円安が進み、1ドル=114.50円前後の値動きとなっています。昨年の今頃は1ドル=99.00円前後でした。
ところで、「円安」と「円高」。慣れてきますとどうということはないのですが、ビギナーの方にとりましては意外と「あれっ、円高・円安どっち?」とふと考えてみたりするものです。
そこで、本日は「円高」と「円安」について極めて初歩的なお話をさせて頂こうと思います。既に、ご存知の方もたくさんいらっしゃるかと思いますので恐縮ですが、ビギナーの方はご参考にして下さいませ。
例えば、昨日に1ドル=100円だった為替相場が、今日110円になったら、これは円高でしょうか、それとも円安でしょうか。正解は「円安」です。為替相場は、ある通貨に比べて日本円がどのくらい価値を持っているのかを表示します。
為替相場が1ドル=100円ということは、1ドルの品物を、日本円で購入するには100円必要ということです。為替相場が110円ならば、同じ1ドルの品物を購入する場合でも、為替相場100円の時に比べて10円多い、110円を支払うことになります。
つまり、米ドルに対する日本円の価値が下がった、すなわち「円安」になったのです。これが1ドル=90円ならば、為替相場100円の時に比べて10円だけ少ない90円を支払えば済みますから、米ドルに対する日本円の価値が上がった、すなわち「円高」ということになります。