雑談

ヒロろんさん

 年の暮れのあわただしさを覚える今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。


 さて、今年も残すところあと1ヶ月余りとなりました。今年の皆様の投資成果は如何でしょうか。日経平均株価で見ますと、昨年大納会の終値1万6291円から昨日(11月末)の終値1万7459円まで率にして7.1%の上昇となっています。


 相場全般は7%程度ではありますが、それでも個別銘柄で見ますと相当に大きく上昇しています。


 例えば、今年を振り返ってみますと、まず、東京ディズニーランド&シーを運営する【オリエンタルランド】。同社は人気の一因が誰もが認める「接客サービス」であり、「おもてなし」関連の代表格としてご紹介させて頂いた訳ですが、ドンピシャリ。大量の外国人客が押し寄せ、狙い目の1万5000円どころから昨日(11月末)の終値2万5830円まで値幅にして1万円超、率にして72%という驚異的な上げを示現しています。


 訪日外国人増加という観点から、羽田空港のジェット燃料を独占的に手掛ける【三愛石油】も480円どころから6月9日の高値845円まで急騰。率にして76%の大上昇となっています。


 国土強靭化政策で土木工事の引き合いが急増ということで【ライト工業】は750円どころから11月4日の1120円まで50%近い上昇となっており、更に上値追いの様相。


 他にもリニア中央新幹線の工事が始まるということで一連の土木関連も夏場にかけて軒並み急騰。トンネルやダムなど大型土木に定評の【安藤ハザマ】は昨年末の375円から8月27日の瞬間高値790円まで2倍超、トンネルなど土木得意の【西松建設】も昨年末の334円から8月28日の高値577円まで70%超の大上昇となっています。


 さらに、中国の「一人っ子政策」転換を材料に育児用品需要拡大→株価上昇というシナリオで【ピジョン】も51%の上昇、腕時計「G-SHOCK」の世界的大ブームを材料に収益拡大→株価上昇というシナリオでご紹介の【カシオ】も53%。


 3Dプリンタ関連の【キーエンス】は30%、ボーイング向け炭素繊維拡大で工場フル操業の【東レ】は30%、M&A案件増加で【日本M&A】が59%の上昇・・・・等々、他にもありますが、今年は大化け銘柄が続出しております。


 今年の干支は「午」。生まれたての仔馬は生後7時間ほどで立ち、3時間もしないうちに駆け出すことから相場の立ち上がりは早く、「馬力」の言葉がありますように、その強い力で相場をしっかり牽引してくれる。加えて、馬は財産とされてきた事から「富・権力の象徴」でもあり、縁起として「物事が“ウ
マ”く行く」、「幸福が駆け込んでくる」・・・、申しますが、実際に午年に相応しい強力な上昇相場を演じてくれました。


 そして、続く来年の「羊年」も大いに期待できます。格言には、「未(ひつじ)辛抱、申(さる)・酉(とり)騒ぎ、戌(いぬ)笑う」とありますが、戦後、東証が再開した1949年以降5回あった「未」年相場を見ますと、日経平均株価の平均騰落率は7.6%となっています。その後は、「申」年の10
.4%、「酉」年の15.0%と上昇していき、格言通り、「猿」・「鳥」騒いで「犬」笑うに繋がって行きます。


 尚、前回2003年の「未」年は24.5%の上昇、翌04年の「申」年は7.6%、05年の「酉」年は40.2%の上昇となっています。


 「未」という字は、枝が茂っている木の形で、まだ枝が伸びきっていない状態を描いたものだそうです。本来の読みは「み」。未来、未熟、未満、未明などの言葉があります。「未熟」な相場はそれだけ将来が楽しみであり、「未来」を切り開き、「未曾有」の相場に繋がる可能性を秘めています。
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