概況

ヒロろんさん

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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
17533.15(-268.05)▼1.51%

□ナスダック       
4684.03(- 82.44)▼1.73%

□S&P500      
2026.14(- 33.68)▼1.64%

□ダウ輸送株       
8858.34(-121.61)▼1.35%

□半導体株(SOX)    
679.97(- 12.87)▼1.86%

□NY原油先物(1月限)   
60.94(- 2.88)

□NY 金先物(2月限) 
1229.40(- 2.60)

□バルチック海運指数    
911   (-22)

□為替      
(対ドル)117.89 
(対ユーロ)146.68

□CME日経225先物 
17165(-305)※大証比



 10日のNY株式市場は、リスクを回避する動きが強まり大幅安。ダウは3日続落で、約1カ月ぶりの安値で取引終了です。

 石油輸出機構(OPEC)が2015年の原油需要見通しを下方修正し、米当局が発表した週間の在庫統計では減少が見込まれていた原油在庫が予想に反して増加したことから世界的な供給過剰と需要鈍化に対する懸念が強まり原油価格が急落。原油安から世界的な景気鈍化が意識されNY株は売りが先行しま
した。

 ギリシャの政局不安や、来年1月とみられていた欧州中央銀行(ECB)による国債購入が後ズレするとの観測も投資家心理を悪化させ、リスク回避姿勢の強まりから広範囲に売りが広がりました。

 主要指数は引けにかけて下げ幅を拡大。ダウは10月9日(334ドル安・1.97%下落)以来、約2カ月ぶりの大きな下落となり、水準としては11月5日以来、約1カ月ぶりの安値で取引を終了しました。

 業種別でも全面安の様相で、エネルギーや素材、資本財などの下落が目立ちました。

 個別銘柄では、原油安による収益悪化懸念からシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株が大きく下落し指数を圧迫。景気動向に敏感な非鉄のアルコアや建機のキャタピラー、化学のデュポン、機械のユナイテッド・テクノロジーズなどが軒並み安。。資本の積み増しが必要になるとの見方からJPモ
ルガンが下げ、金融株全般に売りが広がりました。

 業績の先行き懸念でベライゾンなどの通信株が続落。ケンタッキー・フライドチキンやピザハットなどを展開するヤム・ブランズは、利益見通しの引き下げが嫌気され大幅安となっています。

 一方、ユナイテッド・コンチンンタルやサウスウェストなどの航空株が上昇。国際航空運送協会が、原油安による燃料価格の下落で2015年の世界の航空業界の純利益が過去最高になるとの見通しを発表したことが好感され航空株に買いが入りました。事務用品小売りのステープルズやオフィスデポなども上昇しています。

 ダウ構成銘柄では、ボーイング、エクソンモービル、JPモルガン、キャタピラーなどが下落率上位となっており、上昇したのはナイキのみでした。

 NY原油先物(WTI)は、OPECによる石油需要見通しの引き下げや原油在庫が予想外の増加するなどの悪材料が重なり急反落。終値としては2009年7月14日(59.52ドル)以来、約5年5カ月ぶりの安値で取引を終了しました。

 NY金先物は前日の大幅高の反動もあって軟調に推移し3日ぶりに反落。14営業日連続で下落したバルチック海運指数(BDI)は8月13日以来、約4カ月ぶりの低水準となっています。

 CME225先物は、円建て、ドル建てともに17165(大証比305円安)で取引を終了しました。



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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは大幅安、前日比268ドル安の1万7533ドルと3日連続で値下がりしています。

 シカゴ日経平均先物は1万7165円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7412円と比べて250円ほど安い水準となっています。

 今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=117円94銭前後(昨日16:00台は119円13銭)と大幅に円高が進行しています。米長期金利の低下を受け、日米金利差縮小から円買い・ドル売り(円高・ドル安)の動きとなっています。対ユーロは1ユーロ=146円75銭前後(同147円55銭)
と円高が進行しています。

