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【１】ＮＹ市況 ＊＊
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□ダウ工業株
１７６４０.８４（－ ９６.５３）▼０.５４％
□ナスダック
４６６４.７１（－ ３９.３６）▼０.８４％
□Ｓ＆Ｐ５００
２０２８.２６（－ １６.５５）▼０.８１％
□ダウ輸送株
８８０６.７０（－ ５１.４５）▼０.５８％
□半導体株（ＳＯＸ）
６７１.８２（－ １３.７０）▼２.００％
□ＮＹ原油先物（２月限）
４６.０７（－ ２.２９）
□ＮＹ 金先物（２月限）
１２３２.８０（＋１６.７０）
□バルチック海運指数
７２３ （＋１４）
□為替
（対ドル）１１８.２６
（対ユーロ）１３９.９５
□ＣＭＥ日経２２５先物
１６８８５（－３２５）※大証比
週明け月曜日のＮＹ株式市場は、企業の業績見通し引き下げや原油安が嫌気され、続落となりました。
欧州株が上昇したことやＭ＆Ａ（企業の合併・買収）のニュースを手掛かりに、前週末の下落の反動などもあってＮＹ株は上昇して始まりましたが、原油相場が大幅安で直近の安値を更新したことからリスク回避の動きが強まり、エネルギー株を中心に売りが広がりました。
また、この日は経済指標の発表が材料が乏しかったことや、取引終了後に主要企業のトップバッターとしてアルコアの四半期決算発表を控えて様子見ムードから買いが手控えられたところへ、半導体のサンディスクや宝飾品のティファニーが業績見通しを引き下げたことも嫌気されました。ダウは一時１６５ドル安まで下げ幅を広げる場面がありましたが、売り一巡後はやや値を戻しています。
業種別では、通信が上昇した一方、エネルギーやテクノロジーなどの下落が顕著でした。
個別銘柄では、原油相場が大幅続落となったことを受けてエクソンモービルやシェブロン、ハリバートンなどのエネルギー関連株が軒並み安。業績見通しを下方修正したティファニーやサンディスクが急落。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズやＫＬＡテンコールなどが下落し、ヒューレット・パッカードやアップルなどハイテクセクターの大型株も値を下げました。
一方、買収が報じれた米製薬のＮＰＳファーマシューティカルズが大幅高となり、スイス製薬大手ロシュによる株式取得が明らかになった遺伝子検査のファンデーション・メディシンが急伸。百貨店のシアーズやＪＣペニー、家電量販のベストバイなど小売株の一角も上昇。金相場の上昇を受けて産金のバリック・ゴールドやニューモント・マイニングなども上昇しています。
ダウ構成銘柄では、デュポン、シスコシステムズ、ウォルマート、ベライゾン、ユナイテッド・テクノロジーズなど８銘柄が上昇した一方、シェブロンやエクソンモービル、ＩＢＭ、マイクロソフト、ゴールドマン・サックスなどの２２銘柄が下落しました。
ＮＹ原油先物（ＷＴＩ）は、相場の先行きに弱気な見方が相次いでいることなどから売りが先行。為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建てで取引されている原油に売りが出やすいことも相場下落につながり、終値としては０９年４月２０日以来、約５年９カ月ぶりの安値で取引終了です。
逃避資金の受け皿となりやすい金は買われ、終値としては昨年１０月２２日以来、約３カ月ぶりの高値となっています。バルチック海運指数（ＢＤＩ）は昨年１１月２０日以来、約２カ月ぶりの上昇です。
ＣＭＥ日経２２５先物は、円建ては１６８８５（大証比３２５円安）、ドル建てが１６９３０（同２８０円安）で取引を終了しました。
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【２】主な注目材料とニュース ＊＊
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☆注目材料
昨晩のＮＹダウは、前週末比９６ドル安の１万７６４０ドルと２日連続で値下がりしています。９日（金）は前日比１７０ドル安の１万７７３７ドルとなっており、連休中の２日間では２６７ドル値下がりしています。
シカゴ日経平均先物は１万６８８５円と９日（金）の東京市場の日経平均株価１万７１９７円と比べて３１０円ほど安い水準となっています。
今朝６：３０の円相場は、対ドルで１ドル＝１１８円３２銭前後（９日１６：００台は１１９円３６銭）、対ユーロは１ユーロ＝１４０円０２銭前後（同１４０円８０銭）といずれも前週末に比べて円高が進行しています。
ＮＹ原油は、前週末比２．２９ドル安の１バレル＝４６．０７ドルと２日連続で値下がりしています。終値ベースで０９年４月２０日以来、約５年９ヵ月ぶりの安値水準となっています。一時４５．８５ドルの安値を付ける場面がありました。９日（金）は前日比０．４３ドル安の４８．３６ドルとなっており、連休中の２日間では２．７２ドル値下がりしています。
ＮＹ金価格は、前週末比１６．７ドル高の１トロイオンス＝１２３２．８ドルと２日連続で上昇しています。９日（金）は７．６ドル高の１２１６．１ドルとなっており、連休中の２日間では２４．３ドル上昇しています。
＝ １２月の米雇用２５．２万人増 市場予想上回る ＝
