はるるっぴさんのブログ
500回記念日記:株式投資の成功者から学ぶ(後半)
(後半)
わたしに投資について教えてくださったのは、都市銀行勤務を経て大学年金基金の
運用責任者をされていた方だった。
普通のサラリーマン運用担当者と違って実務に強い優秀な方だった。
立派な運用実績を残しておられた。
リーマンショック前に多くの投資銀行から勧誘された証券化商品も
早くからその問題点を鋭く見抜いて、すべて断っていた。
(著名な専門家でも警鐘を鳴らす人のいない中、クレジットバブル崩壊の危機感を
持っていた。)
チャート分析
テクニカル分析
ファンダメンタルズ分析
すべてに強い。
特に一目均衡表を得意としていた。
優秀な方なので、説明もわかりやすい。
優秀な人は、一般的な学者と違い、難しいことをわかりやすく説明する。
自身の資産の運用でも大きな成果をあげておられた。
どうしてこのような優秀な方が表にでないのか、もったいなく思った。
「金融の知識は重要なのに金融のことを知らない人が多い。」(・_・;)
と言って金融のことを知らないわたしに基礎的なことを教えてくださった。
投資の勉強をするとき、本を読むだけでわからないことも多いので
優秀な先人に教えてもらうと自分にプラスになる。
運もありますが、教えてもらう人を間違わないことも大切。
知識だけではなく、人間的にも魅力のある人がよい。
たくさんのことを教えてもらいましたが
印象に残っている言葉のひとつは
「(株が上がるか下がるかなど・・・)決めつけないこと」
株式投資の教訓として教えてもらった。
「決めつけない」
わたしの相場の格言にしている。
・・・
株式投資の成功者から学ぶ(後半)
素人のひとりごと日記です。
(正しくはすべて専門家へ)
○株、債券、商品、為替
株式投資で成功されている投資家は、株だけではなく株、債券、商品、為替
すべてに詳しい人が多い。株だけ見ていると言っている投資家で成功されている人に
少なくとも私はあったことがない。
パソコン4台使って株、債券、商品、為替の動きを見ている投資家もいる。
債券に強い投資家は、知識も豊富だと感じる。
(専門家でも株式の専門家より債券の専門家の方が知識豊富なことが多い)
(債券運用担当者の方が正しい判断をすることが多いので、債券市場の動向は参考になる)
2001年9.11テロ事件のとき金価格が上昇すると判断すれば金投資へ
いわゆるアベノミクス相場で株が上がると判断すれば株式投資へ
臨機応変に対応されている。株、債券、商品、為替の知識だけでなく
多くの分野で実際の取引経験がある。
ただ商品の原油先物は、成功者でも、とても難しいと聞く。
難しいところは避けて得意とする分野に集中投資をされている。
また、投資判断の難しいときは、様子見に徹している。
ここをまとめると
単純に株式に投資して成功している投資家な少ない。
成功者は、グローバル市場の株式、債券・金利、為替、エネルギー、貴金属、農作物の
すべてをクロス・マーケットで見ている。
○日経新聞
成功している投資家も日経新聞を読んでいる人が多い。
ただし、読むところと読み方が違う。
需給に関する客観的な記事はやはり参考にしていると思う。
(最近、需給に関する記事が増えてように感じる)
たくさん記事があってもほとんど目を通すだけで、その中で小さく需給に関する
記事が載っていれば、そこは参考にすると言っている成功者もいた。
大きな記事よりも小さな記事を見落とさないようにされている。
また記者の本音は文章の最後に書かれていることが多いので、そこを意識して読むと
言っている人もいた。また、ある投資銀行の人の話によると同じ日経新聞でも
日経ヴェリタスは金融のことがわかる記者が多く、日経新聞の国際面、総合面の記者は
勉強している記者が多いと言っていた。
また何度も日記に書いたように
成功者は、日経新聞の紙背を読んでいる。
日経新聞さんも立場があって書けないこともある。
(スポンサーに対する配慮など)
成功者は、一般的な投資家より「投資の世界の裏側」も知っているので
日経新聞の読み方も違う。
投資銀行の人は、The Financial Times(ファイナンシャル・タイムズ)を
読んでいる人が多いと教えてもらったこともある。
The Financial Timesの読者のコメントより引用
FTがすべて正しいとは申し上げませんが、明らかに日本の新聞とは異なる視点・視座が
あります。金融の世界で生きておられる方のみならず、幅広くいま地球上で何が話題に
なっているのかを知るためには必読です。週末版の充実ぶりは群を抜くものがあります。
FTは、日経新聞とは違う。同じニュースが全く違う視点で書かれている。重要度の置き方
