後場に注目すべき3つのポイント

ヒロろんさん

3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・明日のトヨタ決算への期待はやや後退か
・ドル・円は117円29銭付近、東京株式市場の弱含みで軟調推移
・神戸製鋼所(5406)、シャープ(6753)、住友商事(8053)などが後場決算を発表予定


■明日のトヨタ決算への期待はやや後退か

日経平均は続落。47.23円安の17510.81円(出来高概算12億株)で前場の取引を終えている。米株高の流れを受け、シカゴ日経225先物清算値(17635円)にサヤ寄せする格好から反発して始まった。しかし、日経平均は寄り付きの17654.60円を高値に、その後はじりじりと上げ幅を縮める中、前場半ば辺りにはマイナス圏に。円相場もやや円高に振れて推移するなか、こう着感の強い相場展開に。

NY原油先物相場が一時50ドル台まで上昇した流れを受けて、東証33業種では鉱業が5%を超える上昇となり、上昇率トップとなったほか、石油石炭の上昇率は3%を超えている。一方で、海運、ゴム製品、空運といった原油高デメリットセクターは2%を超える下落となっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともにマイナス。

資源関連主導で底堅い値動きをみせると期待していたが、意外とあっさりに下げに転じている。TOPIXがマイナスで終えているため、後場は日銀によるETF買入れが意識されやすいだろう。一方で、デンソー(6902)がザラバに決算を発表。上方修正を発表したが、コンセンサスを下回ったとして急落する局面をみせていた。その後は急速に切り返しているが、仕掛け的な売買によって、先日のエーザイ(4523)同様、過剰な反応をみせており、手掛けづらさにつながりそうだ。

エーザイの時は信用倍率が売り長の需給状況だったため、ショートカバーに向かったとの見方。デンソーの信用倍率は3倍台であり、再び下げに転じてくるようだと、売り仕掛け的な動きが出てきそうである。さらに、トヨタグループが弱い値動きをみせてくるようだと、明日のトヨタ自(7203)への決算に対する出尽くし感が意識されてくる。サプライズが期待できないなか、様子見ムードが強まることになり、物色は材料系の銘柄にシフトしやすい。

■ドル・円は117円29銭付近、東京株式市場の弱含みで軟調推移

ドル・円は117円29銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が弱含みに推移していることで軟調に推移。ユーロ・ドルは、1.1336ドルから1.1350ドルで推移。ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、133円43銭から132円99銭まで軟調に推移。

12時17分時点のドル・円は117円29銭、ユーロ・円は133円01銭、ポンド・円は176円38銭、豪ドル・円は91円52銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均はマイナス転換、円高や世界的な景気減速懸念で買いが続かず

・外部環境への警戒感などもあり、決算銘柄での個別対応が継続へ
・神戸製鋼所(5406)、シャープ(6753)、住友商事(8053)などが後場決算を発表予定


■後場の決算発表予定

■13時

日産化学工業(4021)
東ソー(4042)
西菱電機(4341)
小野薬品工業(4528)
神戸製鋼所(5406)
明星電気(6709)
シャープ(6753)
アイシン精機(7259)
富士機工(7260)
住友商事(8053)

■13時20分

ジェイテクト(6473)

■13時40分

豊田通商(8015)

■14時

矢作建設工業(1870)
中部飼料(2053)
フジ日本精糖(2114)
ニチレイ(2871)
トヨタ紡織(3116)
カーリットホールディングス(4275)
愛知製鋼(5482)
KTC(5966)
滝澤鉄工所(6121)
大崎電気工業(6644)
IDEC(6652)
タムラ製作所(6768)
IHI(7013)
ハウス オブ ローゼ(7506)
ジーエルサイエンス(7705)
いなげや(8182)
岩手銀行(8345)
トマト銀行(8542)

■14時20分

豊田合成(7282)

※上記スケジュールは予定になっておりますので発表日時が変更になる場合がござい
ます。

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:45 10年国債入札の結果発表

<海外>

12:30 豪準備銀行(中央銀行)が政策金利発表(2.50%で現状維持の予想)

14:30 インド準備銀行(中央銀行)が政策金利発表(現状維持の予想)
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