――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】NY市況 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
□ダウ工業株
17366.24(- 24.28)▼0.14%
□ナスダック
4638.91(+ 8.17)△0.18%
□S&P500
2017.81(- 0.24)▼0.01%
□ダウ輸送株
8767.83(+ 12.32)△0.14%
□半導体株(SOX)
644.77(+ 3.91)△0.61%
□NY原油先物(12月限)
78.78(- 1.76)
□NY 金先物(12月限)
1169.80(- 1.80)
□バルチック海運指数
1456 (+28)
□為替
(対ドル)113.88
(対ユーロ)142.18
□CME日経225先物
17345(+855)※大証比
週明け3日のNY株式市場は、利益確定の売りもあってダウは小幅に反落しました。
前週末のNY株は日銀の追加緩和を受けて買いが優勢となりダウは過去最高値を更新しましたが、週明けのこの日は目先の利益を確保する動きで小幅安水準で推移。欧州株が弱含んだことも重石となりました。
10月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は市場予想を下回り3カ月ぶりの低水準。10月の米建設支出は予想に反して2カ月連続で減少。その一方で、10月のISM製造業景況感指数は予想外の上昇で3年半ぶりの高水準となるなど、この日発表の経済指標はまちまちの内容でした。
売り急ぐ動きはなくダウは途中1万7410ドルまで上昇し、取引時間中の最高値を更新する場面もありましたが、米中間選挙を翌日に控え様子見ムードが強かったことや、原油相場の下落を受けてエネルギー株が下げたことが重石となりダウは3営業日ぶりに小幅反落となりました。ハイテク株の比率が高いナスダック指数は小幅ながら3営業日続伸となり、2000年3月29日以来およそ14年7カ月ぶりの高値で取引を終了しています。
S&P業種別指数では、エルギーや素材などが下げた一方、公益やテクノロジーなどが上昇しました。
個別銘柄では、原油安を受けて燃料費の下落が収益改善につながりやすいデルタ航空やサウスウェスト、ジェットブルーなどの航空株が軒並み高となった一方で、原油安による収益悪化懸念でシェブロンやハリバートンなどのエネルギー関連株が軒並み安となりました。
10月の新車販売台数は前年比6,1%増で、10月としては10年ぶりの高水準を記録しましたが、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォードは軟調な展開でした。ユーロ建ての社債発行を検討していると伝わったアップルがしっかり。NY市場に上場して初めて決算を発表する中国の電子商取引最大手のアリババは好業績期待で大幅高となっています。
ダウ構成銘柄では、メルク、マイクロソフト、アメックス、ボーイング、インテルなどが上昇した一方、シェブロン、エクソンモービル、ホームデポ、キャタピラーなどが軟調でした。
NY原油先物(WTI)は3営業日続落。原油はドル建てで取引されているため、ドル高になると売りが出やすく、終値としては2012年6月28日以来、約2年4カ月ぶりの安値水準となりました。
NY金先物もドル高が重石となり4営業日続落。終値としては2010年7月27日以来、約4年3カ月ぶりの安値水準です。一方、バルチック海運指数(BDI)は反発し、3月26日以来およそ7カ月ぶりの高水準となっています。
CME日経225先物は、円建ては17345(大証比855円高)、ドル建てが17385(同895円高)で取引を終了しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な注目材料とニュース **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
☆注目材料
昨晩のNYダウは、前週末比24ドル安の1万7366ドルと3日ぶりに値下がりしています。先週末(10月31日)は前日比195ドル高の1万7390ドルと9月19日以来、約1ヵ月ぶりに史上最高値を更新しており、連休中の2日間では170ドルほど上昇しています。
= ナスダック、年初来高値更新! =
ハイテク株比率が高いナスダック指数は3日連続高、前週末比8.17ポイント高の4638.91と連日で年初来高値を更新しています。終値ベースで2000年3月以来、約14年7ヵ月ぶりの高値水準となっています。先週末(10月31日)は前日比64.60ポイント高の4630.74となっており、連休中の2日間では72.77ポイント上昇しています。
= シカゴ日経平均、1万7300円台 =
シカゴ日経平均先物は1万7345円と先週末(10月31日)の東京市場の日経平均株価1万6413円と比べて930円ほど高い水準となっています。
= NY円、一時114円台 =
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=113円93銭前後(31日16:00台は111円14銭)と前週末に比べて大幅に円安が進行しています。一時1ドル=114円20銭を付け、07年12月以来、約6年10ヵ月ぶりの安値水準となる場面がありました。
対ユーロも1ユーロ=142円24銭前後(同139円60銭)と前週末に比べて大幅に円安が進行しています。
NY原油は3日連続安、前週末比1.76ドル安の1バレル=78.78ドルとなっています。10月31日(金)は前日比0.58ドル安の80.54ドルとなっており、連休中の2日間では2.34ドル値下がりしています。
NY金価格は4日連続安、前週末比1.8ドル安の1トロイオンス=1169.8ドルとなっています。10月31日(金)は2.7ドル安の1171.6ドルとなっており、連休中の2日間では4.5ドル値下がりしています。
先週末(10月31日)の日経平均株価は大幅高、前日比755円高の1万6413円と3日連続で上昇しています。9月25日に付けた年初来高値(1万6374円)を更新し、07年11月2日以来、7年ぶりの高値水準となっています。週間ベースでの上げ幅は1122円となり、2週連続で上昇しています。
