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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17828.24(+ 0.49)△0.00%
□ナスダック
4791.63(+ 4.31)△0.09%
□S&P500
2067.56(- 5.27)▼0.25%
□ダウ輸送株
9198.20(+ 2.49)△0.03%
□半導体株(SOX)
685.74(+ 2.26)△0.33%
□NY原油先物(1月限)
66.15(- 7.54)
□NY 金先物(2月限)
1175.50(-22.00)
□バルチック海運指数
1153 (-34)
□為替
(対ドル)118.61
(対ユーロ)147.72
□CME日経225先物
17460(+ 10)※大証比
先週末28日のNY株式市場は前日比ほぼ横ばい。ダウはわずかながら上昇し、連日で過去最高値を更新しました。
石油輸出国機構(OPEC)総会で、原油の生産量が据え置かれ協調減産が見送られたことから供給過剰懸念が強まり原油相場が急落。原油安が収益を圧迫するとしてシェブロンなどのエネルギー株が下げた一方、燃料費の下落が収益改善につながるとしてユナイテッド・コンチネンタルなどの航空株やUPS
などの輸送株に買いが入りました。
年末商戦への期待と、ガソリン価格の下落は消費へも追い風になるとしてウォルマートやホームデポなどの小売株にも買いが入りダウは一時65ドルほど高くなり、21日につけた取引時間中の高値(1万7894ドル)に迫る場面もありましたが、その付近では売りが出て上げ幅を縮小。
感謝祭翌日のこの日は午後1時までの短縮取引で終日閑散としていましたが、ダウはわずかながらプラスを維持し終値ベースの過去最高値を更新しました。ナスダックは6営業日続伸で、約14年8カ月ぶりの高値水準で取引終了です。
業種別では、生活必需品や一般消費財などが高く、航空が大幅高となった一方、エネルギー、素材、資本財などの下落が目立ちました。
個別銘柄では、原油安を追い風にユナイテッド・コンチネンタルやジェットブルー、サウスウェストなどの航空株は軒並み大幅上昇。ディスカウントストアのウォルマートやターゲット、百貨店のJCペニーやメーシーズなども買われ、家電量販店のベストバイも上昇しました。
一方、原油相場の下落が嫌気されエクソンモービルやハリバートンなどのエネルギー関連株が軒並み大幅安。アルコアやフリーポート・マクモラン、ニューモント・マイニングなどの市況関連株も軒並み下落。鉱山機械を手掛けるキャタピラーにも売りが膨らみました。
ダウ構成銘柄では、ウォルマートを筆頭にプロクター&ギャンブル、ホームデポ、ナイキ、コカコーラなどが上昇した一方、シェブロン、キャタピラー、エクソンモービルの下げが目立ちました。
NY原油先物(WTI)は大幅安で4日続落。OPEC総会で減産が見送られたことで供給過剰懸念が強まりました。原油の急落を見て金先物も売り優勢となり大幅続落。バルチック海運指数(BDI)は6営業日続落です。
CME日経225先物は、円建ては17460(大証比10円高)、ドル建てが17470(同20円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、史上最高値更新! =
先週末のNYダウは小幅高、前日比0.49ドル高の1万7828ドルと2日連続で史上最高値を更新しています。
= ナスダック、年初来高値更新! =
ハイテク株比率が高いナスダック指数は、前日比4.31ポイント高の4791.63と5日連続で年初来高値を更新しています。終値ベースで2000年3月28日以来、14年8ヵ月ぶりの高値水準となっています。
シカゴ日経平均先物は1万7460円と11月28日(金)の東京市場の日経平均株価1万7459円と比べてほぼ同水準となっています。
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=118円60銭~70銭(28日16:00台は118円11銭前後)とやや円安に振れています。対ユーロは1ユーロ=147円60銭~70銭(同147円07銭前後)とやや円安が進行しています。
NY原油は大幅安、前日比7.54ドル安の1バレル=66.15ドルと4日連続で値下がりしています。終値ベースで2009年9月25日(66.02ドル)以来、約5年2ヵ月ぶりの安値水準となっています。11月27日のOPEC(石油輸出国機構)総会での減産見送りを受け、供給過剰懸念が強ま
り、売りが出ています。
NY金価格は、前日比22.0ドル安の1トロイオンス=1175.5ドルと2日連続で値下がりしています。終値ベースで11月13日以来、約2週間ぶりの安値水準となっています。
11月28日(金)の日経平均株価は大幅高、前日比211円高の1万7459円となっています。11月14日に付けた年初来高値(終値1万7490円)にあと31円と迫っています。11月月間ベースでの上げ幅は1046円となり、2013年11月以来、約1年ぶりの大きさとなっています。
