雑談

ヒロろんさん

 重要なイベントやスピーチの際、アメリカの大統領は好んで赤いネクタイを着用します。この赤のネクタイは、いわゆる「勝負タイ」とも言うべきもので、アメリカでは「パワータイ」と呼ばれています。

 1960年のケネディとニクソンによる大統領選挙の際、テレビ討論直前の世論調査ではニクソンの支持率がケネディよりも高かったのですが、このテレビ討論で好印象を残したことがケネディの逆転勝利に結びついたことは有名な話で、その理由はケネディの服装にあったといわれています。

 それ以来、「沈着」をイメージさせる濃い紺色のスーツに、「清潔感」や「上品さ」をイメージさせる白あるいは薄いブルーのシャツ、そして「情熱」を感じさせる赤いネクタイといったスタイルが歴代大統領の「勝負服」となっています。

 色彩心理学という言葉がありますが、人間が受ける印象は色それぞれに特有のものがあるとされています。

 たとえば「青」から受ける印象は「冷静さ」「誠実さ」「理性」などであり、「赤」は「情熱」や「活気」など、「黄色」からは「親しみ」や「快活さ」、「希望」などを感じると言われます。

 今回の衆院選でも、候補者は色の持つ効果を利用して有権者にアピールしています。
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