3月決算企業の第3四半期決算発表が先週末にピークとなり、TOPIX500採用の3月期決算銘柄で100社近い企業が決算発表を行いました。そこで今回は先週末に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象にその決算と決算後の株価の反応を早速集計してみました。その結果をみると通期の業績見通しを下方修正した企業数5社に対して、上方修正に踏み切った企業数は20社となりました。
そしてこうした決算を受けて株価の反応が特に目立ったのがワコム(6727)で、市場予想を上回る上方修正から株価は12%弱も上昇しました。また、通期の営業利益は据え置いたものの、10-12月期の営業利益が会社計画を上回った富士通(6702)の株価が10%近く上げました。一方で4-12月期の9カ月累計の営業利益は大幅増益ながら、10-12月期の3カ月間の営業利益が減益となったセイコーエプソン(6724)の株価が10%安と大きく売られました。