チャート上からは、上マドを開けて「寄り切り線」(大陽線)が出現。「陽の寄り付き坊主」と言い、上値暗示のかなり強い線となります。
東証1部の売買代金は4兆1982億円と13年5月24日以来、約1年5ヵ月ぶりの高水準となっています。
本日から名実ともに11月相場入りとなります。1990年のバブル崩壊以降、日経平均株価の月足陰陽線で勝敗を見ますと10月は14勝10敗。直近10年間では5勝5敗となっています。
今週は主要企業の決算発表で、本日は日産自動車、ソフトバンク。5日(水)はトヨタ自動車、IHI、楽天。6日(木)は味の素、東レ、三井物産、三井不動産。7日(金)は三越伊勢丹、オリンパス、三菱商事、NTTなどが予定しています。
本日は、14:00に10月の国内新車販売台数が発表されます。9月は前年同月比0.8%減の51万8774台と3ヵ月連続で前年実績を下回っています。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として、6日(木)は10月の都心オフィス空室率、9月の景気動向指数、日銀金融政策決定会合議事要旨(10月6・7日開催分)の公表などが予定されています。
今晩は、オバマ米大統領の残り2年間の任期を左右する「米中間選挙」が投開票されます。下院は既に共和党の過半数維持が確実視されており、上院で民主党が過半数を守りきれるかどうかが最大の焦点となります。
その他、海外では本日は豪州準備銀行理事会、インド市場が休場、9月の米貿易収支、9月の米製造業受注。5日(水)は英中銀金融政策委員会(~6日)、10月のADP全米雇用報告、10月の米ISM非製造業景況指数など。
週後半の6日(木)はインド市場が休場、欧州中央銀行(ECB)定例理事会、ドラギ総裁会見。7日(金)は10月の米雇用統計の発表などが予定されています。
本日、15年3月期第2四半期(4~9月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【4日】(火)
マルハニチロ(1333)
NIPPO(1881)
アルフレッサ(2784)
出光興産(5019)
JX(5020)
日製鋼(5631)
LIXILグ(5938)
ブラザー(6448)
日産自(7201)
カルソカンセ(7248)
ソフトバンク(9984)
【5日】(水)
トヨタ(7203)
カカクコム(2371)
双日(2768)
キッコマン(2801)
帝人(3401)
旭化成(3407)
日本紙(3863)
三井化学(4183)
参天薬(4536)
日医工(4541)
テルモ(4543)
リンナイ(5947)
ミネベア(6479)
シスメックス(6869)
IHI(7013)
いすゞ(7202)
三菱食品(7451)
伊藤忠(8001)
12月期第3四半期:
サッポロHD(2501)
サントリBF(2587)
楽天(4755)
【6日】(木)
コムシスHD(1721)
住友林(1911)
味の素(2802)
日清紡HD(3105)
東レ(3402)
日本触(4114)
日ゼオン(4205)
日本ペ(4612)
コスモ石(5007)
板硝子(5202)
住友大阪(5232)
三井金(5706)
ディスコ(6146)
クボタ(6326)
荏原(6361)
THK(6481)
ローム(6963)
スズキ(7269)
ニコン(7731)
バンナムHD(7832)
エイベGHD(7860)
大日印(7912)
丸紅(8002)
三井物(8031)
アコム(8572)
三井不(8801)
スクエニHD(9684)
ヤマダ電(9831)
12月期第3四半期:ヤマハ発(7272)
【7日】(金)
国際石開帝石(1605)
西松建(1820)
ハウス(1925)、
ヤクルト(2267)
ディーエヌエ(2432)
博報堂DY(2433)
三越伊勢丹(3099)
東急不HD(3289)
沢井製薬(4555)
DOWA(5714)
椿本チ(3671)
パイオニア(6773)
オリンパス(7733)
岩谷産(8088)
ユニチャーム(8113)
青山商(8219)
NTT(9432)
ニチイ学館(9792)
6月期第1四半期:グリー(3632)
12月期第3四半期:
SUMCO(3436)
JUKI(6440)・・・等々。
◆主なニュース
・老朽団地、街の中心に集約 空き室解消 UR法改正へ
・川内原発再稼働、地元同意へ 鹿児島県知事が近く表明
・横浜銀行・東日本銀行が経営統合 地銀首位グループに
・3メガ銀、計1割減益 4~9月、三菱UFJは増益も
・石油供給能力1割削減 JXなど5社、16年度までに
・アマゾン商品、店頭注文 ローソンの1万2000店で
・日産の中国販売、今期計画に届かず ホンダも下方修正
・伊藤忠、上海に通販拠点 特区活用、日本製品配送早く
・住友不、マンション丸ごと刷新 全国でリノベーション
・ドコモ、iPhoneでも浮上せず 今期2割営業減益
・パナソニック、4~9月21%営業増益、ソニーは赤字
◆経済指標等
・新車販売台数(10月、自販連と全軽自協)
・百貨店売上高(10月速報)
・米チェーンストア売上高(週間)
・米貿易収支(9月)
・米製造業受注(9月)
◆その他
・経済財政諮問会議
・主な決算
出光興産(5019:石油精製元売り大手)
JX(5020:新日石と新日鉱の統合会社)
日新鋼(5413:日新製鋼と日本金属が統合)
日製鋼(5631:電力・原子力向け製品が収益柱)
LIXIL(5938:傘下にトステム、INAX等)
日産自(7201:仏ルノー傘下、合計販売台数で世界4位)
ソフトバンク(9984:アリババ株の含み益で買収や出資加速)
・海外決算
アリババ(中国・電子商取引大手)
プライスライン(米・旅行予約サイト)
・米中間選挙の投開票日
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】心に残る名言 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
一切の気取りと、背伸びと、山気を捨て、自分はこれだけの者、という気持ちでやろう。
尾崎 一雄