概況

ヒロろんさん


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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
17900.10(- 12.52)▼0.07%

□ナスダック       
4769.44(-  5.03)▼0.11%

□S&P500      
2071.92(-  2.41)▼0.12%


□ダウ輸送株       
9119.22(- 11.54)▼0.13%

□半導体株(SOX)    
696.16(+  0.88)△0.13%

□NY原油先物(1月限)   
66.81(- 0.57)

□NY 金先物(2月限) 
1207.70(- 1.00)

□バルチック海運指数   
1019   (-60)

□為替      
(対ドル)119.76 
(対ユーロ)148.26

□CME日経225先物 
17860(- 20)※大証比



 4日のNY株式市場は小反落。ECBの追加緩和見送りで一時売りが優勢となりましたが、安値からは値を戻しています。

 欧州中央銀行(ECB)は4日の定例理事会でユーロ圏の主要政策金利の据え置きを決定。ECBは期待された域内の国債の購入を含む追加量的緩和を見送ったことから市場で失望が広がりました。

 朝方発表された週間の新規失業保険申請件数は前週比で減少した一方、トレンドを示す4週移動平均は増加しましたが相場への影響は限定的でした。ECBの追加緩和見送りで失望売りが広がりダウは一時100ドル近く下げる場面がありました。

 しかし、ECBのドラギ総裁が会見で来年の早い段階での追加緩和の導入を示唆したことから買い戻しが広がり、ダウは一気に上昇に転じました。ダウは前日比25ドル高の1万7814ドルまで上昇し取引時間中の史上最高値を更新しましたが、雇用統計の発表を翌日に控えて様子見ムードも強く、引けにか
けてはもみ合いました。主要3指数ともに小反落で取引終了です。

 業種別では、素材や金融などがしっかりで、航空や半導体などが上昇。反面、エネルギーや資本財、自動車などが下落しました。

 個別銘柄では、ユナイテッド・コンチネンタルやアメリカン・エアラインズなどの航空株が大幅高。JPモルガンが航空会社の収益見通しを引き上げたことが好感されました。増益決算を発表したスーパーマーケットチェーンのクローガーが上昇。通信のスプリントが商いを増やして反発。書店チェーンのバー
ンズ&ノーブルとの契約解消が明らかになったマイクロソフトも買い優勢で推移しました。

 そのバーンズ&ノーブルは減益決算が嫌気され大幅安。赤字決算を発表した百貨店のシアーズが大きく値を下げ、同業のメーシーズやJCパニーなどにも売りが拡大。原油安による収益悪化懸念でエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー株が下落し指数の上値を圧迫しました。

 ダウ構成銘柄では、マイクロソフトを筆頭にプロクター&ギャンブル、アメリカン・エクスプレス、メルク、ナイキなどが上昇した一方、シェブロン、ゼネラル・エレクトリック、コカコーラなどが下げました。

 NY原油先物(WTI)は反落。サウジアラビアが原油の販売価格を引き下げたと伝わったことが重石となりました。金先物も反落。バルチック海運指数(BDI)は10営業日連続下落です。

 CME日経225先物は、円建ては17860(大証比20円安)、ドル建てが17870(同10円安)で取引を終了しました。



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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは小幅安、前日比12ドル安の1万7900ドルと3日ぶりに値下がりしています。

 シカゴ日経平均先物は1万7860円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7887円と比べて20円ほど安い水準となっています。

 = NY円、対ドルで一時120円台 =

 今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=119円76銭前後(昨日16:00台は119円93銭)で推移しています。一時120円25銭を付け、07年7月下旬以来、約7年4ヵ月ぶりの円安・ドル高水準となる場面がありました。

 対ユーロは1ユーロ=148円25銭前後(同147円51銭)と円安に振れています。

 NY原油は、前日比0.57ドル安の1バレル=66.81ドルとなっています。サウジアラビアが米国やアジア向けの石油の販売価格を引き下げたとの報道を受け、売りが出ています。

 NY金価格は小幅安、前日比1.0ドル安の1トロイオンス=1207.7ドルとなっています。


 中国・上海市場が連日で大幅高となっている点は要注目となります。昨日も然りで、上海総合指数は119ポイント(4.3%)の大幅高で2899となり、3000の大台に迫ってきています。

 昨日の日経平均株価は5日連続高、前日比166円(0.9%)高の1万7887円となっています。4日連続で年初来高値を更新しています。

 JPX日経インデックス400は4日連続、TOPIX(東証株価指数)は5日連続でそれぞれ年初来高値を更新しています。

 東証が昨日発表した11月第4週(11月25日~11月28日)の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は6週ぶりに売り越し、売越額は1107億円(前週は1317億円の買い越し)となっています。個人投資家は6週連続で売り越し、売越額は1936億円(前週は1465億円の売り越し)
となっています。

 一方、年金基金の動向を反映する信託銀行は2週連続で買い越し、買越額は2211億円(前週は918億円の買い越し)となっています。買越額は5月第5週(2499億円)以来、約半年ぶりの高水準です。

 本日は、14:00に10月の景気動向指数・速報値が発表されます。事前予想は景気の現状を示す一致指数が前月比0.2ポイント上昇の110.0(9月は109.8)、景気の数ヵ月先を示す先行指数は前月比1.5ポイント低下の104.1(同105.6)となっています。

 今晩は、注目の米雇用統計が発表されます(日本時間22:30頃)。11月の非農業部門雇用者数の市場予想は前月比23万人増(10月は21万4000人増)、失業率は5.8%(10月は5.8%)となっています。

 その他、海外ではタイ市場休場(国王誕生日)、10月の米貿易収支、10月の米製造業受注指数の発表などが予定されています。

 欧州中央銀行(ECB)は昨日の定例理事会で、ユーロ圏18カ国の主要政策金利を史上最低の年0.05%に据え置くことを決めています。ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で、追加の金融緩和について「来年初め」に必要ならば更なる行動を取ると表明しています。


◆主なニュース

・円安、7年ぶり120円台 追加緩和や強いドル背景に

・仙台空港運営権、きょう応募期限 企業連合、受託狙う

・JR九州、上場へ財務改善 経営安定基金を債務に充当

・三井物産、アフリカでインフラ整備 資源開発と一体で

・丸紅、国分と包括提携 食品卸の分野で2位グループに

・携帯動画、もっと手軽に KDDI、5分番組を2倍に

・大ガス、家庭向け電力小売り参入 「顧客1割に供給」

・空中に発電所兼通信基地 ソフトバンクが米企業に出資  

・米でタカタ不信拡大 国交省、異例の調査リコール指示

・欧州中銀総裁、量的緩和来年初めにも 景気見通し下げ



◆経済指標等

・貿易統計(11月上中旬、財務省)
・景気動向指数(10月速報、内閣府)
・ESPフォーキャスト調査(12月、日本経済研究センター)

・ユーロ圏GDP(7~9月期改定値)

・米雇用統計(11月)
・米貿易収支(10月)
・米製造業新規受注(10月)
・米消費者信用残高(10月)


◆その他

・市場変更 
Sタカミヤ(2445)東2→東1
      
PCA  (9629)東2→東1
      
トレファク(3093)東マ→東1
      
ジーテクト(5970)JQ→東1

・主な決算 
積水ハウス(1928:鉄骨主力の住宅首位)
      
クックパッド(2193:料理レシピ専門サイト最大手)
      
H.I.S.(9603:海外旅行2位、ハウステンボス運営)




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【3】心に残る名言                        **
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 為さざるは勇無きなり。

         
 為して成らざるは智無く信無きなり。


                    

   幸田 露伴
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