が異なる。そういったところから、国際感覚を養うことが出来る。そんなメディアである。
国際化が著しいこの時代、そういったバランス感覚を養うためにFTはよい教材となる。
○歴史
人によっていろいろな意見はありますが、少なくとも私の知る限り
成功している投資家は歴史をよく勉強している。
(学校の教科書で勉強するような表面的な歴史と異なる)
(たとえば近代の植民地政策などを詳しく勉強されている)
投資家は、迷ったら歴史を振り返る必要がある。
すると過去に同じようなことが歴史の中で起きている。
投資をする時の羅針盤になるケースもある。
詳しい人に教えてもらったり、本を読んだりして
役に立つ歴史を学んでいる成功者は多い。
歴史を勉強すると点と点がつながり線になっていく。
金融の面から歴史を学ぶと違った景色も見えてくる。
投資で成功している人は、歴史は勝者によって都合よく書き換えられることも
知っているので教科書的な勉強はしない。
人気のある本ではなく、自分の参考になる本を選ぶ。
それらの本を読んで真実を探求されている。
日本の近代でも教科書で勉強する昭和史と
「昭和史」
半藤 一利の本を読むと全く違った見方ができる。
(真実を理解するうえでのヒントがある)
太平洋戦争でも教科書で勉強する戦争の歴史と
「十七歳の硫黄島」
を読むのと違った見方ができる。
○需給
需給分析に強い。
有料情報でデリバティブの需給をチェックしながら投資判断されている人もいる。
見て判断するのと、見ないで判断するのと
「当然違うでしょう~」(・。・)
と言う。
信用の取組やシカゴの投機筋のポジションなどの基礎的なところもありますが
もっともっと深いです。ここが強い投資家は、成績もよい。
成功されている投資家の需給分析を見せてもらったことはありますが
ビックリする・・・
(需給分析と他のさまざまな分析とを重ねて総合的に投資判断されている)
○買い方と売り方の視点
専門家の解説などでは、そのほとんどが買い方の視点で解説されている。
投資の成功者は、買い方と売り方の両方の心理とその動向を理解している。
「買い」と「買戻し」の区別もできる。
空売り筋がどこで出動するのか、どこで買戻しをいれてくるのか
買い方(主に外国資本)は、どこから本格的な買いを入れてくるのか
ロボットのプログラムは、どのラインでヒットするのか
買い方と売り方の両方の視点からマーケットを分析している。
優秀な投資家ほど、見落としが少ない。
○リスク管理
当然のことながらリスク管理能力が高い。
小さく損して大きく利益を得ている。
利益を大きくするために「ひきつける」ことも上手。
成功者でも失敗することはありますが
損失を最小限に抑える実力を持っている。
○投資歴と経験
投資歴が長く経験豊富な投資家が多い。
何度か失敗をしつつも学習効果を発揮して力
をつけてきている。
(力をつけるまで、投資資金をできるだけ減らさないように注意している)
(半分損すると、その後200%で運用しないと元に戻らないので大損しないことが大切)
やはり経験が必要だと思う。
一般的な市場専門家や学者など自分自身が投資をやったことがない人と
話の内容の「次元」が違うことが多い。
説得力も違う。
「木刀」勝負している表向きの専門家と「真剣」勝負している熟練度の高い投資家と
勉強の質が違うのは当然のことである。
わたしは、どちらから投資を学ぶべきなのか迷うことは一度もなかった。
○英語力
英語力のある投資家は当然有利です。
重要な情報はインターネットでも英語でないと検索できないことが多いので
情報収集力にも差が出てくる。
先ほどご紹介したThe Financial Timesでも英語が読めないと
価値ある情報が書いてあったとしても読めません。
わたしも金(ゴールド)投資をもっと勉強したいと思うときもありますが
重要な情報は英語で書かれていることが多く辞書がないと読めないことが多い。
辞書があっても読めないこともある。
なんといっても英語力がないので時間がかかってしまう。
英文を読むときは苦労する・・・(-_-;)
有名な金(ゴールド)のサイト
The Bullion Desk
KING World News
など、すべて英語です。
学校で勉強する英語は難しいので、それよりは読みやすい。
(専門用語を覚える必要はある。)
日本語の話せるアメリカ人に日本の大学入試に出題された長文を見てもらったところ
「こんな難しい英語使いません~」(>_<)
「アメリカ人でも難しい・・・」
と言ってビックリしていた。
○情報収集力
情報収集のアンテナが高い。
情報収集するための努力を惜しまない。