米労働省が９日（金）発表した１２月の雇用統計（速報値）は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の雇用者数が前月比２５．２万人増と市場予想の２４．０万人増を上回っています。同日発表した１０、１１月の改定値は２６．１万人（従来数値は２４．３万人）、３５．３万人（同３２．１万人）にそれぞれ上方修正されています。雇用者数は２月以降、１１ヵ月連続で２０万人を超える堅調な伸びを維持しています。
１２月の失業率は５．６％（市場予想は５．７％）と前月の５．８％から改善しています。リーマン危機前の０８年６月に並ぶ、６年半ぶりの低水準となっています。
９日（金）の日経平均株価は３日連続高。前日比３０円高の１万７１９７円となっています。
東証１部の売買代金は２兆４３８５億円と３日連続で２兆円を上回っています。
東証が９日発表した１２月第５週（１２月２９日～１２月３０日）の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は２週ぶりに売り越し、売越額は２０６億円（前週は３６４億円の買い越し）となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は７週ぶりに売り越し、売越額は１２９億円（前週は８９０億円の買い越し）となっています。
一方、個人投資家は２週ぶりに買い越し、買越額は１６８億円（前週は３００３億円の売り越し）となっています。
本日は、８：５０に１１月の国際収支が発表されます。経常収支（海外とのモノやサービス、投資などの収支状況）の事前予想は１３３０億円程度の黒字（１０月の同・速報値は８３３４億円の黒字）となっています。５ヵ月連続で黒字となる見通しです。
１４：００に１２月の景気ウォッチャー調査が発表されます。１１月の調査では、街角の景況感を示す現状判断指数（ＤＩ）は前月より２．５ポイント低い４１．５と２ヵ月連続で低下しています。景気判断の分かれ目とされる５０の水準を４ヵ月連続で下回っています。２～３ヵ月先を見る先行き判断ＤＩは前月より２．６ポイント低い４４．０と６ヵ月連続で低下しています。５０の水準は３ヵ月連続で下回っています。円安による原材料コストの上昇や物価高への懸念などが影響しています。
本日から東京ディズニーランドで映画「アナと雪の女王」をテーマにした新スペシャルイベントが開催されます（～３月２０日）。
本日はパソナ（２１６８）、ビックカメラ（３０４８）、コスモス薬品（３３４９）、コーナン商事（７５１６）、サイゼリヤ（７５８１）、ガリバー（７５９９）、東宝（９６０２）などが決算発表を予定しています。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として、１５日（木）は１１月の機械受注、全国支店長会議（黒田総裁が挨拶）、地域経済報告（さくらリポート）の公表などが予定されています。
海外では、１４日（水）は１２月の米小売売上高。１５日（木）は１２月の米生産者物価。１６日（金）は１２月の米鉱工業生産・設備稼働率、１２月の米消費者物価指数の発表などが予定されています。
米主要企業の四半期決算の発表が本格化します。１４日（水）はＪＰモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ。１５日（木）はバンク・オブ・アメリカ、シティグループ、インテル、シュルンベルジュ。１６日（金）はゴールドマン・サックスなどが予定しています。
◆主なニュース
・ロボット活用へ法整備 政府、無人機など活用しやすく
・１５年度予算案、最大の９６．３兆円 税収増で赤字減
・海外からの不動産投資拡大 円安進み、１４年過去最高
・明治安田や第一、貯蓄保険の販売停止 低金利で運用難
・日本車３社、「アメ車」で本家に挑む 北米ショー公開
・小売り３～１１月決算 セブン最高益、イオン大幅減益
・通信大手、設備投資を抑制 来年度はピークから２割減
・武田、漢方主要原料を日本で量産 安定調達へ品種改良
・ＪＸ、今期経常赤字１０００億円見通し 原油価格急落
・中国新車販売、昨年６．９％増 世界首位、伸び率縮小
・欧州首脳、反テロで結束 パリで１００万人規模の行進
◆経済指標等
・国際収支（１１月、財務省）
・貿易統計（１２月上中旬、財務省）
・貸出預金動向（１２月、日銀）
・企業倒産（１２月と２０１４年、民間信用調査会社）
・景気ウオッチャー調査（１２月、内閣府）
・ＥＳＰフォーキャスト調査（１月、日本経済研究センター）
・携帯電話国内出荷実績（１１月、電子情報技術産業協会）
・英消費者物価指数（１２月）
・米財政収支（１１月）
◆その他
・東京ディズニーランド、「アナと雪の女王」をテーマにしたイベント開始
・主な決算
ヤマダＳＸＬホーム（１９１９：木質プレハブ中堅）
Ｓフーズ（２２９２：牛肉、内臓肉輸入のパイオニア）
コスモス薬品（３３４９：九州地盤のドラッグストア）
市進ＨＤ（４６４５：学習塾「市進学院」を千葉県軸に展開）
リンガーハット（８２００：「リンガーハット」と「浜勝」軸）
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【３】心に残る名言 ＊＊
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登山の目標は山頂と決まっている。
しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、
かえって逆境の、山の中腹にある。
吉川 英治（小説家）
