明治23年に行われた第1回から数えて第47回目の衆院選が今日公示されました。
国会議員が既成政党を離党し、政党要件(国会議員5人以上)を満たして新党結成が相次いだ前回(2012年12月4日公示)の衆院選では立候補者数が1500人を数えましたが、「一強多弱」と言われる今回は約1180人で小選挙区295議席と比例代表180議席の計475議席を争います。
ちなみに、衆院の過半数は238議席。17すべての常任委員長ポストを独占し、且つすべての常任委員会で過半数を確保し、スムーズな審議運営の条件となる絶対安定多数は266議席となります。
選挙では本来、掲げる政策や持っている資質、能力の優劣で政治家が選ばれるべきですが、実際に選挙で当選するためには「ジバン、カンバン、カバン」の三バンが必要であると言われてきました。
ジバンは地盤。選挙区における支持組織、または地縁血縁などからの強固な支持基盤を地盤に喩えています。カンバンは看板。まさに知名度のことであり、多選している人や大臣等の実績のある人、地元企業の社長や芸能人・文化人等も知名度の点で有利といえます。カバンは鞄。これは選挙資金のことで、札束の詰まった鞄をイメージしたものです。
ただ最近は、政治とカネの問題が相次いでいることや無党派層の増加、インターネットの普及などで、三バンを持っている候補が絶対有利とは一概には言えない状況となっています。