本日の市況

ヒロろんさん

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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  
16413.76(+755.56)△4.83%

◎TOPIX  
1333.64(+ 54.74)△4.28%

◎売買高概算  40億1278万株
◎売買代金概算  4兆1982億円
◎時価総額  478兆0968億円

◎値上り銘柄数 1694   ◎(年初来)新高値 183
◎値下り銘柄数  120   ◎(年初来)新安値  13
◎変わらず     19

◎騰落レシオ(25日) 81.30%

◎カイリ率(日経平均)
25日線比+5.93%  
75日線比+5.64%

◎為替  
(対ドル) 111.14  
(対ユーロ)139.60

◎出来高上位

1.みずほ  <8411>
200.0円(+ 5.0円)320,899千株

2.三菱UFJ<8306>
632.2円(+24.2円)114,796千株

3.ユニチカ <3103>   
49円(+   1円) 83,774千株

4.アイフル <8515>  
450円(+  77円) 83,358千株

5.新日鉄住金<5401>
290.0円(+14.5円) 68,188千株

◎売買代金上位  (円)


1.日経レバ <1570>
11740円(+1040円)308,315百万

2.ソフトBK<9984> 
7939円(+ 199円)184,152百万

3.トヨタ自 <7203> 
6498円(+ 238円)126,042百万

4.三井住友 <8316>
4399.5円(+294円) 78,932百万

5.ファストリ<9983>
40365円(+2685円) 74,382百万



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2230万株 買い2440万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連騰となる大幅高、前日比755円(4.83%)高の1万6413円で取引終了、9月25日に付けた年初来高値(1万6374円)を一気に突破し、07年11月2日以来、約7年ぶりの高値水準となっています。1日の上げ幅は08年10月30日の817円高以来、6年ぶりの大きさとなります。

 昨晩のNYダウが221ドルの大幅高で史上最高値にあと84ドルと接近したこと、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式比率引き上げ報道を好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。13:40過ぎに日銀が追加の金融緩和を決定と報じられると一気に買いが急増し、上げ幅急拡大。14:48には上げ幅が875円となって1万6533円まで上昇する場面がありました。売買代金は概算4兆1982億円と普段のほぼ2倍程度、売買高は40億1278万株と2月4日の42億3327万株以来、9ヶ月ぶりの水準に膨らんでいます。上海総合指数は29ポイント高の2420と1.2%の上昇です。

 業種別では、不動産、証券、倉庫、精密、機械、自動車、電機などの上げが目立ちます。

 個別銘柄では、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが3日連続高、1130円の大幅高で2万3730円と連日で上場来の高値を更新。昨日の引け後に4~9月期純利益が363億円と4~9月期として過去最高を更新したと発表。30周年記念で大幅増益となった前年同期を上回ったことで好感した買いが膨らんでいます。大ヒット映画「アナと雪の女王」をテーマにした大型遊戯施設を建設するとの報道も刺激材料となっています。

 ユニクロを展開するファーストリテイリングが2685円高の4万0365円と大幅高。日銀が追加の金融緩和を決定したことが市場に伝わると、同社株など日経平均株価への影響度が大きい主力株を中心に買いの勢いが増しています。

 ソフトバンクは199円高の7939円、トヨタ自動車は238円高の6498円、NTTは467円高の6892円、KDDIは325円高の7225円、JR東日本は393円高の8645円、JR東海は1090円高の1万6505円とど真ん中主力銘柄が強力な上げを演じています。

 カテーテルなど心臓血管領域分野に強いテルモが196円高の2732円と7%を超える大幅高。心不全患者の心臓の再生医療を事業化すると報じられ、材料視した買いが入っています。患者の細胞を培養して心臓に貼り、機能の回復を促します。自身の細胞を使うため、拒否反応の危険性が低く、画期的な事業です。安全性などの審査に約1年間かかる見通しです。

 日銀が長期国債の買い入れを年間80兆円と約30兆円の追加をし、ETFも年間3兆円と3倍増の買い入れをすると発表。JPX日経400に連動するETFを買い入れの対象に加え、REITの買い入れも増やすとしたことで不動産株が軒並み大幅高。三井不が286円高の3507.5円、三菱地所が377円高の2795.5円、住友不が447.5円高の4094円、東京建物が105円高の945円、東急不が86円高の775円といずれも10%を超える急騰、羽田空港ターミナルビル大家の日本空港ビルも310円高の4320円と大きく値を上げています。

 本日の新高値銘柄は、大東建、大林道、ライト工、カルビー、ヤクルト、明治HD、日本ハム、アサヒ、ABCマート、キッコーマン、味の素、三越伊勢丹、科研薬、小野薬、日医工、中国塗料、オリエンタルランド、オムロン、キーエンス、HOYA、アシックス、ピジョン、松屋、セブン銀行、京成電、JR東海、ニトリ・・・等々です。



