米金融不安が落ち着けば

先週末のNYは、 12307.35(+165.77)。物価指数の伸びが予想を下回ってインフレ懸念が緩和したことが要因のようだが、消費者信頼感指数は悪く、足元の経済実態はやはりよくない。原油は高止まりしている一方、証券大手の決算が控えており、目先は予断を許さない状況だ。週足でみても、日々線は雲のはるか下、基準線は下向きで、MACDもRCIも下げ基調で、RCIからみると、まだ数週間は下降する気配である。一方月足をみると、基準線を割っているものの、下ひげをつけ、今のところは1月からのトレンドラインをなんとか保っており、月足RCIは明確に底打ちしてきている。三番底をつけて、ゆっくりと回復してゆくと期待したい。
 原油はチャートからはいぜん上昇がとまる気配がみえないあ、かろうじて、日足のMACDが多少鈍化してきて、頭をまるめており、5月末をピークに騰勢が鈍ることを期待したいが、他の指標はまだすべて上昇一方である。
 G7では為替について、はっきりしたスタンスがでなかったものの、為替はまだドル高トレンドが継続。日足は上昇する基準線、転換線の上、週足も基準線を大きく抜け、転換線がGCしそうな様子である。月足も転換線を声、RCI上昇中。ただ週足のRCIは天井をつけており、月足の基準線109前後では、頭を抑えられる可能性が高いのではないか。海外からの金融機関への資金の注入や、石油生産国の増産を可能にするためにも、アメリカ当局としては、ドル高を保っておきたいところだろう。アメリカの10年もの国債の金利は急速に上昇しており、週足でも基準線を転換線が上に突き破ってさらに上昇の勢いであり、日米の金利差が拡大していることからみると、ドル高は根強く続きそうだ。
 日経平均は、先週末には、大きな下ひげをひいており、目先下げ止まった感もあるが、日足のRCIはまだ下降しており、週足も基準線の上を守っているが、基準線は下向きで、RCIも天井を打っており、アメリカの金融機関の決算とNY株次第では、もう少ししたがあるかもしれない。だが月足では、雲の上限近辺の攻防を続けており、RCIは底打ちで反発上昇中なので、ここからの下げは限定的ではないかと期待したいところだ。アメリカの金融不安が落ち着けば、月足の雲の上限に沿って、あげてゆくのではないか、と思っている。
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