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【１】ＮＹ市況 ＊＊
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□ダウ工業株
１７８６２.１４（－ ６.６２）▼０.０４％
□ナスダック
４８０１.１８（＋ １３.５４）△０.２８％
□Ｓ＆Ｐ５００
２０６８.５３（－ ０.０６）▼０.００％
□ダウ輸送株
８９４１.４０（＋ ２４.７８）△０.２８％
□半導体株（ＳＯＸ）
６８９.２５（＋ ２.２２）△０.３２％
□ＮＹ原油先物（３月限）
４８.４８（－ １.１８）
□ＮＹ 金先物（４月限）
１２１９.６０（－１２.６０）
□バルチック海運指数
５５３ （－ ３）
□為替
（対ドル）１２０.４１
（対ユーロ）１３６.３８
□ＣＭＥ日経２２５先物
１８０１０（＋３７０）※大証先物比
１１日のＮＹ株式市場は方向感なく高安まちまちでしたが、ナスダック指数は１４年超ぶりの高値をつけた昨年１２月２９日以来、約１カ月半ぶりの高値で取引を終了しました。
東京市場が祝日で休場だった前日は、債務問題を巡るギリシャと欧州連合（ＥＵ）の交渉が進展するとの期待でダウは３日ぶりに反発し１３９ドル高で取引を終了しましたが、この日はギリシャ問題で臨時開催されるユーロ圏財務相会合の結果を見究めたいとして買いが手控えられやや売り優勢で推移しました。
この日発表された週間の在庫統計で原油の在庫水準が過去最大となったことを受けて原油先物（ＷＴＩ）が大幅続落となりエネルギー株が下落したことも相場を圧迫し、ダウの下げ幅は一時１００ドルを超えました。
ただ、その後は値を戻し、ダウは小幅反落で取引を終了しました。ハイテク株の比率が高いナスダックは続伸。指数への影響が大きいアップルの上昇がナスダック指数を押し上げました。
Ｓ＆Ｐ業種別指数は、生活必需品（日用品、食品・飲料等）、テクノロジーなどが高く、公益（電力等）やエネルギー（石油・ガス）などが下げました。
個別銘柄では、飲料のペプシコが上昇。同社が朝方発表した１０～１２月期決算で利益が市場予想を上回ったことや、自社株買いを発表したことが好感されました。アナリストが目標株価を引き上げたアップルは３日続伸。昨年６月の株式分割後の最高値を更新し、実質過去最高値で取引を終了しました。
薬剤給付管理会社の買収を発表したドラッグストアのライトエイドが大幅高。住宅建設のＫＢホームは受注の増加を好感した買いで上昇。増配を発表したメディア大手のタイムワーナーもしっかりでした。一方、引け後に決算発表を控えたネットワーク機器のシスコシステムズが下落。カナダでの事業拡大を発表したウォルマートが値を下げ、原油安でエクソンモービルなどのエネルギー株も軟調でした。
ダウ構成銘柄では、ゴールドマン・サックス、トラベラーズ、ユナイテッドヘルｽ、ビザなどが上昇した一方、シスコシステムズ、ナイキ、ＡＴ＆Ｔ、ウォルマート、キャタピラーなどが下落しました。
ＮＹ原油先物（ＷＴＩ）は、週間の在庫統計で原油在庫が予想以上に増加し過去最大となったことが嫌気され大幅続落となりました。先週４日以来、１週間ぶりに４０ドル台で取引終了です。
米長期金利の上昇やギリシャを巡る不透明感でドルが買われ、ドル相場と逆の動きになりやすいＮＹ金先物は続落し、終値としては１月９日以来、ほぼ１カ月ぶりの安値水準となっています。
前日に１４営業日ぶりに小幅に反発したバルチック海運指数（ＢＤＩ）は再び下落。１９８６年７月につけた指数算出以来の過去最低を更新しました。
ＣＭＥ日経２２５先物（円建て）は１８０１０（大証比３７０円高）で取引を終了しました。
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【２】主な注目材料とニュース ＊＊
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☆注目材料
昨晩のＮＹダウは小幅安、前日比６ドル安の１万７８６２ドルとなっています。１０日（火）は前日比１３９ドル高の１万７８６８ドルとなっており、２日間の上げ幅は１３２ドルとなっています。
シカゴ日経平均先物は１万８０１０円と１０日（火）の東京市場の日経平均株価１万７６５２円と比べて３６０円ほど高い水準となっています。
＝ ＮＹ円、１２０円台乗せ ＝
今朝６：３０の円相場は、対ドルで１ドル＝１２０円２６銭前後（１０日１６：００台は１１８円５７銭）と１０日夕刻より大幅な円安に振れています。
米リッチモンド連邦準備銀行のラッカー総裁やサンフランシスコ連邦準備銀行のウィリアムズ総裁が利上げに肯定的な発言をしたことなどを受け、米国の利上げ観測が強まり米長期金利が上昇。日米金利差の拡大に伴い、円売り・ドル買い（円安・ドル高）の動きとなっています。
対ユーロも１ユーロ＝１３５円７９銭前後（同１３４円３２銭）と１０日夕刻より大幅な円安に振れています。
ＮＹ原油は、前日比１．１８ドル安の１バレル＝４８．８４ドルと２日連続で値下がりしています。終値ベースで２月４日以来、１週間ぶりに５０ドルを割り込んでいます。１０日（火）は前日比２．８４ドル安の５０．０２ドルとなっており、２日間の下げ幅は４．０２ドルとなっています。
