紅葉

ヒロろんさん

 今日は立冬。暦の上では早くも冬が到来し、日本海では冬の味覚・ズワイガニ漁が昨日一斉に始まるなど、師走に向けて時の流れが加速していくようです。

 一方、関東地方の秋の深まりはこれからで、都内の井の頭恩賜公園や新宿御苑、鎌倉の鶴岡八幡宮などの紅葉の見頃は今月下旬ごろになりそうです。

 ところで、紅葉(こうよう)とは申しますが、そこにあるのは紅色ばかりではなく、深山は黄色や濃い赤色、茶色など様々な色彩・グラデーションに彩られます。

 紅葉(もみじ)とは、もともと「色を揉み出づる」の意で、秋になって草葉の色が変ることを指し、万葉集では「黄葉」の字をあてています。たくさんの紅葉がある中で、楓(カエデ)の紅葉が愛されたことから、紅葉(もみじ)と言えばカエデを指すようになったそうです。童謡「紅葉」で「水の上にも織る錦」と歌われたのもカエデです。

 ちなみに、紅葉を象徴するカエデは花札で10月(旧暦10月は新暦の11月頃)の10点札にも描かれています。カエデとともにそっぽ向いた鹿が描かれたこの札(鹿十、しかとお)が、無視したりすることを意味する「しかと」の語源だそうです。


 
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