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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17920.45(+ 33.24)△0.19%
◎TOPIX
1445.67(+ 5.07)△0.35%
◎売買高概算 20億7006万株
◎売買代金概算 2兆3027億円
◎時価総額 518兆1191億円
◎値上り銘柄数 976
◎(年初来)新高値 166
◎値下り銘柄数 716
◎(年初来)新安値 4
◎変わらず 156
◎騰落レシオ(25日)135.06%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+4.17%
75日線比+11.03%
◎為替
(対ドル) 120.08
(対ユーロ)148.53
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
205.8円(± 0円)122,452千株
2.ユニチカ <3103>
65円(+ 1円) 82,240千株
3.三菱UFJ<8306>
696.9円(+ 7.9円) 52,121千株
4.マーベラス<7844>
2076円(+ 204円) 45,871千株
5.新日鉄住金<5401>
319.7円(- 1.0円) 32,545千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
13920円(+ 60円)111,238百万
2.トヨタ自 <7203>
7742円(+ 12円)100,527百万
3.マーベラス<7844>
2076円(+ 204円) 90,554百万
4.ソフトBK<9984>
7785円(- 18円) 53,005百万
5.三菱UFJ<8306>
696.9円(+ 7.9円) 36,128百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1110万株 買い1780万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が6日連続高、前日比33円(0.19%)高の1万7920円で取引終了です。1万8000円乗せまであと80円に迫っています。昨晩のNYダウが12ドル安となったこと、連日の上昇で高値警戒感が台頭していることが重石となって朝方は売りが先行。9:22に
は下げ幅が127円となる場面がありました。
ただ、下値では日銀による上場投資信託(ETF)買いの思惑が相場を下支えしており、加えて円相場が1ドル=120円台の円安に進行したことが買いを誘い、徐々に下げ幅を縮小。トヨタ自、三菱UFJ、住友化学、コマツといった主力株が年初来高値を更新し、引けにかけてプラスに転じています。尚、日本時間10:30に注目の11月の米雇用統計が発表されます。売買代金は概算2兆3027億円、上海総合指数は連日で大幅高、本日も38ポイント(1.3%)高の2937となり、3000に接近しています。
業種別では、保険、金属、水産、機械、証券、化学、医薬品などが高く、小売、陸運、建設、精密などが下げています。
個別銘柄では、一押しの大崎電気が43円高の820円と値を飛ばして年初来高値を更新。同社は電力量計を中心とした計測制御機器を主力とし、電力量計では国内シェア4割でトップです。東電や関電向けのスマートメーターが収益に寄与し始めており、今期100万台超の目標を掲げています。大株主に複
数の電力会社が名を連ねており、今後のスマートメーターのビジネスで最もメリットを受ける可能性があり、ここにきて物色の矛先が向かってきています。
原油やガス田などの掘削をする日本海洋掘削が大幅高、625円高の4460円となっています。昨日に石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が沖縄本島北西沖で国内最大級の海底熱水鉱床を発見したと発表。海底資源の調査・開発の需要が高まるとの思惑から同社に物色の矛先が向かっています。銅、鉛、金などを含む鉱石が確認されており、三井海洋も132円高の2185円と値を飛ばしています。
いすゞ自が70円高の1595円、トヨタ自が12円高の7742円と年初来高値を更新。円相場が一時1ドル=120円台に乗せるなど円安が進んでいることから業績拡大期待が高まり、買いが膨らんでいます。
味の素が6日連続高、23円高の2307.5円と上値追いの展開継続中。冷蔵倉庫と冷凍食品で首位のニチレイも7円高の515円、しょうゆ最大手でシェア約3割のキッコーマンも20円高の2980円と上値追いの展開が継続しています。和食ブームに加え、訪日外国人が増えていることで和食の人気化に拍車がかかり、中期的に食品関連の業績に寄与するとの思惑から買いが入っています。
その他、極小ベアリングで世界シェア6割のミネベアが63円高の1575円、ジェネリックの日医工が41円高の1953円、認知症治療薬の開発進展期待でエーザイが連日の大幅高で288.5円高の4984円、ファナックも255円高の2万1120円と値を上げ、いずれも年初来高値更新。
東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドも75円高の2万6260円と上値指向の展開が継続しています。
本日の新高値銘柄は、日本M&A、旭化成、住友化学、日産化学、信越化学、日本触媒、日医工、日ペ、関ペ、中国塗料、ブリヂストン、住友鉱山、コマツ、日立建機、ミネベア、大崎電気、日立、日本電産、ソニー、ファナック、トヨタ自、三菱UFJ・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・120円、主要輸出企業10社で営業益9千億円増
・10月の景気動向指数、一致指数上昇 先行き低下
・外貨準備高、2カ月連続増加 米国債の相場上昇で
・インフルエンザ、昨季よりも3週間早い流行期入り
・企業が手元資金でベンチャーに投資 ファンド設立
・三菱UFJ投信と国際投信が来年合併 業界3位に
・マツダ、米でリコール地域拡大 全米対応は検討中
・中国、温暖化ガスの削減目標「15年前半に提出」
・エルニーニョ発生3月までに70%超 WMO予測
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【3】主な投資判断 **
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[ゴールドマンS証券]
据置き A
(7203)トヨタ 8,000→ 8,600円
据置き A
(7261)マツダ 3,100→ 3,600円
[野村証券]
据置き A
(9101)日本郵船 370→ 420円
引下げ A→B
(6472)NTN 550→ 600円
[SMBC日興証券]
据置き A
(4751)サイバー 4,900→ 5,300円
据置き A
(7606)Uアローズ 4,300→ 3,700円
引上げ 3→2
(9005)東急電鉄 640→ 710円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(4042)東ソー 560円
据置き A
(4519)中外製薬 5,400円
据置き A
(6645)オムロン 6,900円
据置き A
(9022)JR東海 18,200→20,500円
[みずほ証券]
据置き A
(6644)大崎電気 700→ 900円
据置き A
(9024)西武HD 2,250→ 2,600円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】都合の良い話 **
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NISA(少額投資非課税制度)は、その年の非課税枠を翌年に持ち超すことができません。そのため、今年の非課税枠を利用するには受け渡しベースで年内に対象商品(株式や投資信託等)を購入する必要があります。
証券会社などのセルサイド側からみれば、「利用しないのはもったいない。損ですよ」というトークがしやすく、顧客を動かすには非常に都合の良い話です。「もったいないですよ」といいながら「売り手の論理」で話をしている可能性が高いということです。
NISAを使えば配当や売却益に対し通常20%かかる税金が非課税になるため、是非利用すべきですが、NISAは利益を保証するものではありません。
これに限らず、投資においては配当や売却益を得るにはどうあるべきか、その可能性を高めるにはどうすべきか、リスクに見合うリターンが期待できるのかといった観点が必要になります。
NISAは今年1月から始まっているわけですからすでに恩恵を受けている投資家の方が多いはずですが、期限ギリギリであわてて何かするということがあるとすれば、違和感を禁じえません。
投資初心者ほどセールスや雑誌などの影響を受けやすく、そうした投資家が好む銘柄や金融商品は、実はセルサイドがセールスしやすい銘柄や金融商品でもあります。
投資の観点は百人百様ですが、視点を変えてみると違った景色が見えるのものです。