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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17879.55(+102.75)△0.58%
□ナスダック
4755.81(+ 28.46)△0.60%
□S&P500
2066.55(+ 13.11)△0.64%
□ダウ輸送株
9059.13(+110.17)△1.23%
□半導体株(SOX)
681.35(+ 4.66)△0.69%
□NY原油先物(1月限)
66.88(- 2.12)
□NY 金先物(2月限)
1199.40(-18.70)
□バルチック海運指数
1119 (-18)
□為替
(対ドル)119.24
(対ユーロ)147.61
□CME日経225先物
17780(+ 90)※大証比
2日のNY株式市場は反発。好調な指標などを手掛かりにダウは約1カ月ぶりに3ケタの上昇となり、過去最高値を更新しました。
欧州中央銀行(ECB)理事会を4日に控え、ECBによる追加緩和観測が根強いことや、前日の中国の製造業PMIが低調だったことから中国も追加の金融緩和に踏み切るのではないかとの観測を背景に買いが先行。
この日発表された10月の米建設支出が予想以上の増加で5カ月ぶりの高い伸びを示したことや、11月の米新車販売も予想以上に伸び、11月としては2003年以来、11年ぶりの高水準となったことも投資家心理を明るくしました。
また、前日は年末商戦の滑り出しが低調だったとのデータを受けて個人消費に対する警戒感が広がりましたが、小売最大手のウォルマートが感謝祭翌週の月曜日「サイバーマンデー」で消費者からのネット注文が過去最高を記録したと発表したことも好感されました。
週末に雇用統計の発表を控えていることから慎重ムードもありましたが、割安感からエネルギー株が買われ、引けにかけて指数を押し上げ。ダウは約1カ月ぶりに3ケタの上昇となり、終値での過去最高値を更新するとともに、21日につけた取引時間中の最高値も更新しました。
業種別では、通信が下げた一方、エネルギー関連などの上昇が顕著でした。
個別銘柄では、原油相場が反落したことで軟調スタートとなったシェブロンやエクソンモービルが切り返し上げ幅を拡大。大塚ホールディングスが買収を発表したバイオ米製薬ベンチャーのアバニアファーマシューティカルズが急伸。アルツハイマー病の新薬の治験で良好な結果が出たと発表したバイオジェンも大幅高となりました。
年末商戦でネット販売が好調なことから配送が増加するとの期待や原油安が収益改善につながるとして物流のフェデックスが上昇。前日下げたユニオン・パシフィックやCSXなどの鉄道株が大幅に反発。新車販売が好調に推移しているゼネラル・モーターズ(GM)やフォードも堅調に推移し、バンカメやシティグループなどの金融株が上昇。一方、前日大きく上昇したニューモント・マイニングなどの産金株が反落。通信株も下げました。
ダウ構成銘柄では、シェブロン、エクソンモービル、JPモルガン、スリーエム、インテルなどが上昇し、AT&Tやベライゾン、マクドナルド、マイクロソフトなどが下落しました。
NY原油先物(WTI)は反落し、再び66ドル台で取引を終了。イラク政府とクルド自治政府が石油輸出問題で合意したことで供給過剰感が強まったことや為替市場でドル買いが強まったことが相場の重石となりました。金先物も反落。バルチック海運指数(BDI)は8営業日続落で、約1カ月半ぶりの低水準です。
CME日経225先物は、円建ては17780(大証比90円高)、ドル建てが17785(同95円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、史上最高値更新! =
昨晩のNYダウは、前日比102ドル高の1万7879ドルと2日ぶりに史上最高値を更新しています。
シカゴ日経平均先物は1万7780円と昨日の東京市場の日経平均株価1万7663円と比べて120円ほど高い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=119円24銭前後(昨日16:00台は118円60銭)と円安が進行しています。低金利の円を売ってドルを買う動きが強まっています。米長期金利の上昇を受け、日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。一時119円29銭を付け、07年8月9日以来、約7年4ヵ月ぶりの円安・ドル高水準となる場面がありました。
対ユーロは1ユーロ=147円60銭前後(同147円75銭)で推移しています。
NY原油は、前日比2.12ドル安の1バレル=66.88ドルとなっています。イラク北部からの輸出増加見通しなど供給過剰懸念を背景に売りが出ています。
NY金価格は、前日比18.7ドル安の1トロイオンス=1199.4ドルとなっています。
昨日の日経平均株価は3日連続高、前日比73円高の1万7663円と連日で年初来高値を更新しています。
東証1部の売買代金は2兆1747億円と23日連続で2兆円を上回っています。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は、いずれも連日で年初来高値を更新しています。
東証が昨日発表した11月28日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が2週連続で増加し、前週比485億円増の2兆8057億円となっています。
一方、売り残は2週ぶりに増加し、前週比133億円増の7103億円となっています。信用倍率は前回(11月21日時点)の3.96倍から3.95倍になっています。
本日13:22にJAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工業は、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケットの打ち上げを予定しています。
14:00に資源エネルギー庁から12月1日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。11月25日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(11月17日時点)と比べ0.8円安い1リットル当たり158.3円と19週連続で値下がりしています。4月の消費税率引き上げ前の水準(3月24日時点159.0円)を下回っています。7月14日時点の169.9円をピークに低下し、下げ幅は合計で11.6円に達しています。
米国では、米下院でタカタ製エアバッグの欠陥を巡る公聴会、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、11月のADP全米雇用報告、11月の米ISM非製造業景気指数の発表などが予定されています。
その他、海外では7~9月期の豪GDP、11月の中国非製造業PMI、11月のHSBC中国サービス業PMI、英中銀金融政策委員会(~4日)、10月のユーロ圏小売売上高、「イスラム国」に対する有志連合の閣僚会議などが予定されています。
◆主なニュース
・衆院選公示、1191人が立候補 安倍政権2年に審判
・3メガ銀、ミャンマー特区に出資 日系の進出を後押し
・大塚HD、米製薬ベンチャー企業買収 4200億円で
・トヨタ、国内生産2万台減産 1~3月、米でHV低調
・欲しい商品、浮き彫りに Tポイント購買×ネット閲覧
・伊藤忠が家庭用蓄電装置 共同開発、12月中にも発売
・タカタが第三者委 エアバッグ、全米リコール協力姿勢
・ベネッセ、脱進研ゼミ探る 初の希望退職300人募集
・中国、新規上場株人気が過熱 購入希望5年ぶり高水準
・資源大国ロシアの二重苦 米欧諸国の制裁が追い打ちに
◆経済指標等
・ガソリン給油所価格(1日時点、資源エネ庁)
・中国非製造業PMI(11月)
・ユーロ圏小売売上高(10月)
・米ADP雇用報告(11月)
・米労働生産性指数(7~9月期確定値)
・米住宅ローン申請指数(週間)
・米ISM非製造業景況感指数(11月)
・米石油在庫統計(週間)
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)
◆その他
・市場変更
ユーグレナ (2931)東マ→東1
理研ビタミン(4526)東2→東1
・タカタ製エアバッグの欠陥を巡る公聴会(米下院)
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【3】心に残る名言 **
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自信がなくても思い切って補助輪をはずさなきゃ。
いつまでたっても自転車には乗れない。
シンシア・コップランド・ルイス