 NY原油は、前日比2.88ドル安の1バレル=60.94ドルとなっています。終値ベースで09年7月14日以来、約5年5ヵ月ぶりの安値水準となっています。OPEC(石油輸出国機構)が来年の原油需要見通し引き下げたことや米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加したこ
とを受け、売りが出ています。

 NY金価格は小幅安、前日比2.6ドル安の1トロイオンス=1229.4ドルと3日ぶりに値下がりしています。


 昨日の日経平均株価は大幅安、前日比400円安の1万7412円と節目の1万7500円を8日ぶりに割り込んでいます。13:51には前日比504円安の1万7308円まで値下がりし、25日移動平均線(1万7372円)を下回る場面がありました。売り一巡後は押し目買いが入り、大引けにかけて
下げ幅をやや縮小しています。終値ベースでは25日移動平均線を40円上回っています。

 資源エネルギー庁が昨日発表した8日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(1日時点)と比べ2.1円安い1リットル当たり155.3円と21週連続で値下がりしています。7月14日時点の169.9円をピークに低下し、下げ幅は合計で14.6円に達しています。来週について、調査を行
う石油情報センターは「さらに値下がりする」と見ています。

 本日は、8:50に10月の機械受注が発表されます。民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額は事前予想で前月比2.4%減(9月は2.9%増)と5ヵ月ぶりに減少する見通しです。

 11:00に11月の都心オフィス空室率が発表されます。10月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は前月末比0.05ポイント低下の5.60%となっています。改善は16ヵ月連続で09年2月(5.60%)に並ぶ5年8ヵ月ぶりの低水準です。

 15:00に12月第1週(12月1日~12月5日)の投資部門別売買動向が発表されます。11月第4週(11月25日~11月28日)の外国人投資家は6週ぶりに売り越し、売越額は1107億円(前週は1317億円の買い越し)となっています。個人投資家は6週連続で売り越し、売越額は193
6億円(前週は1465億円の売り越し)となっています。

 一方、年金基金の動向を反映する信託銀行は2週連続で買い越し、買越額は2211億円(前週は918億円の買い越し)となっています。買越額は5月第5週(2499億円)以来、約半年ぶりの高水準です。

 海外では、11月の米小売売上高、10月の米企業在庫の発表などが予定されています。


◆主なニュース

・原油安、家計にも恩恵 電力料金、2月値下げの公算

・子育て費用贈与を非課税、政府方針 1千万円で調整

・太陽光受け入れ容量、計画の半分 5電力で大幅不足

・全日空にも提携要請発表 スカイマーク、苦渋の決断

・百貨店品質、テナントで 三越伊勢丹、食品や化粧品

・コメダ、16年にも上場申請へ 海外事業展開にらむ

・「ウィンドウズ10」来秋に マイクロソフトCOO

・昇降機、中国で生産力アップ フジテックや三菱電機

・パナソニック、スマホで電子看板の情報高速読み取り

・ブリヂストンの今期、営業益最高、米州事業がけん引

・ギリシャ問題、再燃の恐れ 緊縮疲れ、与党揺るがす



◆経済指標等

・第3次産業活動指数(10月、経産省)
・機械受注統計(10月、内閣府)
・東京都心オフィス空室率(11月、三鬼商事)
・産業機械受注額(10月、日本産業機械工業会)
・投資信託概況(11月、投資信託協会)

・米新規失業保険申請件数(週間)
・米小売売上高(11月)
・米輸出入物価指数(11月)
・米企業在庫(10月)


◆その他

・新規公開 
ビーロット   (東マ・3452)公開価格2,010円
      
GMO TECH(東マ・6026)公開価格5,800円
      
弁護士ドットコム(東マ・6027)公開価格6,027円
      
スノーピーク  (東マ・7816)公開価格2,300円

・主な決算 
オハラ(5218:光学ガラス生産量で国内トップ)
      
菊池製作所(3444:板金、成形や金型開発が主力)

・海外決算 コストコ(会員制卸売り)
      ラジオシャック(家電量販)




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【3】心に残る名言                        **
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 神に祈れ、だが岸に向かって漕ぐ手は休めるな。


                    
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