= 外国人、5週連続で買い越し =
東証が11月28日発表した11月第3週(11月17日~11月22日)の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は5週連続で買い越し、買越額は1317億円(前週は4684億円の買い越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は3週ぶりに買い越し、買越額は918億円(前
週は57億円の売り越し)となっています。
一方、個人投資家は5週連続で売り越し、売越額は1465億円(前週は6523億円の売り越し)となっています。
本日から名実ともに12月相場入りとなります。12月の日経平均株価を月足陰陽線で勝敗分けしますと、1990年のバブル崩壊以降は15勝9敗、直近10年間では8勝2敗と勝率の高い月となっています。
本日は、10:00に中国国家統計局から11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されます。市場予想は50.5(10月は50.8)となっています。景気判断の節目とされる50は26ヵ月連続で上回る見通しです。PMIは50を上回ると景況の改善を、50を下回ると景況の悪化を示
しています。
その他、8:50に7~9月期の法人企業統計、14:00に11月の新車販売台数・速報値が発表されます。
今週の主な国内経済指標・行事として、2日(火)は衆院選公示。5日(金)は10月の景気動向指数の発表などが予定されています。
海外では、本日は8月のHSBC中国製造業PMI確報値(速報値は50.0)、11月の米ISM製造業景況感指数、国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)(~12日、リマ)。2日(火)は豪州準備銀行理事会、インド準備銀行金融政策決定会合、11月の米新車販売台数、10月の
米建設支出など。
3日(水)は7~9月期の豪GDP、11月の中国非製造業PMI、11月のHSBC中国サービス業PMI、英中銀金融政策委員会(~4日)、7~9月期のユーロ圏GDP速報値、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、11月のADP全米雇用報告、11月の米ISM非製造業景気指数など。
週後半の4日(木)は欧州中央銀行(ECB)理事会、ドラギECB総裁会見。5日(金)はタイ市場休場(国王誕生日)、11月の米雇用統計、10月の米貿易収支、10月の米製造業受注指数の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・防衛装備を国際共同開発 川重など多用途ヘリに名乗り
・原油価格下落、景気の追い風に 運輸関連や家計に恩恵
・新規上場、ピーク時並み 12月は28社、顔ぶれ多彩
・コンビニも訪日客に照準 セブン、免税対応1000店
・三菱電・東芝、中型太陽光パネルに軸足 コンビニ向け
・三井物産やカゴメ、機能性野菜を拡販 表示緩和にらみ
・ソフトバンク、家庭・企業の太陽光電力1円高く買取り
・ホンダ、リコールや報告漏れ 規模追い品質置き去りに
・中国が預金保険導入へ 上限960万円、金融に安全網
・ロシア通貨・株急落 OPEC減産見送り、経済苦境へ
◆経済指標等
・法人企業統計調査(7~9月期、財務省)
・新車販売台数(11月、自販連と全軽自協)
・税収実績(10月末、財務省)
・百貨店各社の売上高速報(11月)
・中国製造業PMI(11月、国家統計局)
・中国製造業PMI(11月改定値、HSBC)
・ユーロ圏製造業PMI(11月改定値)
・米製造業PMI(11月改定値)
・米ISM製造業景況感指数(11月)
◆その他
・市場変更
フュージョン(4845)東2→東1
アルインコ (5933)東2→東1
ウインテスト(6721)東マ→東2
アルチザ (6778)東マ→東2
アルデプロ (8925)東マ→東2
Sタカミヤ (2445)東2→東1※実施日12月5日
PCA(9629)東2→東1※実施日12月5日
・決算発表
伊藤園(2593:緑茶飲料最大手、傘下にタリーズコーヒー)
ピジョン(7956:育児用品で国内トップ)
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【3】心に残る名言 **
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新しいことをやろうと決心する前に、こまごまと調査すればするほどやめておいたほうがいいという結果が出る。
石橋を叩いて安全を確認してから決心しようと思ったら、おそらく永久に石橋は渡れまい。
やると決めて、どうしたらできるかを調査せよ。
西堀 栄三郎(第一次南極越冬隊長)