また、そこに大切なお金を使っている。
価値ある情報がどこにあるのか
成功している投資家ほどよく知っている。
また、投資の世界でもたくさんの専門家はいますが
どの専門家がどの分野で優秀なのかを知っている。
(優秀な投資家や専門家は、外国人が多い。聞いたことのない名前の方がほとんど)
○少数派
長いこと投資をして成功されている人は少数派。
ニュースなどで報道されているような多数意見の話をする成功者はいない。
しっかりした知識・理論・情報を持っているので、みんなと違うことを話す。
「投資は少数意見が必ず勝つ」
情報を取りすぎると多数意見になってしまうので、
できるだけ雑音は耳に入れないようにされている。
○アノマリー
証券会社の方もアノマリーの話をされますが
成功されている投資家は、証券会社のアノマリーの話とは違い
本当に参考になるアノマリーの話をされる。
価値あるアノマリーを知っていてアノマリー投資もできる。
いままでいくつかのアノマリーを教えてもらった。
証券会社で聞くようなアノマリーと違い
簡単に調べることができないものが多い。
○サイクル分析
サイクル分析については、いままで日記にも書いてきました。
マーケットはヘッジファンドに攪乱されていることが多いので
特に短期ではファンダメンタルズ分析が通用しないことが多い。
現在のように過剰流動性相場は難しいので
投資家は、何か投資判断の参考としたい。
チャート分析やテクニカル分析だけでなく、サイクル分析もある。
サイクル分析は的中率も高く
これを勉強して、成功されている投資家はいる。
○チャート分析
成功されている投資家の話を聞くとチャート分析の鋭い投資家が多い。
普通の「チャート分析」ではなく「深いチャート分析」になる。
「読みが深い・・・」と感じたことが何回もあった。
独自のチャートの分析をされている方もいる。
勘で投資をするようなことはしていない!
とても大きな成果を挙げている投資家と話をしたことがある。
どのようにして大きな成果を挙げているのかヒントを教えてほしいと聞くと
「チャートをよく見ること」
と教えてもらった。
○ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析もしっかりできる。
投資で安定した良い成績を出している投資家ほどファンダメンタルズ分析も強い。
成功されている投資家は、苦手科目も少ない。
○統計学
成功者は、統計学に強い。
前述したように、歴史は繰り返されることが多いので、
成功者は、過去の統計データを重視する。
ヘッジファンドの採用でも、日本語英語で書くと、
経済学者はノーサンキューになり、統計学者はウエルカムになる。
○第六感
成功している投資家は、視覚からの情報に頼ることなく、
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を研ぎ澄まして、第六感を備えていると感じる。
○長期(時間軸を利用している)
良い銘柄を長期に持っている人で成功している長期投資家。
(時間軸を武器にしているので、このタイプの成功者は比較的多い)
(複雑なデリバティブなど特段くわしい知識がなくても成功されている)
銘柄によっては、買った値段の何百倍にもなっている。
(保有期間は何十年)
わたしのよく日記に書く金(ゴールド)でも
1g900円のときに買った長期投資家を知っている。
金価格が下がったと言っても、買った値段の何倍にもなっている。
・・・
成功している投資家から株式投資で成功するためには何が重要か聞くと
「勉強」
この言葉を成功者から一番よく聞いた。
勉強十戒(赤尾好夫作)より
一、学習の計画を立てよう 計画のないところには成功はない
二、精神を集中しよう 集中の度合いが理解の度合いである
三、ムダをはぶこう 戦略の第一は時間の配分にある
四、勉強法を工夫しよう 工夫なき勉強に能率の向上はない
五、自己のペースを守ろう 他をみればスピードはおちる
六、断じて途中でやめるな 中断はゼロである
七、成功者の言に耳をかたむけよ 暗夜を照らす灯だ
八、現状に対し臆病になるな 逃避は敗北だ
九、失敗を謙虚に反省しよう 向上のクッションがそこにある
十、大胆にして細心であれ 小心と粗放に勝利はない
投資の成功者は、自分に投資することを惜しまない。
携帯から失礼します。
500回。おめでとうございます!
いつも、ご自分のために書かれてるとおっしゃっていますが、きっとたくさんの方が参考にしていると思います。
これからもどうか続けてもらえたらうれしいです!
後でPGじっくり読ませていただきますね。
それでは。。
SARI