 10月17日(金)のザラ場安値1万4529円を大底にして急騰劇を演じている株式マーケット。その17日に的中率の高い騰落レシオが69%と底値を暗示。

 ここまで、僅か5日間で日経平均株価で値幅にして1884円という大上昇です。特に、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドの動きは凄いです。本日は1130円の大幅高で2万3730円と3日連続高。連日で上場来高値を更新しています。

 この銘柄は非常に印象深いのですが、3.11大震災直後の3月15日に一時6000円ちょうどまで下落。液状化や電力不足など甚大な被害を被り、4月下旬までパーク運営を休業。一時は復活すら危ぶまれる声もあり、窮地に陥っていました。





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【2】主な材料                          **
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・株急騰、日経が昨年来高値を更新 サプライズ緩和で

・日経平均は7年ぶり高値 上げ幅は6年ぶりの大きさ

・債券相場、先物中心限月が過去最高値更新 緩和受け

・円相場急落、一時111円台 6年10カ月ぶり安値

・日銀展望リポート、14年度GDP見通しを引き下げ

・9月の失業率は小幅に上昇 景気回復で求職者数増加

・9月の新設住宅着工、14%減 7カ月連続マイナス

・9月の消費支出、6カ月連続減少でマイナス幅も拡大

・ソニーの4~9月、1091億円赤字 見通し据置き

・コマツ、通期の営業利益見通しを上方修正 北米好調

・NYダウ、グローベックス先物取引で過去最高値更新




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【3】主な投資判断                        **
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[ドイツ証券]
 据置き   B
(6586)マキタ  5,500円

[クレディS証券]
 据置き   A
(7453)良品計画 13,900→18,600円

[UBS証券]
 据置き   A
(3405)クラレ 1,700円

 据置き   A
(6588)東芝テック  750円

 据置き   A
(6861)キーエンス 50,000→54,000円

[野村証券]
 据置き   A
(9984)ソフトバンク 10,600円

[みずほ証券]
 据置き   A
(6501)日立  950円

 据置き   A
(6861)キーエンス 52,000円

 据置き   A
(7974)任天堂 15,000円

 据置き   B
(2875)東洋水産  2,960→ 3,530円

 据置き   B
(6676)メルコ 2,050→ 1,650円

 新 規   B
(7936)アシックス  2,500円

 新 規   B
(8022)ミズノ  540円

※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【4】11月4日は米中間選挙                   **
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 日本で3連休明けとなる11月4日は米中間選挙の投開票日です。

 アメリカでは偶数年に大きな選挙が行われますが、中間選挙とは4年ごとの大統領選挙の中間の年にある議会選挙で、任期2年の下院の全議席(435議席)、任期6年の上院は3分の1(今回は36議席)が改選となります。

 今回の中間選挙では、上院で民主党が過半数を維持できるかどうかが焦点となっています。

 現在、下院は共和党が過半数を占め、上院では民主党が過半数を占めるねじれ状態となっており、改選でも下院の共和党優位は変わらずですが、上院は民主党が優位を保てるか微妙な情勢となっています。

 大統領候補として選挙戦を戦った時の熱狂が嘘のように、現在のオバマ氏は不人気で、大統領の政策を公然と批判する民主党候補も出現しています。それだけ政権与党の民主党に逆風が吹いているということですが、仮に民主党が上院で過半数割れになりますと、米議会は下院も上院も野党共和党が押さえることになり、オバマ政権は2年の任期を残してレームダック(死に体)化が加速することになります。


 それはそれとしまして、株式市場では米中間選挙の後しばらくは相場が上昇するというアノマリー(経験則)が知られています。

 1942年から2010年までの過去18回の米中間選挙において、投開票後の10月末から4月末までの半年間のNYダウの騰落は上昇確率100%で18回全勝の負けなし、平均上昇率は15%を超えます。もちろんNY株の動向は日本株にも影響するため、過去、米中間選挙後の日本株は高パフォーマンスとなっています。

 市場はまたしても黒田日銀のバズーカ砲に驚かされました。日銀は本日の決定会合でマネタリーベースの拡大と、資産買い入れ額の拡大を決定しましたが、賛成5、反対4の僅差の決定であったことがミソで、黒田総裁の票を除けば賛成・反対が半々だったことが分かります。1票差での追加緩和決定に黒田総裁のファインティングポーズおよび覚悟がみてとれます。今回のハロウィン緩和は消費税率再引き上げに向けた援護射撃という意味合いもあります。昨日現在の空売り比率は過去最高水準に達しており、予想外の追加緩和決定によりショート(売りポジション)にしていた投資家は慌てふためき一気に買い戻しが進み、日経平均は約7年ぶりの高値をつけています。日経平均が直近の安値をつけた10月17日の市場は暗い雰囲気でしたが、今となってはその時が「天与の買い場」であったと言えます。
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