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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
17663.22(+ 73.12)△0.42%
◎TOPIX
1427.85(+ 6.20)△0.44%
◎売買高概算 20億1352万株
◎売買代金概算 2兆1747億円
◎時価総額 511兆8455億円
◎値上り銘柄数 1156
◎(年初来)新高値 164
◎値下り銘柄数 540
◎(年初来)新安値 6
◎変わらず 146
◎騰落レシオ(25日)142.30%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+4.44%
75日線比+10.13%
◎為替
(対ドル) 118.60
(対ユーロ)147.75
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
205.0円(+ 0.7円) 96,721千株
2.ユニチカ <3103>
63円(+ 1円) 75,860千株
3.三菱UFJ<8306>
688.6円(- 1.4円) 48,912千株
4.神戸製鋼 <5406>
197円(+ 6円) 34,293千株
5.新日鉄住金<5401>
307.8円(- 0.6円) 31,292千株
◎売買代金上金 (円)
1.日経レバE<1570>
13530円(+ 120円) 88,515百万
2.トヨタ自 <7203>
7527円(+ 98円) 74,426百万
3.ソフトBK<9984>
7840円(- 126円) 70,360百万
4.マーベラス<7844>
1806円(+ 16円) 40,833百万
5.三井住友 <8316>
4432円(-45.5円) 35,004百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1000万株 買い1540万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、前日比73円(0.42%)高の1万7663円と連日で年初来高値を更新して取引終了です。07年7月以来、約7年4ヶ月ぶりの高値水準となります。
昨晩のNYダウは51ドル安となったこと、円相場が1ドル=118.30円前後と昨日より円高に振れたこと、加えて米ムーディーズ・インベスターズ・サービスが昨晩に日本国債の格付けをA1へ1段階引き下げたことを嫌気して朝方から売りが先行。寄付き直後には下げ幅が113円となり、1万7476円まで下押しする場面がありました。
ただ、日本国債の格下げについては国内勢が9割以上を保有していることから海外投資家からの売り圧力は大きくないとの見方から影響は限定的。売り一巡後は先高期待からの買いが優勢となり、一気にプラスに転じて上げ幅を広げています。安値から本日の高値1万7687円までの上げ幅は211円に達し
ています。売買代金は概算2兆1747億円、上海総合指数は大幅高、83ポイント(3.1%)高の2763となっています。
業種別では、鉱業、精密、石油、建設、自動車などが高く、食品、不動産、陸運、銀行などが下げています。
個別銘柄では、工業薬品を手掛ける老舗の日本化学が15日連続高。本日は30円高の316円と10%を超える大幅高となっています。11月11日に2015年3月期業績見通しの2度目の上方修正を発表して以来、一度も下げていません。スマートフォン向け電子部品の材料などを手掛け、業績改善をは
やした買いが継続しています。尚、10月には放射性物質の吸着剤を開発したと発表しています。
TDKが340円高の7540円と値を飛ばし、11月14日に付けた7290円を上回って年初来高値更新です。車載向けの部品、及びスマートフォン向け部品事業の成長性と収益拡大期待から買いが入っています。スマートフォン向け部品需要拡大期待から京セラも111円高の5935円と値を上げ、連日で年初来高値更新です。
電気自動車と住宅で電力を相互供給できる装置「EVパワー・ステーション」をトヨタの燃料電池車「MIRAI」(ミライ)に対応させたことを好感してニチコンが79円高の1036円。
リニア中央新幹線のトンネル工事受注期待から大豊建設が33円高の519円と大幅高、ダム・トンネルなど大型土木に定評の安藤ハザマも36円高の747円。
航空機向けエンジンなどを中心に業績成長が続くIHIが6日連続高で7円高の615円、同じく川崎重工も3日連続高で14円高の541円といずれも年初来高値更新。出入国用の顔認証技術でサクサHDが20円高の296円、外国人観光客増加で東京ディズニーランド&シーを運営のオリエンタルランド
が110円高の2万6300円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、伊藤ハム、サッポロ、神戸物産、日清紡、サンマルク、旭化成、日産化、関東電化、戸田工、アイカ工、武田薬、塩野義、中国塗料、日ペ、ブリヂストン、クボタ、東芝、パナソニック、京セラ、TDK、川重、IHI、富士重工・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・衆院選公示、14日投開票 アベノミス是非が最大の争点
・資金供給量、4カ月連続で過去最高 11月末1.2%増
・10月の給与総額は8カ月連続増加 実質はマイナス続く
・ムーディーズ、三菱UFJや三井住友なども1段階格下げ
・SMBC日興、主要企業の14年度経常見通しを上方修正
・カブコム証の11月の1日平均売買代金が前月比36%増
・ファストリ、11月のユニクロ売上高は前年比1.9%増
・タカタ、エアバッグのリコールを全米規模拡大で最終調整
・米当局、B787バッテリー出火「ユアサ製電池に問題」
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き A
(4902)コニカミノルタ 1,480円
据置き A
(6752)パナソニック 1,700円
[クレディS証券]
据置き A
(1878)大東建託 15,700→15,800円
据置き B
(3046)JIN 2,600→ 2,400円
[バークレイズ証券]
据置き A
(7532)ドンキホーテ 6,700→ 8,200円
[野村証券]
据置き A
(6762)TDK 7,300→ 9,000円
[SMBC日興証券]
据置き A
(7259)アイシン精機 4,600→ 5,100円
据置き A
(8056)日本ユニシス 1,300円
据置き B
(6201)豊田自動織機 5,500→ 6,500円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(1662)石油資源開発 5,400→ 4,800円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】一犬影に吠ゆれば **
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一犬影に吠ゆれば、万犬声に吠ゆ
「一犬形に吠ゆれば、百犬声に吠ゆ」とも言いますが、一匹の犬が何かの姿に対して吠えると、たくさんの犬がその声に対して吠えるという、これだけなら字義どおりで、特に教訓とすべきものではないかもしれませんが、『一人虚を伝うれば、万人実を伝う』と続けば、なるほどと思わされます。
つまり、一人が(根拠のない噂話の類も含め)嘘を伝えると、誰もが事実のように伝えてしまうということを指摘しており、付和雷同あるいはパニック心理などがこれにあたります。
他が買うから自分も買う、周りが売るから自分も売るという売買を繰り返すことは、高値で買って安値で売るを繰り返すようなものです。もちろんそうしたスタンスで財を築けるわけがありません。
ネットが普及し玉石の情報が飛び交っている現代社会に身を置く私たちは、「一犬影に吠ゆれば、万犬声に吠ゆ」の当事者になりやすいということは認識しておいた方がよさそうです。
株式投資で資産を増やすには、他人の行動に左右されるのではなく、自らの判断基準をはっきりさせておくことが大切です。
最後に、同じだけ利益になっていましても株価から感じる思いは様々で、ある人は「も
っと取りたい」と感じ、またある人は「これくらい取れれば十分」と思います。小すくいになる必要はありませんが、人それぞれに「これくらいなら十分」という感覚を身につけることは大切なことです。