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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17167.10(+281.77)△1.67%
◎TOPIX
1377.67(+ 17.87)△1.31%
◎売買高概算 24億7174万株
◎売買代金概算 2兆2004億円
◎時価総額 495兆6904億円
◎値上り銘柄数 1445
◎(年初来)新高値 59
◎値下り銘柄数 296
◎(年初来)新安値 4
◎変わらず 118
◎騰落レシオ(25日) 97.79%
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗 ○○○○●○●●●●○○ 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-1.73%
75日線比+3.31%
◎為替
(対ドル) 119.93
(対ユーロ)141.60
◎出来高上位
1.三井住友建<1821>
173円(+ 14円)258,359千株
2.みずほ <8411>
197.4円(+ 0.4円)132,651千株
3.キムラタン<8107>
9円(± 0円) 84,486千株
4.岩崎通信 <6704>
113円(+ 4円) 55,542千株
5.ユニチカ <3103>
59円(- 3円) 49,060千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
12720円(+ 400円)123,257百万
2.トヨタ自 <7203>
7554円(+ 147円) 75,683百万
3.ソフトBK<9984>
7142円(+ 76円) 48,345百万
4.三井住友建<1821>
173円(+ 14円) 43,228百万
5.任天堂 <7974>
12135円(+ 270円) 30,090百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り830万株 買い850万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比281円(1.67%)高の1万7167円で取引終了です。
欧州中央銀行(ECB)が近い内に量的金融緩和へ踏み切るとの見方から昨晩のNYダウが212ドルの大幅高となったこと、円相場が1ドル=119.80円前後と円安に振れて120円台乗せに接近してきたことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。原油安が続いていることで燃料価格の低下による収益押し上げへの期待感が高まり、特に海運や空運などは軒並み高となっています。買い一巡後も先高期待からの押し目買い意欲は強く、終日高い水準での値動きとなっています。売買代金は概算2兆2004億円、上海総合指数は80ポイント(2.4%)安の3293です。
業種別では、海運、空運、医薬品、陸運、食品、倉庫、非鉄、機械などの上
げが顕著です。
個別銘柄では、川崎汽船が18円高の338円と5%を超える上昇で昨年来高値を更新するなど海運株が軒並み高。郵船が21円高の357円、商船三井が14円高の368円、飯野海運が27円高の683円、旧新和海運でバラ積み船が主のNSユナイテッド海運が27円高の366円と値を飛ばしています。
原油安が続いていることで燃料価格の低下による収益押し上げへの期待感が高まっており、加えて米国で年末商戦の結果が好調だったことでアジア~北米間でのコンテナ需要が堅調に推移するとの見方から物色の矛先が向かっています。
空運株も高く、ANAが9.8円高の304円、JALは205円高の3825円となっています。
JR東日本が128円高の8900円、JR東海が215円高の1万7525円、JR西日本も111円高の5607円と値を飛ばしています。北陸新幹線の金沢・富山~東京間が3月14日に開業しますが、政府は北陸新幹線の福井駅の開業を2年早めて2020年とする検討に入ったと報じられ、材料視した買いが膨らんでいます。
靴小売専門店を全国展開するABCマートが120円高の5700円と値を上げています。2014年3~11月期の連結純利益が前年同期比28%増の192億円になったと発表。3~11月期として過去最高となり、好業績を好感した買いが入っています。
その他、外国人旅行者による購買を意味する「インバウンド消費」関連の三越伊勢丹が31円高の1505円、東京ディズニーランド・シーを運営するオリエンタルランドが560円高の2万7925円、旅行のHISも145円高の3685円、羽田空港ターミナルビルの家主の日本空港ビルが180円高の4995円。
トヨタ自動車が147円高の7554円、WOWOWが80円高の5040円、北陸新幹線開業で軽井沢注力の西武HDが82円高の2529円、旅客機用の化粧室・厨房設備で世界大手のジャムコが170円高の3410円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、松井建、三井住友建、五洋建、明治HD、日本ハム、ニチレイ、永谷園、塩野義、クミアイ化、太陽誘電、相鉄HD、日通、郵船、川崎汽船、HIS・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・観光地への旅や名産がお得に 政府、自治体に助成
・12月末の都心オフィス空室率、6年ぶり低水準に
・12月の個人景況感、3四半期連続悪化 日銀調査
・14年の新車販売、ダイハツ「タント」が初の首位
・インフルエンザ、全国33都道府県「警報レベル」
・みずほ銀、長プラ1.05%に引き下げ 過去最低
・韓国サムスン、10~12月期の営業利益37%減
・新興国の外貨準備急減 通貨防衛で自国通貨を買い
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【3】主な投資判断 **
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[バークレイズ証券]
据置き A
(4507)塩野義製薬 3,350→ 3,650円
据置き A
(4555)沢井製薬 8,700→ 8,550円
据置き A
(4541)日医工 2,250→ 2,400円
据置き A
(4578)大塚HD 4,600→ 4,500円
据置き A
(4589)アキュセラ 2,500→ 3,100円
引下げ B→C
(4553)東和薬品 4,850→ 4,300円
[野村証券]
据置き A
(9201)日本航空 4,000→ 4,500円
据置き A
(9202)ANA 330→ 350円
[SMBC日興証券]
引上げ B→A
(6146)ディスコ 8,600→12,800円
新 規 A
(8334)群馬銀行 860円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(7701)島津製作所 1,480→ 1,800円
据置き A
(7735)SCREEN 900→ 930円
据置き A
(8036)日立ハイテク 3,900→ 4,150円
[みずほ証券]
引上げ B→A
(1893)五洋建設 380→ 480円
据置き A
(4516)日本新薬 4,050→ 4,400円
据置き A
(6741)日本信号 1,300→ 1,400円
引下げ A→B
(1812)鹿島 550→ 500円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】1月効果 **
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1月効果(1月は相場が上昇する傾向がある)というのはマーケットにおけるアノマリーの1つで、元々はNY市場で報告された現象ですが、世界の主要な市場でも1月効果が観察されます。
理由としては、1つは海外投資家の影響です。10・11月にかけて決算に絡むファンド勢の換金売りがあり、年末が近づくと損益通算で節税を狙った売りが出やすく、クリスマス休暇前に現金化しておこうとする動きが強まります。年が明けて新会計年度(欧米)が始まりますと、先に現金化した資金で再投資する動きが強まり、それが1月効果としてあらわれるというものです。
また、決算期を向かえたファンド勢はポートフォリオの見栄えをよくするために小型株を売って大型株の比率を高めるという傾向があり、その反動として1月効果では小型株の上昇が顕著になります。
もう1つは国内事情で、個人投資家においてはモノ入りの年末にかけて現金化の動きが強まります。また、正月休みが近づくにつれて心情としては積極的には手がけにくく、新しい年の始まりとともに心機一転で投資に積極的になるという事情が1月効果につながるとともに、年明け早々は1年を通しての新しい動きや明るい話題が多いこともそうした心情になることの背景にあります。
なお、日経平均で見た場合、東証再開以来の1月の勝率は他の月に比べ高いのですが、1990年以降は負け越しています。米主要企業の決算発表が始まる中旬頃から基調に変化があらわれる傾向があります。