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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17014.29(+150.13)△0.89%
◎TOPIX
1372.41(+ 8.68)△0.64%
◎売買高概算 20億3951万株
◎売買代金概算 1兆9278億円
◎時価総額 494兆3534億円
◎値上り銘柄数 1152
◎(年初来)新高値 65
◎値下り銘柄数 561
◎(年初来)新安値 15
◎変わらず 147
◎騰落レシオ(25日) 82.46%
◎サイコロ(日経平均) 5勝7敗 ●●●●○○○●●○●○ 41.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-1.55%
75日線比+1.94%
◎為替
(対ドル) 117.13
(対ユーロ)135.39
◎出来高上位
1.三井住友建<1821>
185円(+ 2円)132,183千株
2.シャープ <6753>
230円(- 22円) 96,175千株
3.みずほ <8411>
193.9円(- 0.4円) 92,486千株
4.林兼産業 <2286>
115円(+ 25円) 59,378千株
5.ユニチカ <3103>
58円(- 1円) 38,998千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
12450円(+ 230円)136,791百万
2.トヨタ自 <7203>
7465円(- 49円) 74,475百万
3.ソフトBK<9984>
6840円(+ 4円) 42,609百万
4.武田薬品 <4502>
5323円(+ 129円) 24,736百万
5.日本たばこ<2914>
3152.5円(- 7.0円) 24,482百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り950万株 買い1490万株
本日の東京マーケットは、日経平均株価が前週末比150円(0.89%)高の1万7014円と1万7000円台を回復して取引終了です。週末のNYダウが190ドルの大幅高となったこと、原油価格が2.44ドル高の1バレル=48.69ドルと上昇したこと、加えて週末にドイツDAX指数が史上最高値を更新したことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。
中国の証券当局が一部証券会社の信用取引口座の新規開設を禁止したことをキッカケに上海株が大幅安となっていること、本日のNY市場がキング牧師誕生日で休場となること、加えて明日からの日銀金融政策決定会合や木曜日の欧州中央銀行(ECB)理事会など重要イベントを控えて手控えムードが強まり、一時的に上げ幅を縮小する場面がありましたが、下値では先高期待からの押し目買い意欲は旺盛。引けにかけて再び上げ幅を広げています。売買代金は概算1兆9278億円、上海総合指数は260ポイント(7.7%)の大幅安で3116です。
業種別では、鉱業、非鉄、土石、商社、医薬品、鉄鋼、精密などの上げが目立ち、空運、銀行、不動産、証券などは小安いです。
個別銘柄では、西武鉄道とプリンスホテルを中核事業とする西武HDが139円高の2850円と値を飛ばして上場来高値を更新。軽井沢プリンスなど北陸新幹線開通による集客効果、及び訪日外国人客の取り込みによる収益拡大、いわゆるインバウンド消費を期待した買いが継続しています。
東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが止まりません。本日も1245円の大幅高で3万1250円と先週に3万円を突破してから上げ足加速。13日から3月20日までスペシャルイベント「アナとエルサのフローズンファンタジー」を開催しており、集客増を期待した根強い買いが継続しています。筆頭株主の京成電鉄も20円高の1574円と値を上げて昨年来高値を更新です。
商船三井が9円高の376円、川崎汽船が3円高の328円、郵船が2円高の347円となるなど海運株が上昇。原油価格下落による燃料安、及び円安効果による収益拡大を期待した買いが入っています。
ドーミーインの名でビジネスホテルを展開する共立メンテナンスが320円高の6840円と値を上げて昨年来高値を更新。これで7日連続高となります。外務省が本日から中国人に対するビザ発給要件を緩和。インバウンド(訪日外国人)消費拡大への期待が高まり、ビジネスホテルなどを運営する同社に関連銘柄として物色の矛先が向かっています。
その他、社長交代人事を発表した富士通が16.6円高の603.3円、インバウンド(訪日外国人)消費関連で「ぐるなび」が53円高の1951円と上値追いの展開継続、椿山荘・太閤園を擁する藤田観光も28円高の375円、三越伊勢丹も25円高の1523円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、森永菓、グリコ、明治HD、キッコーマン、日清食、武田薬、小野薬、エーザイ、オリエンタルランド、日本ペイント、中国工業、村田製作、西武HD、京成電、東京ガス・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・14年の訪日客推計、前年比で8割増の1340万人
・訪日客の消費2兆円超 GDP押上げ効果2.7兆円
・11月稼働率指数、3カ月ぶり低下 生産は上方修正
・12月の百貨店売上高1.7%減 年間では0.3%増
・10年債利回り、過去最低を更新 一時0.205%
・西武HD、時価総額で私鉄首位に 19日終値ベース
・マネックス、スイスフラン急騰で未回収金 影響軽微
・上海株が急落 中国監督当局が複数の証券会社を処分
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
引下げ A→B
(8703)カブコム証券 580→ 640円
[クレディS証券]
引上げ B→A
(5334)日本特殊陶業 4,300円
引下げ A→B
(4739)伊藤忠テクノ 4,600円
引下げ A→B
(4307)野村総研 3,500円
引下げ A→B
(2678)アスクル 1,900円
[バークレイズ証券]
据置き A
(3086)Jフロント 1,690→ 1,650円
据置き A
(8591)オリックス 1,950→ 1,800円
[SMBC日興証券]
据置き A
(5486)日立金属 1,700→ 2,000円
据置き A
(5801)古河電工 250→ 210円
引上げ B→A
(9069)センコー 530→ 730円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(4042)東ソー 560→ 670円
据置き C
(6967)新光電工 690→ 740円
[みずほ証券]
据置き A
(7532)ドンキホーテ 8,000→ 9,400円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】先駆株と出遅れ株 **
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相場が上昇する際、他の銘柄に先行して上昇してゆく銘柄を「先駆株」と言います。
相場が動くときは、その時々の相場環境を反映して同じ業種や同じテーマ性の銘柄群が物色されますが、その中でも上昇をけん引するのがこの先駆株で、「先導株」とも言われます。
先駆株が上昇を続けることによって物色のすそ野が広がり、市場全体に買いが波及してゆくというのが上昇相場の典型例です。
一方、買いが広範囲に波及してゆく中で、人気外に置かれていたり、あるいは上昇に乗り遅れている銘柄を「出遅れ株」と言います。
出遅れた銘柄に買いが波及すること(出遅れ物色)によって相場が底上げされます。また、出遅れ株は、相場全体が下げているときなどに投資資金が向かい、逆行高となるケースもあります。
日経の報道によりますと2014年の訪日外国人客数は約1340万人で、前年比3割増の大きな伸びを達成しており、中でも中国からの訪日客は241万人で前年比8割増と突出した伸びとなっています。また、全体の消費額を1人あたりの支出に換算しますと約15万1千円となりますが、中国人1人あたりの消費額は約23万円と抜きん出ています。政府は2020年までに訪日外国人客数を2千万人にまで増やすとの目標達成に向けてさらなる緩和策を打ち出す方針で、観光業などの国内関連産業にとっては今までにない追い風が吹いています。