jojuさんのブログ

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原油価格低下の米国、世界経済への影響

 米国の非農業労働者数に占める鉱業部門の比率は0.6%(2013)
 シェールオイル生産コスト$50、中東の原油生産コスト$10~$20なので、サウジのシェール潰しがホントだとしても、原油価格の底値は$40程度か。

 だとすると、米国鉱業部門の賃金が比較的高いことを考慮しても、原油価格低下の米国経済へのメリットが、原油価格低下による米国石油産業(特にシェールオイル系)への打撃によるデメリットを上回る可能性のほうが高いと思える。
 鉱業部門外への雇用のシフトも比較的スムーズに進むのでないだろうか。

 シェールオイル関連産業への波及効果は不明だが、そのデメリットがあっても金融引き締めの速度を緩める程度で、景気回復トレンド自体を崩すことにならないと考えられる

 この辺は今のとこ感覚的なテキトー推定です

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 ロシアは、米国の安価なシェールガスと原油価格低下の双方から資源輸出に打撃を受けている。
 当分、ロシア経済はメロメロでしょう。
 さらに軍事行動のかけに出るのかは不透明。

http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07001744/07001744.pdf

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 マクロで見ると、シェール革命が引き金になってエネルギーコストが低下し、世界経済の成長を押し上げる効果のほうがずっと大きいでしょう。
 
 非エネルギー資源国のGDPのほうがずっと大きく、米国においても非エネルギー部門のGDPのほうが圧倒的に大きいからです。

 付加価値の低い上流部門が経済に占めるシェアは大きくないのです(ゆえにシクリカル度合いが高くボラテリテイが大きい)。

 原発停止に苦しむ日本経済にも恩恵ですよね


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