ＮＹ金価格は、前日比１２．６ドル安の１トロイオンス＝１２１９．６ドルと２日連続で値下がりしています。終値ベースで１月９日以来、約１ヵ月ぶりの安値水準です。１０日（火）は前日比９．３ドル安の１２３２．２ドルとなっており、２日間の下げ幅は２１．９ドルとなっています。
１０日（火）の日経平均株価は、前日比５９円安の１万７６５２円と３日ぶりに値下がりしています。
日経平均は値下がりした一方で、ＪＰＸ日経インデックス４００やＴＯＰＩＸ（東証株価指数）は３日連続高となっています。
東証が１０日発表した２月６日時点の信用取引残高（東京・名古屋２市場合計）は、買い残が３週連続で減少し、前週比５９０億円減の３兆０５５４億円となっています。
一方、売り残は３週連続で増加し、前週比３５億円増の６２４２億円となっています。信用倍率は前回（１月３０日時点）の５．０２倍から４．８９倍に改善しています。
本日は、８：５０に１２月の機械受注が発表されます。民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額は事前予想で前月比２．４％増（１１月は１．３％増）と２ヵ月連続で増加する見通しです。
１１：００に１月の都心オフィス空室率が発表されます。１２月末時点の東京都心５区（千代田、中央、港、新宿、渋谷）のオフィス空室率は前月末比０．０８ポイント低下の５．４７％となっています。改善は１８ヵ月連続で０９年１月以来、約６年ぶりの低水準です。
１５：００に１月の工作機械受注・速報値が発表されます。１２月の同・確報値は前年同月比３３．９％増の１４４２億４８００万円と１５ヵ月連続で前年同月実績を上回っています。うち内需は３１．１％増の４８１億４５００万円と１８ヵ月連続で増加。外需は３５．３％増の９６１億０３００万円と１４
ヵ月連続で増加しています。
政府は１５年度予算案を国会に提出します。衆参両院で安倍首相の施政方針演説など政府４演説が予定されています。
本日は、１１：００台に日揮、ユニ・チャーム、１３：００台はヤマハ発動機、１５：００台はアサヒ、キリンＨＤ、電通、楽天などが決算発表を予定しています（詳細は下記参照）。
海外では、ＥＵ非公式首脳会議（ブリュッセル）、１月の米小売売上高、シカゴ自動車ショー（～２２日）などが予定されています。
米主要企業の四半期決算で、今晩はＡＩＧ、ケロッグなどが発表を予定しています。
本日、１５年３月期第３四半期（４～１２月）の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【１１:００台】
日揮（１９６３）、
本決算：ユニチャーム（８１１３）
【１３:００台】
本決算：ヤマハ発（７２７２）
【１４:００台】
岩谷産（８０８８）
【１５:００台】
長谷工（１８０８）、電通（４３２４）、
日医工（４５４１）、
本決算
サッポロＨＤ（２５０１）、アサヒ（２５０２）、
キリンＨＤ（２５０３）、カゴメ（２８１１）、
ＳＵＭＣＯ（３４３６）、楽天（４７５５）、
住友ゴム（５１１０）、ＪＵＫＩ（６４４０）
【１６:００台】
セガサミー（６４６０）・・・等々。
◆主なニュース
・トヨタ、新興国向け戦略車を全面刷新 環境性能高く
・キヤノン、監視カメラ世界首位を買収 ３３００億円
・大和証、日台バイオ企業に投資 １００億円ファンド
・日立、米ソフト開発企業を買収 ビッグデータの分析
・コマツ、建機完全無人開発へ ロボベンチャーに出資
・ホンダ、逆風下のＦ１復帰 技術力を磨き新興国開拓
・ソフトバンク、米子会社が不振 アリババ株で最高益
・中国主席、９月に訪米を表明 オバマ大統領と会談へ
・米、地上部隊限定投入も 対「イスラム国」新決議案
・ウクライナ巡り米欧に温度差 独仏は停戦合意を優先
◆経済指標等
・機械受注統計（１２月実績と１～３月見通し、内閣府）
・企業物価指数（１月、日銀）
・東京都心オフィス空室率（１月、三鬼商事）
・中古車登録台数（１月、自販連）
・産業機械受注額（１２月と１４年、日本産業機械工業会）
・携帯電話国内出荷実績（１２月と１４年、電子情報技術産業協会）
・ガソリン給油所価格（９日時点、資源エネ庁）
・ユーロ圏鉱工業生産（１２月）
・英中銀の四半期インフレ報告書
・米新規失業保険申請件数（週間）
・米小売売上高（１月）
・米企業在庫（１２月）
◆その他
・新規公開
ＫｅｅＰｅｒ技研（東マ・６０３６）公開価格2,120円
・主な決算
日揮（１９６３：総合エンジ、海外各地でプラント建設）
すかいらーく（３１９７：ファミレス最大手）
楽天（４７５５：ネット通販大手、金融、旅行など総合路線）
ユニチャーム（８１１３：生理用品、紙おむつでトップ）
・海外決算 ＡＩＧ（保険）
エイボン（化粧品）
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【３】心に残る名言 ＊＊
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命を運ぶと書いて運命。
つまり運命とは、定められて仕方なくたどるものではない。
みずからの命を自分の力で運んでこそ運命といえるのではないか。
大谷 徹奘（薬師寺僧侶）
