雑談

ヒロろんさん

 結婚式のスピーチなどでは「本日はお日柄も良く」と言われますが、この場合の「お日柄」は主に、何事をするにも吉日とされる「大安」を指しています。

 勝負事、あるいは行事や儀式を執り行う際、縁起を担ぐ人は少なくありませんが、人事を尽くすのは当たり前として、なおかつ結果がよくなるよう良い日を選びたいというのは人として自然な心情です。

 JR東海がリニア中央新幹線の着工を12月17日の「大安」の日に行うのも、そうした機微があったのかもしれません。

 中央新幹線構想は1973年の基本計画策定から41年が経ちますが、ようやく2027年の東京(品川)―名古屋間の開業を目指して槌音が響きます。

 リニア中央新幹線はJR東海が全額負担する単独事業で、総工費(現時点での見積もり)は約5兆5千億円。大阪までの延伸分を含めれば9兆円に達する巨大プロジェクトです。
 
 品川―名古屋間の約86%はトンネルで、工費としては1キロあたり200億円と見積もられていますが、東京中央環状線や地下鉄などで実際かかった工費よりもかなり低く見積もられており、最終的な総工費はさらに膨らむ公算大です。

 その他、生産や消費、雇用などの面で大きな経済波及効果が見込まれるばかりでなく、リニア技術の世界展開も視野に入ります。
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