%
75日線比+6.99%
◎為替
(対 ド ル)119.62 (前日比0.22円高)
(対ユーロ)134.02 (前日比0.08円安)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
217.8円(- 2.2円)17418万株
2.シャープ <6753>
245円(- 9円)12530万株
3.三菱UFJ<8306>
759.5円(- 8.1円) 6979万株
4.ユニチカ <3103>
55円(- 1円) 5081万株
5.新日鉄住金<5401>
316.2円(- 0.2円) 4780万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
15190円(- 20円) 1323億円
2.トヨタ自 <7203>
8136円(+ 11円) 661億円
3.ソフトBK<9984>
7234円(- 136円) 590億円
4.三菱UFJ<8306>
759.5円(- 8.1円) 529億円
5.三井住友 <8316>
4737.0円(- 21.0円) 444億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1640万株 買い1690万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が4日ぶりに下落、11円の小幅安で1万8815円で取引終了です。
昨晩のNYダウが155ドルの大幅高で史上最高値を更新したことを好感して朝方は買いが先行、寄付きは83円高の1万8910円となって本日の高値となっています。買い一巡後は足元の上昇ピッチが急なこと、加えて心理的節目1万9000円を目前にして警戒感が意識され、引けにかけては上げ幅縮小から小幅なマイナスに転じています。売買代金は概算2兆4180億円、上海総合指数は73ポイント(2.2%)の大幅安で3263です。
業種別では、医薬品、食品、水産、海運、空運などが高く、鉄鋼、証券、銀行などが下げています。
個別銘柄では、育児用品国内トップのピジョンが大幅高、1030円高の9100円と昨年来高値を更新。昨日の引け後に2016年1月期の連結純利益が前期比5%増の89億円になる見通しと発表。中国向けの育児用品が寄与して6期連続で過去最高益更新となり、好感した買いが膨らんでいます。
訪日観光客の恩恵を受けるインバウンド消費関連としてのテーマ性からも物色の矛先が向かっています。春節だけでなく、今後は10月の国慶節もあり、中国人観光客などの旺盛な消費による収益拡大期待は根強いです。
他にも、関連銘柄として大丸と松坂屋が統合のJフロントが41円高の1756円と値を上げて昨年来高値更新、中国人客に人気のドンキホーテも230円高の9550円、ドラッグストアのクスリのアオキが310円高の8010円、同じくツルハHDも220円高の8380円と値を飛ばしています。
自転車部品で世界首位、釣り具も展開するシマノが7日連続高、540円高の1万8890円と値を飛ばして連日で上場来高値を更新。昨年末からはちょうど20%の上昇率となっています。業績好調に加えて気候が温暖になる春先は日本をはじめ北半球で自転車需要が伸びるため事業拡大を期待した買いが入っています。東京都が20年の東京五輪に向けて自転車専用レーンの整備に乗り出す見通しも支援材料となっています。
その他、宝船の川崎汽船が中期経営計画発表で小幅高ながら1円高の361円と昨年来高値更新、椿山荘&太閤園を擁する訪日ブーム関連の藤田観光が8円高の494円、ジェネリックの日医工が28円高の2446円、ホテルチェーンの「サンルート」を買収の相鉄HDが6円高の594円、がん治療薬「オプジーボ」への期待で小野薬が1340円高の1万3140円と大幅高。
テニスの錦織特需と株式分割を好感してWOWOWが240円高の6960円と昨年来高値更新、明治製菓と明治乳業が09年に統合した明治HDが250円高の1万4420円と上場来の高値を更新、目立たないながらもゼネコンの大林組が4円高の817円と昨年来高値を更新しています。
本日の新高値銘柄は、大林組、積水ハ、ヤクルト、明治HD、サントリー、Jフロント、ツルハHD、日本触媒、武田薬、小野薬、東和薬品、オリエンタルランド、WOWOW、京セラ、村田製、シマノ、いすゞ、日野自、ピジョン、川崎汽船、空港ビル・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
引上げ B→A
(4151)協和発酵キリン 1,200→ 1,700円
据置き A
(4519)中外製薬 3,600→ 4,100円
引上げ B→A
(4528)小野薬品 12,000→18,000円
引下げ A→B
(4503)アステラス 2,200→ 2,000円
据置き C
(4062)イビデン 1,500→ 1,800円
据置き C
(4523)エーザイ 3,700→ 4,000円
据置き C
(4578)大塚HD 3,300→ 3,200円
[UBS証券]
据置き A
(6376)日機装 1,600→ 1,400円
据置き A
(6981)村田製作所 15,300→17,500円
[モルガンSMUFJ証券]
引上げ B→A
(6770)アルプス電気 2,300→ 3,200円
[ゴールドマンS証券]
据置き A
(7581)サイゼリヤ 2,300→ 2,500円
据置き A
(7762)シチズン 1,040→ 980円
[野村証券]
据置き A
(2587)サントリー食品 5,100→ 5,500円
据置き A
(7956)ピジョン 7,300→ 9,400円
引下げ A→B
(5411)JFE 3,100円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(6098)リクルート 4,830→ 4,600円
据置き A
(6758)ソニー 3,000→ 4,000円
据置き A
(9022)JR東海 20,500→25,130円
据置き A
(9433)KDDI 9,330→ 9,390円
引下げ A→B
(5017)富士石油 410→ 400円
[みずほ証券]
引下げ A→B
(5413)日新製鋼 1,350→ 1,610円
引上げ C→B
(7262)ダイハツ 1,500→ 1,700円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】普段の節度と不断の努力 **
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「気は長く 勤めは強く 色薄く 食細うして 心広かれ」
上記は徳川家康の参謀として名高い南光坊天海が、長寿の秘訣を歌にして三代将軍の徳川家光に詠んで送ったもので、序文で紹介しました養生訓にも通じます。
とかくままならない世の中だから、我慢や辛抱が必要で、欲に溺れず、心を穏やかに大きくもつことが大事、といった意であり、中国の清の時代の相場師陳雅山が残したとされる「富致録」には次のような一節があります。
「心は広く 食細く 朝は早く 夜は早く 気品は高く
頭は低く 色は薄く 情けは深く 仕掛け手早く
常に修養なし富致の算数により売買なすなれば大成する事間違いなし」
普段の節度と不断の努力、あせらず、怒らず、度を過ぎず(欲張らず)の心構えが必要であると説いており、「良く生きる」ことが投資家としての大成につながるとしています。
昨日は百貨店5社が2月の売上高を発表しました。三越伊勢丹の場合、旗艦3店の売上高は伊勢丹新宿本店が6.2%増、三越日本橋本店が1.4%減だったの対し三越銀座店は25%増と突出しています。他の百貨店各社も訪日外国人の増加の恩恵を受けて売上高を伸ばしていますが、訪日客の定番の観光ルート上にある三越銀座店の好調さは群を抜いています。